2011年4月17日 日曜日

御前山 縦走

1,405 m

 3時半起床、4時出発。16号から411号に乗って現地には5時40分到着。久しぶりの登山なので最初の1時間は身体が重かった。鞘口山の付近でもう膝に違和感を抱えていたが、やはり最後の下りで両膝に痛みが出た。御前山の山頂にはベンチがいくつもあってくつろげたが、雑木に囲まれて展望は限られていた。少し下った見晴がきくはずの場所も、うるさいカップルがベンチを占領していて、つい素通りしてしまった。ベンチのある場所だと分かっていれば、遠慮せずに写真を撮りに入ったのだが…、残念ながら下調べが甘かった。

 奥多摩湖で14時台のバスに乗るつもりでいたが、13:44発に間に合いそうだったのでサス沢山から少し急いだ。嫁も膝痛でなかなかスピードは上がらなかったが、出発直前のバスに滑り込むことができた。今回は上り下りともにコースタイムを大幅にオーバーしてしまい、体力低下が如実に現れてしまったが、長時間歩けたことは収穫だった。また、すでに登っている三頭山、大岳山と合わせて、「奥多摩三山」完登となることも、ちょっとした喜びであった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,055 m
累積標高差 : 1,450 m
コース距離 : 12.1 km
標準コースタイム : 5 時間 45 分
歩行データ
総歩行時間 : 6 時間 40 分
総行動時間 : 7 時間 40 分

 コースタイム

奥多摩町役場P 6:00 ⇒ 6:25 愛宕山 6:30 ⇒ 8:40 鋸山 8:45 ⇒ 大ダワ 9:05 ⇒ 9:30 鞘口山 9:35 ⇒ クロノ尾山 10:00 ⇒ 10:45 御前山 11:20 ⇒ 惣岳山 11:35 ⇒ 12:45 サス沢山 12:55 ⇒ 奥多摩湖 13:40

5:40 奥多摩町役場 駐車場

奥多摩町役場の駐車場を利用した。背後は本仁田山。

すぐ近くの奥多摩駅のトイレに寄って出発。

ビジターセンターの交差点を渡り、昭和橋を渡る。多摩川の河原で釣りをしている人がいた。

登山口は橋を渡ってすぐ。

登計園地の奥へ進むと愛宕山へ続く187段の階段が現れる。

初っ端から体力を奪われた。

階段を上り終えて先へ進むと、戦没者慰霊の五重塔と平和の鐘があった。

愛宕山(499m)山頂には愛宕神社が鎮座。

火の神が祀られており、総本社は京都市右京区。

愛宕神社の鳥居から登計峠に出る。林道をしばらく歩いて再び鋸尾根の登山道へ。

身体の調子を確認しながらゆっくりスギの樹林帯を上る。

鋸山までは約650mの上りとなる。

思ったよりも暖かくて、すぐに汗ばんできた。

天聖神社の天狗像。祠と石像の向こうに見えるのが御前山。ここからはまだ遥かに遠い。

クサリ場が出てきたので慎重に進む。

登山口に「危険個所あり」と掲示されていたが、それほど危険な梯子やクサリ場はなかった。

北西方面に見えた六ツ石山と石尾根の眺望。

しばらくは緩やかな上りが続いた。

前方に山が見えてきたので鋸山かと思いながら進む。

少し傾斜がきつくなってきた。

歩幅を大きくしないように意識しながらせっせと上る。

上り切ると鋸山ではなくて、1046.7mの三等三角点だった。

気を取り直して先へ。

しばらく進むと「鋸山まで350m」の標識があり、まだそんなにあるかとがっかりした。

8:40 出発から2時間40分で鋸山(1,109m)に到着。展望はなし。

山頂付近で見かけたカケス。

いったん南東に下り、大岳山へ続く道を分けて、鋸山の南側を巻くように進む。

15分で大ダワに出た。

大ダワの東側に鋸山が見えた。

鋸山林道を渡り、トイレの裏側から再び登山道に入った。

小さなアップダウンを繰り返しながら鞘口山へ向かう。

9:30 大ダワから25分で鞘口山(1,142m)に到着。このあたりでもう左膝に違和感があった。

樹林帯の西側に御前山、東側には大岳山が見えていた。途中でリスを見かけたが撮り逃がした。

10:00 鞘口山から25分でクロノ尾山。標識がないと気づかないような山頂だった。

展望はないのでそのまま進んだ。

やっと見えてきた御前山。

山頂近くの道は泥でぐちゃぐちゃになっていた。疲れもあるので滑らないよう慎重に歩いた。

10:45 やっと御前山に到着。出発から4時間45分かかった。ベンチで多くのハイカーがくつろいでいた。

ちょうどベンチが空いたので、そこで昼食にした。広い山頂は次々に訪れるハイカーで賑わっていた。

近くの落葉樹にいくつかクマ棚のようなものがあったが、何なのだろう。

山頂の展望は木々に阻まれていたが、樹林の切れ間から雲取山と鷹ノ巣山が見えた。

立派なカメラを持った中高年の方に写真をお願いした。

11:20 予定より早めに下山開始。

15分で惣岳山(1,341m)。ハイカーが大勢くつろいでいた。展望台を逃したことに気付くが後の祭り。

惣岳山から傾斜のきつい下りが続く。サス沢山まで400m以上の下りとなり、膝にこたえた。

山道脇にぽつりぽつりと咲いていたカタクリの花。

カタクリは「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)と呼ばれる植物のひとつ。

急坂をゆっくり下りながら、樹間に富士山を見つけた。薄いが確かに富士でした。

防火帯の広い道を進む。

下りでは上ってくる多くのハイカーとすれ違った。

12:45 サス沢山(940m)に到着。奥多摩湖の眺めがよく、小河内ダムがよく見えた。その上には鷹ノ巣山から榧ノ木山、倉戸山と続く稜線が見える。

奥多摩湖の西側。

ゆっくりしようかとも考えたが、13時44分のバスに間に合いそうなので、先を急ぐことにした。

奥多摩湖まで400m以上かなりの急坂が続く。

小河内ダムが樹間に見えるのだが、なかなか近づいてこない。

刻一刻と時間は迫るが、嫁も私も膝がガクガクでスピードは上がらなかった。

10分前に小河内ダムに到着したが、バス停まで距離があり、最後まで間に合うかどうか分からなかった。

周囲の眺めが良いので、パノラマ写真を急いで撮った。嫁は待ってくれずに先へ行くので、最後は走って追いかけた。

南東の御前山方面。バス停に着いた時には13時43分を回っていたが間に合った。膝痛もあって疲れたが、久しぶりに山を歩いて楽しかった。