2013年12月22日 日曜日

二子山・焼山

  883 m 850 m 3回目

 5時起床、5時25分出発。武甲山縦走の予定で生川へ向かったが、駐車場の手前で狭い林道が凍結しており、車が1台動けなくなっていた。路肩までバックしてUターンしたが、スリップして車体がスルスル斜めになった時は肝を冷やした。動けない車が呼んだと思われるJAFとすれ違い、危なかったと改めて感じた。帰ることも一瞬考えたが、近場の二子山登山に切り替えて芦ヶ久保へ向かった。7時半に現地到着。登山道は途中から雪山となったが、チェーンスパイクにちょうどよい位の積雪量で、急な下りも雪がクッションとなって歩きやすかった。武甲山や両神山など奥秩父の眺めも素晴らしかったが、何より雪景色の中を歩くことが楽しかった。膝に違和感があって最初は「焼山までは行けない」と言っていた嫁も、途中から調子が出てきて無事に歩き切ることができた。

 帰りは寄居側の140号ではなく、299号をつかった。川越周辺が若干混んでいたが、15時前に帰宅できた。道路凍結の影響で目的地を変更することになったが、思いのほか満足度の高い山行になった。

登山コースデータ
単純標高差 : 573 m
累積標高差 : 910 m
コース距離 : 7.9 km
標準コースタイム : 4 時間 50 分
歩行データ
総歩行時間 : 4 時間 20 分
総行動時間 : 5 時間 10 分

 コースタイム

芦ヶ久保 第2駐車場 7:45 ⇒ 二子山(雌岳) 9:45 ⇒ 9:45 二子山(雄岳) 10:00 ⇒ 10:35 焼山 11:10 ⇒ 二子山(雄岳) 11:50 ⇒ 芦ヶ久保 第2駐車場 12:55

7:30 芦ヶ久保 第2駐車場

芦ヶ久保に到着。水たまりが凍っていたが、道路凍結はなくて助かった。

7:45 駐車場を出発。線路下のトンネルを抜けて登山道へ。

スタートから緩やかな上りが続く。これが意外と疲れる。

30分ほど上ると、積雪が見られるようになってきた。

8:40 モンベルのチェーンスパイク装着。脱着が簡単なので、ひじょうに便利。

積雪は10cmから20cm程度。ガチガチに凍結しているような所もないので、歩きやすかった。

尾根に出ると若干風が吹いていた。膝が痛いから二子山までしか行けないと嫁が言い出すので、独りでも焼山まで行くと主張した。

山頂直下の急登を上る。降りてくるハイカーと2度ほどすれ違った。

9:35 二子山の雌岳に到着。展望はないので、写真だけ撮って先へ進んだ。

いったん雄岳との鞍部まで20mほど下って、30mほど上り返す。

思ったよりも簡単に雌岳に登れたからか、「やっぱり焼山まで行ける」と嫁に元気が出てきた。

9:45 二子山の雄岳(882.7m)に到着。

すぐ隣の眺めのよい場所へ移動した。

西側の展望。左に大持山と小持山、中央に大きく武甲山、右奥には両神山。武甲山の左奥には酉谷山、右奥には三宝山も見えていた。

くっきり見えた両神山。

北西方面。左から赤久縄山、浅間山、御荷鉾山。秩父の街並もクリアに見えていた。

10:00 焼山へ向かう。最初は急坂。アイゼンなしで危なかしい先行ハイカーがなかなかよけてくれなかった。

100mほど一気に下って、徐々に上りかえして行く。雪の吹き溜まりがかなり深くなっている所もあった。

周囲の雪景色が新鮮で、気持ちよく歩けた。

山頂直下は滑りやすい急坂だが、積雪のおかげでいつもよりも上るのが簡単だった。

10:35 誰もいない焼山に到着。弱音を吐いていた嫁も、なんなく山頂まで来れた。

西にはでっかく武甲山。左に大持山と小持山。右奥には両神山。

左に両神山、右は小鹿野の二子山。

北西方面の眺め。左に赤久縄山、右に西御荷鉾山と東御荷鉾山、さらに城峯山と鐘掛城が並ぶ。浅間山は雲に隠れてしまった。

北東方面には二子山。背後には奥武蔵の山並み。

東側の眺め。左奥にカバ岳、鉄塔のある甲仁田山、その右奥にツツジ山、さらに飯盛山と関八州見晴台、右に川越山(カンゼ山)と続く。川越山の右奥には都心のビル群が見えていた。

昔の山容が偲ばれる武甲山。

焼山から見た両神山のアップ。

北側には榛名山も見えていた。

丸太のベンチは雪に埋まっていたので、避難シートを下に引いて腰を下ろした。

いつものようにカップ麺を食す。寒い時には温かいスープが本当にありがたい。

武甲山の山頂をかすめるようにして、ヘリコプターが秩父方面へ飛んで行った。

民間のヘリコプターだろうか。

11:10 下山開始。ちょうど他の団体ハイカーと入れ替わりになった。

積雪がクッションになって、下りはとても楽だった。

雪山ハイクの楽しさを実感しながら歩いた。もっと雪山を歩けるように、輪かんじきが欲しくなった。

鞍部へ下る途中に見えた二子山。遠目には並んで見える双耳峰だが、雄岳の方が10mくらい標高が高いようだ。

二子山との鞍部は風が吹き抜けて寒かった。

山頂下の急坂。

トレーニングのつもりで上った。

11:50 雄岳を通過。団体ハイカーが三脚を立てて、記念撮影の準備をしていた。

雌岳への鞍部へ下る。雪が膝にやさしい。

雌岳の山頂には寄らずに巻いて進んだ。こちらの山頂にも別の団体ハイカーがいた。

雌岳からの急なクサリ場も、雪がよいクッションになって難なく下れた。

沢沿いはミソサザイの鳴き声が響き渡っていた。

途中でチェーンスパイクを外した。正午を過ぎていたが、上ってくるハイカーと何度かすれ違った。

裏に祠のある樹木を通過。ここまで来るとゴールは近い。疲れはあまりなくて、少し歩き足りない気がした。

12:55 駐車場に到着。予定変更となったが、結局楽しい雪山ハイクになった。