2013年6月9日 日曜日

有間山 縦走

1,214 m 2回目

 2時15分起床、2時40分出発。河又に4時50分到着。去年同様、トレーニングのつもりで来たが、1ヶ月以上間が空いていたこともあり、体力的にギリギリの山行となった。峠や山頂では普通に人の姿を見たが、コース上では数えるほどしかハイカーと会うことはなかった。静かな山行が続いて歩くことに集中できたが、日向沢ノ峰に着く頃にはすでに足は棒のようで、蕨山からの下りはひじょうにキツかった。何とか歩き切ったが、去年の同時期よりも明らかに体力は落ちており、8月の本格登山までにしっかり身体を作らなければならないと危機感を覚えた。

 帰りは渋滞もなくすいすい進んで、1時間半の運転で済んだ。疲れ切ったが、梅雨時の貴重なトレーニングになった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,116 m
累積標高差 : 1,860 m
コース距離 : 22.1 km
標準コースタイム : 11 時間 10 分
歩行データ
総歩行時間 : 10 時間 30 分
総行動時間 : 11 時間 25 分

 コースタイム

河又駐車場 5:15 ⇒ 白谷橋登山口 5:45 ⇒ (途中5分休憩) ⇒ 岩茸石 7:10 ⇒ 7:50 棒ノ嶺 8:00 ⇒ 槇ノ尾山 8:20 ⇒ 長尾丸山 8:55 ⇒ 10:25 50号鉄塔 10:30 ⇒ 11:05 日向沢ノ峰 11:15 ⇒ 11:35 51号鉄塔 11:40 ⇒ 有間峠 12:05 ⇒ 有間山(タタラノ頭) 12:55 ⇒ 橋小屋ノ頭 13:25 ⇒ 14:05 蕨山 14:25 ⇒ 藤棚山 14:50 ⇒ 大ヨケノ頭 15:20 ⇒ 金比羅神社跡 16:05 ⇒ 河又駐車場 16:40

4:50 河又 無料駐車場

河又に到着。前回、閉鎖していた公衆トイレは利用可能になっていた。

5:15 スタート。足早に散歩をする中高年の方を数人見かける。有間ダムまで遠く感じた。

20分弱で有間ダムに到着。朝の空気が清々しかった。バイクのおじさんが独りでまったりしていた。

ダムの水位はいつもより随分下がっていた。梅雨なのに雨が降らないし、夏の水不足が心配だ。

5:45 白谷沢橋登山口から山道へ。最初から上りが続く。

6:10 藤懸ノ滝に到着。水量がひじょうに少ない。

最初のゴルジュを渡った先にある天狗滝もほとんど枯れていた。

2番目のゴルジュ。岩が露出して、いつもと違ってどこでも歩けた。

白孔雀ノ滝も細々と流れていた。

6:50 林道沿いの東屋で5分休憩。

林道から少し坂がきつくなる。

日差しを浴びた新緑が綺麗だった。

7:10 岩茸石を通過。丸太の階段は横木が浮き上がってほとんど邪魔でしかない。

7:30 権次入峠に到着。期待していたニホントカゲの姿は見当たらなかった。

枝葉が鬱蒼と茂って、展望が少し狭くなっていた。

山頂直下の階段は解体されて、左に迂回路ができていた。表示には植生回復のためとあった。

解体された丸太が積み上げられていた。

迂回路を作るために伐採された丸太もたくさん積まれていた。意味のない工事に思えた。

まだまだ先は長いのに、棒ノ嶺の手前でふくらはぎに張りを覚えていた。

7:50 棒ノ嶺山頂に到着。複数の先客がいたが、テントを張っている人もいた。

北北西の眺め。左から有間山、大持山、武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳と続く。武甲山の手前は蕨山で、左の有間山から蕨山、藤棚山、大ヨケノ頭と下りに歩く稜線が見える。遠くはかすんでいて、榛名山や赤城山などは見えなかった。

北方面の眺め。逆光気味だったが、山並みが綺麗に重なって見えていた。

8:00 行動食を摂って山頂を出発。

20分ほどで槇ノ尾山(945m)を通過。

林道が近いのでバイクのエンジン音がよく聞こえた。山の中だとよく響いて興醒めに感じる。

前回は長尾丸山手前の分岐で迂回路を進んだが、今回は長尾丸山へ向かった。

8:55 長尾丸山(958.4m)に到着。展望はなく、簡易な標識のみの山頂だった。

50mほど下って、その後はアップダウンを繰り返しながら標高を上げていく。トレランの男性が駆け抜けて行った。

長尾丸山から鞍部まで下ると、日向沢ノ峰までは約500mの上りとなる。本コースで一番つらい区間。

かなり足にきていたが、樹林帯が続いて日差しを避けられたのは幸いだった。でなければ暑さでもっとバテていただろう。

ニホントカゲの幼体。棒ノ嶺を出てから嫁が数回見かけていたが、やっとカメラに捉えた。忍者のように素早い。

下ってまた上る。こんなに急な坂があったかなぁ、とぼやきたくなるほど急登が続いた。

10:25 50号鉄塔に到着。とりあえず5分休憩。

南には川苔山が見えた。川苔山→蕎麦粒山→三ツドッケの縦走路にもそのうちチャレンジしたい。

これから向かう北側の眺め。中央に仁田山(1,211m)で、右が有間山稜。仁田山の左奥には武甲山も見えていた。

50号鉄塔まで来ると日向沢ノ峰はもう近いと思っていたが、そこから30分上りが続いた。

やっと防火帯に出た。

今回は山頂標のある場所まできちんと行った。11:05 日向沢ノ峰に到着。

樹木に展望は遮られていたが、西側の一部が見えた。左から雲取山、天祖山、芋ノ木ドッケ、右に三ツドッケ。

先客のハイカーは川苔山方面へ向かった。10分休んで再スタート。蕎麦粒山方面へ防火帯を戻り、分岐で有間山方面へ下った。

ずんずん下る。すでに足は棒のようになっていたので、先行きが少々心配だった。

11:35 展望のきく51号鉄塔に出た。

北側には左に武甲山と右にはこれから歩く有間山稜。

東側には、棒ノ嶺から槇ノ尾山、長尾丸山、50号鉄塔と、歩いてきた稜線が一望できた。さすがに距離がある。

有間峠まではまだまだ下りが続く。

11:50 林道に出た。前回より1時間遅れていたので、今回も仁田山には登らず、林道を巻くことにした。

林道で見かけたミスジチョウ。ヒョウモンチョウやアゲハ類など、他の蝶もたくさん見かけた。

林道のコンクリート壁によじ登るニホントカゲの幼体。尻尾は鮮やかなメタリックブルー。

有間峠付近は路上駐車の車だらけだった。

12:05 有間峠に到着。車が無理やり停められていた。

展望のきく東側の眺め。右に名栗湖が見える。上空はうす雲が広がってきた。

峠を出ていったん左へ進んだが、すぐ前回引き返したことを思い出した。右へ行くと登山口はすぐ。

しばらく上って尾根に出ると、そこからはアップダウンが何度も続く。

12:55 有間山(タタラノ頭)に到着。高齢の女性2人組が休んでいた。

トレランの男性に抜かれたと思ったら、タタラノ頭にいた2人組にも抜かれた。只者ではないと思える速さだった。

13:25 橋小屋ノ頭に到着。

逆川乗越まで150mほど一気に下る。

13:40 逆川乗越(大ダル)に出た。再び山道に入って、また緩やかな上りとなる。

腹は減るし、足はもうガクガク。嫁も立ち止まることが多くなり、完全に失速してしまった。

13:55 標識も何もない蕨山の最高点(1,044m)。山頂標のある展望台から300mほど西側にある。

山頂直下の上り。

14:05 蕨山に到着。ここまで本当に長かった。とりあえず遅い昼食にした。

山頂は樹木に覆われて、ほとんど展望はなし。にぎやかな若者集団が下りて行くと、山頂は静かになった。

14:25 下山開始。長い急坂をひたすら下る。

途中の山道には車両の乗り入れ跡があった。

14:50 藤棚山を通過。当初は前回同様、15時台の下山も可能かと考えていたが、完全に甘かった。

20分ほど進むと、南西側の眺めがきく場所に出た。左は川苔山、真ん中に日向沢ノ峰、右端には有間山も見えた。

小さなアップダウンがこれでもかと続く。なんとか惰性で進んでいる感じだった。

15:20 大ヨケノ頭(771m)を通過してさらに進む。

林道を横切る。この頃には疲れ切って、あと何分かかるだろうとばかり考えていた。

15:45 名栗湖が樹間に見えて、あと少しだと思ったが、ここから1時間近くもかかった。

16:05 金比羅神社跡にやっと到着。ここで先行していた3人組に先を譲られた。後からゆっくり歩きたかったのだが。

後ろに付かれたくない嫁が急ぐものだから、疲労度はさらに倍。

無理した嫁はそのうち左膝を引きづり始めて、再び大失速。

車道に出たときは嬉しかった。

16:40 河又の駐車場に到着。いや本当にしんどい山行でした。