2011年10月8日 土曜日

会津駒ヶ岳

2,133 m

 今回の3連休は、檜枝岐に登山口のある会津駒ヶ岳と燧ケ岳に、車中連泊で登ることにした。前夜21時半に自宅を出て、深夜1時に「アルザ尾瀬の郷」の駐車場に到着。24時間利用できるトイレがあるので、そこで車中泊した。早朝4時半に滝沢登山口近くの駐車場へ車を移動したが、すでに多くの車が停まっていて驚いた。朝から曇り空で霧も出ていたが、中門岳の手前あたりから太陽が顔をのぞかせ、復路は草紅葉と池塘を眺めながらの気持ちよい湿原歩きが続いた。樹林帯ではブナやミズナラに加えて色鮮やかなカエデやナナカマドの紅葉が広がり、秋の景色を満喫することができた。高層湿原には木道が延びており、樹林帯の坂も場所によっては木枠と丸石できちんと整備されていた。のんびりと整備された道を歩いたので、それほど疲労を残さずに済んだ。

 下山後は「燧の湯」で温泉に浸かってさっぱりしてから、翌日の燧ケ岳登山に備えて尾瀬御池駐車場へ移動。食事を済ませて寝床を整えると、すぐに眠くなってきたので18時過ぎには寝てしまった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,033 m
累積標高差 : 1,140 m
コース距離 : 11.6 km
標準コースタイム : 7 時間 35 分
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 55 分
総行動時間 : 9 時間 20 分

 コースタイム

滝沢登山口 4:55 ⇒ 6:30 水場 6:35 ⇒ 8:00 駒ノ小屋 8:10 ⇒ 8:30 会津駒ヶ岳 8:35 ⇒ 9:15 中門岳 9:35 ⇒ 10:35 迂回路分岐 10:55 ⇒ 11:25 駒の小屋 11:40⇒ 13:05 水場 13:10 ⇒ 13:55 倒木のベンチ 14:00 ⇒ 滝沢登山口 14:15

1:00 アルザ尾瀬の郷 駐車場

自宅を出てから3時間半で到着。24hトイレが利用できるので、朝までここで仮眠をとることに。

ひと眠りして4時過ぎに登山口へ移動した。

4:30 滝沢登山口 駐車場

4:55 暗闇の中を出発。思っていたほど寒くはなかった。

5時半を過ぎると明るくなってきて、5時50分頃、樹間に日の出を見た。

朝陽はすぐ雲に隠れてしまった。

ブナやミズナラなどの樹林帯を上る。

6:30 水場に到着。行動食を食べて再スタート。

ぬかるんで滑りやすい道に、木組みと石の立派な階段が時折現れる。適度な段差で歩きやすかった。

頭上には青空がのぞいていた。

傾斜が緩くなって視界が開けると、前方にガスのかかった山頂部が見えてきた。

草紅葉を眺めながら、湿原にのびる木段を進む。

草が見事に紅葉していたが、あいにくのくもり空で霧も出てきた。

8:00 霧の中に駒ノ小屋が現れた。ゆっくり歩いてきたが、ここまではほぼコースタイム通り。

駒ノ小屋。休憩している間に青空が見えてきた。

駒ノ大池の脇を通って駒ヶ岳の山頂へ。

木道は滑りやすい上に傾いたところもあるので注意して歩いた。

ちなみに嫁は、この日2度ほど転んでいた。

しばらく樹林帯の木道をゆるやかな上る。

山腹の分岐から山頂への階段を上る。

8:30 山頂に到着。狭い山頂は笹や樹木に囲まれ、晴れでも展望は限られているようだった。

狭い上にガスで何も見えないので、そのまま中門岳へ向かうことにした。

回復するかと思った天気だが、ますますガスってきた。

中門岳へ続く稜線には、草紅葉と池塘の美しい湿原が広がっていた。

しばらく歩くと空が明るくなり、草紅葉の色合いが鮮やかさを増してきた。

9:15 中門岳(2,060m)に到着。にぎやかな学生グループが記念写真を撮っていた。

ベンチにカメラを置いて我々も記念撮影。

学生団体が出発して静寂が訪れた。

9:35 来た道をゆっくり引き返す。

青空が出て陽光が差すと、湿原の雰囲気ががらりと変わる。

このまま晴れることを願いながら、木道をゆっくり進む。

稜線を大きな積雲が通過して行った。2,000mの高層湿原にいることを実感。

湿原に延びる木道と点在する池塘が、広大な自然庭園を思わせる。

背後の北側には中門岳へと続く稜線。

北東方面の坪入山(左奥)と三岩岳(みついわだけ)。

太陽が出ると草紅葉が陽射しに映えて黄金色に輝く。

南西方面にうっすらと燧ケ岳が見えた。燧ケ岳の右手前は大杉岳。

周囲の景色が美しく、何とも心地よい湿原歩きが続いた。

山頂へ向かう道と迂回路との合流地点までゆるやかに上る。

10:35 分岐にあるベンチで休憩。ここで昼食のおにぎりを食べた。

10:55 分岐を出発。

復路は山腹につけられた迂回路を行く。

傾いた木道が濡れていて、ひじょうに滑りやすかった。

前方に駒ノ小屋が見えた。

山頂へ続く階段の分岐を過ぎてしばらく進むと視界が開けた。駒ノ大池付近で、登山客が大勢休んでいるのが見えた。

駒ノ小屋へ続く木道も、解放感抜群で心地よかった。この辺りからすれ違うハイカーがぐんと増えた。

11:25 駒の小屋に到着。有料トイレを借りて、しばしの休憩後、下山を再開した。

草紅葉を眺めながら歩く。

大中子山の向こうに田代山と帝釈山がうっすら見えていた。

背後には会津駒ヶ岳山頂へ続く緩やかな稜線。

小屋から15分ほどで高層湿原の端まで来てしまった。

樹林帯の下りに入る。木枠と石の道は歩きやすいが、ドロドロの道も多かった。

樹林帯は綺麗に紅葉していた。

イタヤカエデ、ハウチワカエデ、ミネカエデ、コミネカエデ、ウリハダカエデなど、カエデ類が勢揃い。

13:05 水場に到着。多くのハイカーが休憩していた。

小休止してから先へ。

紅葉を楽しみながらのんびり下った。

登山道付近のブナの木に、執拗なまでにいたずら書きが彫られていて、とても残念な思いがした。

足に疲労を感じてきたので、倒木がちょうどよいベンチとなつた場所でしばし休憩。

15分ほど下ると登山口の階段が見えてきた。

14:15 滝沢登山口に到着。

予定より1時間近く早かったので、余裕をもって次の行動へ移れた。

下山後 

14:45 「燧の湯」に到着。温泉で疲れを癒します。

ちょうど団体が来て湯船は混んでいたが、極楽のお湯でした。

15:55 明日の燧ケ岳登山に備え、尾瀬御池の有料駐車場へ移動。駐車代1,000円は後払い。

お湯を沸かして夕食の準備にかかる。場所がないので後部座席を利用。狭いが何とかなった。

16:40 夕食は前回同様、アルファ米とレトルトの角煮。これが最高にうまい。

食後は御池ロッジの手洗いで歯磨き。

17時半には寝る準備もOK。薄暗くなると同時に寝てしまった。