2017年5月4日 木曜日
彦根城
所在地 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
観覧情報 | 入城料600円 / 観覧時間8:30-17:00 / 有料駐車場400円 |
備考 | 別名:金亀城(こんきじょう) / 国宝 / 現存12天守の1つ |
8:05 間違って金亀公園Pまで行ってしまったが、引き返して桜場Pにぎりぎりで停めることができた。
表門橋を渡って城の敷地内へ。
内堀の様子。
8:15 表門券売所の前に長蛇の列ができていた。開城時間(8:30)の少し前に入城券の販売が始まった。
いざ入城。ゆるやかな表門参道を多くの観光客と共にぞろぞろ歩いて行く。
堀切まで来ると天秤櫓の石垣がそびえる。
少し進むと廊下橋が見えてきた。
天秤櫓と廊下橋。この天秤櫓は長浜城から移築されたと云われる。廊下橋は時代劇の撮影などでよく使われるらしい。
掛橋の下を通って、ループ状に鐘の丸へ上がっていく。
ぐるっと回って鐘の丸から廊下橋を渡る。
廊下橋は、壊せばさらに防御を強化できる「落とし橋」の構造になっている。ループ状の防御方式は彦根城だけらしい。
天秤櫓を抜けて太鼓丸へ。
太鼓丸に入ると本丸の石垣が目の前に。
いよいよ本丸が近づいてきた。
時を告げる「時報鐘」。
本丸の表口を固める太鼓門。
太鼓門櫓を裏から眺める。どこかの城から移築したらしいが、どこからかは分かっていない。
本丸に出ると目の前に国宝4天守のひとつ、彦根城天守閣がそびえる。
通し柱を用いず、各階ごとに積み上げられた天守は、3層3階地下1階の複合式望楼型で、石垣は牛蒡積み。
入母屋破風と切妻破風が多様され、千鳥破風に軒唐破風も組み合わされて複雑な構造を創り出している。
初重には古式な突上戸を採用し、二・三重目には18個の花頭窓が用いられている。3階望楼には高欄付きの廻縁が取り付けられている。
花と城を背景に記念撮影。
写真を撮っている間に、天守に並ぶ長蛇の列ができてしまい、あわてて列に並んだ。
明治の廃城令で各地の城が破壊・売却されていく中、彦根城も例外ではなかったが、1878年(明治11)、明治天皇が彦根を通過した際に城の保存を命じたために破却は逃れたと云われる。
写真は後回しにすべきだったと思いながら、強い日差しの下でじっと待った。
20分ほどの待ち時間で天守閣に入ることができた。
彦根城は全階を一本で貫く「通し柱」がなく、各階ごとに積み上げていく形式となっている。それにしても梁のうねりが凄いです。
最上階が混んでいるので、天守内でもしばらく待たされた。
鉄砲狭間・矢狭間は全部で75あり、外からはどこにあるか分からないように、漆喰壁が塗り込められている。
天守は長方形で、梁行に対して桁行が2倍近くある。
急階段を上って、天守最上階へ。
天守最上階は丸岡城より随分広め。
北東側の眺め。
昨年の関西遠征で登った伊吹山が見えた。
南東側、彦根駅方面の眺め。
南西側には荒神山が見える。
北西側には海のような琵琶湖。
天守最上階も天井板がないので梁組が露出している。曲がった材の組合せが実に見事。
屋根を支える梁。巨木が惜しげもなく使われている。
1階出口の鉄扉。扉に隙間なく短冊状の鉄板が鋲で打ち付けてある。当時の大砲弾の直撃にも耐えられたと云う。
下から見上げた天守。
「牛蒡積み」の石垣。野面積みの一種で、胴長な石を用いて、短径面を前面に出し、長径面を奥にする積み方。
まずは鐘の丸へ行ってみたが、特に何もなし。
次は西の丸の奥に建っている三重櫓へ向かう。樹木が多くて、西の丸から天守の写真はクリアに撮れなかった。
西の丸三重櫓。西の丸の北西隅に位置しており、東側と北側にそれぞれ1階の続櫓が「く」の字に付設している。
三重櫓の中から天守閣の方を眺める。尚、三重櫓は小谷城天守を移築したものと伝えられている。
天守閣のアップ。
西の丸三重櫓から天守閣まで戻ってきた。
10時を回ってますます観光客の数が増えてきた。
天守入城待ちの列が、ずっと下まで延びていた。
最後尾は大堀切まで来ていた。
最後に武者の方々と記念撮影。
何故か「えいえいおー!」の掛け声。
急ぎ足で回ったが、見応え十分でした。
お堀に通う屋形船。10:15 彦根城を後にして、向源寺へ向かった。
彦根城は、小高い独立丘陵である彦根山(金亀山、標高136m)を中心につくられた比高46mの平山城で、多くの大老を輩出した譜代大名である井伊氏14代の居城であった。
琵琶湖東岸の要衝である彦根には石田三成の築いた佐和山城があったが、関ヶ原の戦(1600)後、徳川四天王の1人である井伊直政に当領地が与えられ、佐和山西方に位置を移して新たに築城された。1603年(慶長8)に井伊直勝が築城を始め、1622年(元和8)直孝の代に完成。近隣の城から建物が移築され、多くの木材や石材が再利用された。
明治時代初期の廃城令に伴う破却を免れて現存する12天守の1つであり、天守と附櫓(つけやぐら)及び多聞櫓の2棟は国宝指定を受けており、天守が国宝である5城(松本、犬山、彦根、姫路、松江)の1つに数えられる。