2015年9月21日 月曜日
白山テント泊登山 2日目
白山 御前峰・大汝峰
2,702 m 2,684 m

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コースタイム
南竜ヶ馬場野営場 1:50 ⇒ 3:10 トンビ岩 3:15 ⇒ 3:45 白山室堂 3:55 ⇒ 4:50 白山御前峰 7:05 ⇒ 7:30 紺屋ヶ池 7:35 ⇒ 7:50 翠ヶ池 7:55 ⇒ 8:35 大汝峰 9:00 ⇒ お池めぐり分岐 9:20 ⇒ 10:00 白山室堂 10:20 ⇒ エコーライン分岐 11:20 ⇒ 11:35 南竜ヶ馬場野営場 12:55 ⇒ 13:30 南竜道分岐 13:35 ⇒ 勘之助避難小屋 13:50 ⇒ 中飯場 14:40 ⇒ 15:05 別当出合 15:25 ⇒ (バス) ⇒ 市ノ瀬P 15:35

少し早すぎる気もしたが、1:50 テント場を後にした。トンビ岩コースで室堂へ。周囲は完全な暗闇。熊鈴を鳴らしながらゆっくり歩いた。

3:10 トンビ岩に到着。後続の明かりが2組見えていた。

3:45 室堂のビジターセンターに到着。

トイレを借りてから、ビジターセンターの中で休憩。時間が早いので、まだ山頂へ向かう登山者は皆無だった。

3:55 御前峰へ向かう。早過ぎるとは思ったが、それほど寒くなかったので、山頂で御来光を待つことにした。

我々が出発したからか、しばらくすると後続の登山者がぞくぞくと追いついてきた。

4:50 御前峰山頂に到着。

日の出まではまだ30分ほどあったので、適当な岩場に陣取って御来光の時間を待った。

山頂は登山者で一杯だったが、御来光の時間になっても山頂は霧の中。諦めて下山する人が増え始めた。

5:45 霧が晴れるのを待っていると、東の空がオレンジ色に染まり始めて、山頂にざわめきが起こった。

オレンジ色の霧が山頂を覆い、見たこともない幻想的な光景が続いた。時折霧が流れてオレンジの中心に朝日が見え隠れしていた。

そのうち霧が晴れて山頂全体が朝陽に照らされた。美しい瞬間だった。

日の出を待つ間に寒さで身体ががちがちになってしまった。

北アルプスが見えないかと、その後も霧が晴れるのを待った。

室堂の宿泊者は朝食の時間が決められているので、ぞくぞくと下山を始めた。雲海の向こうは別山。

6時を過ぎると東側の霧が綺麗に取れた。

朝陽に染まる雲海に浮かぶのは御嶽山。

左側は北アルプス。右は乗鞍岳。

中央は槍ヶ岳で右は穂高連峰。待っていてよかった。

大汝峰と剣ヶ峰。鞍部には紺屋ヶ池。

北東の山並み。左に間名古ノ頭とその後ろに野谷荘司山、右には奥三方岳と三方崩山(さんぽうくずれやま)。

南西方面の眺め。雲の帯の向こうに赤兎山や大長山などが見える。

薄雲が湧きだしてきた。生きているように形を変えて流れていく。

うねりながら流れていく雲の波は、白い龍の舞を想像させた。

7時頃になると、山頂にほどんど人がいなくなった。

7:05 移動開始。山頂稜線上を霧がどんどん流れていく。

山頂から100mほどで天柱石。

山頂から200mほどのところにある御宝庫(おたからぐら)。

御宝庫からは急坂を九十九折りに下ってゆく。

下って行くうちに再び霧が晴れてきた。

いつしか山頂部のガスも取れていた。

火口まで下りて紺屋ヶ池へ向かう。北側正面には白山三主峰の一つ、剣ヶ峰(2,677m)。

白山主峰に囲まれて、どの方角も眺めがよかった。

7:30 剣ヶ峰の西側直下にある紺屋ヶ池に到着。

南側は御前峰がそびえる。左側に山頂があり、真ん中あたりに天柱石、右に御宝庫。

紺屋ヶ池から少し上り返す。

次は北西に大汝峰が見えてくる。

白山三主峰の一つ、大汝峰を眺める。御前峰からは0.9kmの距離。さすが白山の山域は広大だ。

御前峰と御宝庫の北側直下にある油ヶ池。池の水量が少なくて干上がりそうに見えた。

大汝峰の東側にある翆ヶ池へ向かう。

御前峰からは見えなかった翆ヶ池が見えてきた。

7:50 白山火口湖最大の翆ヶ池。記録にある1042年の噴火活動で誕生した新しい火口湖である。エメラルドグリーンの湖面に雲が浮かび、湖畔には雪が残っていた。

翆ヶ池付近から眺めた剣ヶ峰と御前峰。

翆ヶ池の次は、大汝峰へ。

大汝峰へ直接向かうルートがよく分からず、大汝峰下の分岐へ向かった。

血ノ池とその向こうに剣ヶ峰。恐ろしい名前とはうらはらに綺麗な池だった。

大汝峰下の分岐から大汝峰へ向かった。

遠くから見るとゴツゴツした感じはなかったが、近づくと岩ゴロの急登だった。

最後の上りだと考えながら、せっせと上った。

急登を終えると山頂まではなだらかな上りが続く。

8:35 大汝峰(2,684m)に到着。後ろは石垣に囲まれた大汝神社。

山頂はなだらかに広く、北側には旧小屋跡があった。

大汝峰から見た剣ヶ峰と御前峰。剣ヶ峰の下には翆ヶ池が大きい。御前峰の山頂に人の姿が増え始めていた。

ガスが流れては消えてゆく様子をしばらく楽しんだ。大汝峰は御前峰と違って、人が少なくて静かだった。

9:00 下山開始。どんどん霧が流れていく。

岩ゴロの急登を下る。9時をまわって、上ってくる人が増えてきた。

9:15 お池めぐり分岐を通過。帰りはお池めぐりコースで室堂へ向かった。左上は御宝庫。

雪解け後に現れる千蛇ヶ池(せんじゃがいけ)。ほとんど雪渓に覆われていた。

五色池と大汝峰。

こちらは百姓池。

百姓池と大汝峰。

お池めぐりが終わった後は、西側を迂回するようにして室堂へ向かう。雲海とガスで西側の遠望はきかなかった。

便意をもようしていたので、室堂の赤い屋根が見えたときはホッとした。

10:00 室堂に到着。

ビジターセンターの前で焼き肉をするグループもいて、それぞれに山を楽しんでいるようだった。

10:20 室堂で休んでから下山再開。

五葉坂から砂防新道(右)とエコーライン(左)が見えた。

五葉坂は行き交う人が多く、時折渋滞していた。

10:35 砂防新道とエコーラインの分岐に到着。

我々はエコーラインで下ったが、分岐からは人がほとんどいなくなったので、のんびり弥陀ヶ原の木道を歩いた。

木道が終わると傾斜が増して、九十九折りの坂となる。

ガスが切れて南竜山荘と南竜ヶ馬場野営場が見えた。

登山道脇にたくさん咲いていたカライトソウ。

11:20 エコーライン分岐を通過。#

11:35 南竜ヶ馬場野営場に到着。テントは少なくなっており、隣のテントもいなくなっていた。

残ったおにぎりや行動食でお昼をすませて、ゆっくり撤収作業をした。

12:55 準備が整いテント場を後にした。

水と食料分だけザックは軽くなったはずだが、やはりテント泊装備は重たかった。

天気がよくなりそうな雰囲気もあったが、午後からはガスが深くなった。

13:30 南竜道分岐に到着。小休止して先へ進んだ。

南竜道分岐からは行き交うハイカーがぐんと増えた。

13:50 甚之助避難小屋を通過。

ミヤマコゴメグサ。

ミヤマキンポウゲがまだ咲いていた。

前に追いついてもなかなか先を譲ってくれない人が多くて、徐々にストレスがたまった。

群生していたヨメナ。

前の2人組は超ゆっくりペースだが、後続に気付いても道を空けない。やむなく声を掛けて先に行かせてもらった。

14:40 中飯場を通過。多くのハイカーが休んでいた。

今度は小さな子供を連れた団体のために長い渋滞が発生していた。登山者が多いので仕方がない面もあるのだが…。

吊り橋までくれば着いたも同然。

15:05 別当出合に到着。ちょうどバスが待機していた。

15:35 市ノ瀬に到着。すぐ出発の準備を整えて駐車場を後にした。
0時20分起床、時間に余裕をみて1時50分にテント場を出発。暗闇の中を上り続け、御前峰山頂には5時前に到着した。ガスが濃くて御来光拝むことはかなわなかったが、綺麗な朝焼けと朝陽を眺めることができた。御前峰でゆっくり過ごした後、大汝峰に登り、お池めぐりコースからエコーラインでテント場へ。御前峰から大汝峰へ向かうルートは素晴らしい眺めの連続だった。霧が出る時間帯もあったが、昼頃までは概ねよい天気が続いた。山域が広くて見所がたくさんあるので、近ければ何度でも登りたい山だと感じた。
南竜道分岐からの下りは、よいペースで歩けたが、遅くても先を譲らない登山者が多くてじりじりした。関西の方ばかりだったが、そういったマナーが定着していないのかと疑問を感じた。下山後は白峰温泉総湯で汗を流してから帰路につき、翌0時20分に帰宅。四国遠征に続く長時間運転には疲れ果てたが、盛りだくさんのシルバーウィークとなった。