2013年11月24日 日曜日
檜洞丸・蛭ヶ岳
1,601 m 1,673m 2回目

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コースタイム
神ノ川ゲートP 4:50 ⇒ 7:25 熊笹ノ峰分岐 7:35 ⇒ 8:25 檜洞丸 8:45 ⇒ 金山谷乗越 9:30 ⇒ 10:25 臼ヶ岳 10:30 ⇒ 12:00 蛭ヶ岳 12:45 ⇒ 地蔵平 13:40 ⇒ 14:10 姫次 14:15 ⇒ 袖平山 14:30 ⇒ 15:25 風巻ノ頭 15:30 ⇒ 神ノ川ゲートP 16:35
4:20 神ノ川ゲート 無料駐車場

4:50 ゲートを出発。10分ほど林道を進んで、ヤタ尾根の登山口へ入った。

暗闇の中をひたすら上った。6時をまわると明るくなってきたので、ヘッドライトを外した。

熊笹ノ峰の稜線に出るまで、1,000m近く上りが続く。凍結箇所はなく、下の方は霜柱も目に付かなかった。

6:55 東側の稜線上に朝陽が昇った。雲ひとつない青空で風もおだやかだった。

7:25 熊笹ノ峰分岐に到着。稜線は少し風があって寒かったが、去年ほどではなかった。

テーブルにザックを置いて小休止。素晴らしい眺めを楽しみながらアンパンを食べた。

西側の展望。前回来た時も思ったが、ここは本当に富士山の眺めが素晴らしい。

去年の同時期よりも富士山の雪は少なくて、見た目のバランスがちょうどよい。

御殿場市の向こうに愛鷹山もくっきり見えてきた。愛鷹山とは山塊の総称で、左のピークは位牌岳で右のピークが愛鷹山最高峰の越前岳。

分岐から熊笹ノ峰(1,523m)を越えて、南側の檜洞丸へ向かう。

稜線からの眺めを楽しみながら、クサリ場や小さなアップダウンを進む。

日陰の木段は凍結していたが、横木があるので安心。丹沢の登山道はいつでも手入れが行き届いている。

振り返ると北西には熊笹ノ峰と大室山が重なって見えた。

木段を上り終えて稜線を進むと、檜洞丸の山頂が近づいてきた。

山頂直下の木段を上る。

8:25 木段の上、檜洞丸の山頂部に出た。

西側には富士山と南アルプスが並ぶ。南アルプスの手前は大室山。

北西側の眺め。熊笹ノ峰の奥に大室山、その後ろには八ヶ岳と奥多摩・奥秩父の山々。

北側の眺め。雲取山や大岳山など、奥多摩・奥秩父の山々がずらり。右手前は下山に通る風巻ノ頭。

北東方面には袖平山。左下に連なるのが風巻ノ頭。蛭ヶ岳までぐるっと回って、向こうの尾根を下山する。

陽が高くなり、富士山がますます美しい。九十九折のブルドーザー道が確認できるほど、くっきり見えていた。

御正体山の奥に見えた南アルプス。左に上河内岳、布引山、聖岳、真ん中あたりに赤石岳と悪沢岳、右に蝙蝠岳と塩見岳。塩見岳の手前は節刀ヶ岳(せっとうがたけ)などの御坂山塊。

さらに南アルプス。左に塩見岳、少し間が空いて農鳥岳、間ノ岳、北岳と白峰三山、右に仙丈ヶ岳、観音岳、甲斐駒ケ岳と並ぶ。北岳の右手前は三ツ峠山。

左から八ヶ岳、金峰山、朝日岳、国師ヶ岳、小金沢山、大菩薩嶺、左端に甲武信ヶ岳。手前の大きいのは大室山。

十分眺めを楽しんでから道標のある山頂へ移動した。

南側の相模湾を眺めながらひと休み。

朝陽に輝く相模湾。

8:45 移動開始。

山頂下の青ヶ岳山荘では、小屋番の人たちが朝の準備をしていた。

樹林の切れ間に見えた同角ノ頭。右奥には神山と金時山も見えていた。

これから向かう東側には、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳と丹沢主脈の峰々がずらりと並ぶ。

せっかく上ったのにと思いながら木段を下る。

金山谷乗越までは約300mの下り。

9:30 金山谷乗越(1,310m)を通過。

いったん乗越の底まで下って上り返す。

よく整備されていたが、崩落が酷くて迂回路もすぐダメになりそうな感じがした。

さらに下って、9:55 神ノ川乗越(1,250m)に到着。

神ノ川乗越からは上り返しだが、まだ余力はあった。

細かいアップダウンを繰り返しながら高度を上げていく。

かなりハードなコースだと実感しながら上る。

10:30 臼ヶ岳(1,460m)に到着。ここまでくると東側の展望が開ける。

東側にはこれから向かう蛭ヶ岳。その右は鬼ヶ岩ノ頭、棚沢ノ頭、不動ノ峰と続く稜線。

白ヶ岳から再び下る。


さらに長い木段を下って、11時過ぎにやっと山頂手前の鞍部に出た。ここから山頂まで300mほどの上り返し。

いきなりクサリ場。

一気に傾斜が急になった。

クサリやロープが設置された急登をひたすら上る。途中からノイバラらしき棘とげの灌木帯がしばらく続き、ちくちくと痛かった。

背後の眺めが素晴らしいので、ときおり足を止めて展望を楽しんだ。

南側に見えた西沢の堰堤群と熊木沢。右は臼ヶ岳南尾根、左には弁当沢ノ頭。弁当沢ノ頭の上が小丸(左)から鍋割山へ続く稜線で、鍋割山のすぐ右上に相模湾と真鶴。右奥には神山と金時山も見える。

西側に並んで見えた富士山と檜洞丸。

富士山手前に、熊笹ノ峰から檜洞丸、臼ヶ岳、ミカゲ沢ノ頭と、歩いてきた稜線が一望できた。

山頂直下の木段まで来た。

12:00 ついに蛭ヶ岳山頂に到着。

空いていたテーブルにザックを置いて、まずは記念撮影。山頂は風もなくて暖かかった。

見上げると飛行機雲がいくつも棚引いて、広大な空のキャンパスに線を引いたような、特別の趣があった。

南東方面の眺め。不動ノ峰の左奥に丹沢山、右奥には塔ノ岳から鍋割山まで稜線が延びている。

去年は凍えるような寒さで展望もなかったが、今回は最高のコンディションだった。

昼食はカップ麺とおにぎり。テーブルがあるので快適に食事をすることができた。

下山する前に蛭ヶ岳山荘の東側にまわって、北から東にかけての展望を眺めた。

北側の眺め。左端に大室山。右手前にこれから向かう袖平山。奥には奥多摩・奥秩父の山並み。

東側の眺め。中央から右へ本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭と丹沢三峰が並び、本間ノ頭の左は宮ヶ瀬湖。

12:45 のんびりし過ぎたと思いつつ下山開始。

木段がえんえん続いた。

傾斜がゆるくなって開けた尾根に出たが、この後も木段がこれでもかと続いた。

北側の展望を眺めながら下る。左は大室山で、右はこれから向かう袖平山。下山路のある袖平山から左下の風巻ノ頭へ延びる稜線も一望できた。

重なり合う檜洞丸と富士山。

ブナ林をひたすら下って、やっと木段が終わった。

傾斜がゆるくなって、13:40 地蔵平を通過。蛭ヶ岳の山頂から一気に300mほど下った。

原小屋平を過ぎると、アップダウンがしばらく続く。原小屋平では男性が昼寝をしていた。#

14:10 姫次に到着。最後の上りがきつかった。少し休んで先へ進んだ。

姫次から見た檜洞丸と富士山。

小ピークを越えると正面に袖平山が見えた。ここまで来ると、ちょっとした上りもきつくなってくる。

ひと上りして、14:30 袖平山に到着。コースタイム上はここからまだ2時間半近くあるので、先を急いだ。

袖平山から見た蛭ヶ岳。

袖平山から風巻ノ頭まで約400m下って、60mほど上り返す。やはり最後は時間との競争になった。

左上に富士山。大室山の下には、これから歩く稜線が風巻ノ頭まで延びている。

崩落して丸太が浮き出た急坂を下る。かなりの急勾配が続いた。

延々下った後に上り返す。足が重たかった。

15:25 風巻ノ頭に到着。テーブルで小休止。神ノ川公園橋まで、さらに500m以上下らなければならない。

写真を撮っているうちに嫁がどんどん先へ行く。疲れも出てきて、途中で追いつけなくなった。

標高が下がると、綺麗な紅葉がちらほら見られるようになってきた。

日没前には下山しようと頑張って進む。

16:15 神ノ川公園橋に到着。

橋の上から眺めた神ノ川周辺の紅葉。

最後は15分ほどの林道歩き。

16:35 神ノ川のゲートに到着。ロングコースを歩き切った充実感で一杯だった。

駐車場所に到着。日没に間に合った。
2時起床、2時40分出発。神ノ川には4時20分到着。駐車場には先客なし。去年と同様に日没間近の下山となったが、前回よりも1時間早く出発したので、気持ち的にも体力的にも余裕をもって歩くことができた。朝からの快晴で稜線や山頂からの眺めは申し分なく、前回はガスに覆われていた蛭ヶ岳でも素晴らしい展望を楽しめた。ハイカーでにぎわっていたのは蛭ヶ岳山頂だけで、それ以外は人気が少なく、最後まで静かな山歩きが続いた。細かいアップダウンが多くて数値以上に大変なコースだが、2週連続の登山で身体がフィットしており、ある程度余力を残して歩き終えた。
帰りの高速は圏央道に乗るまでのろのろ運転が続き、圏央道も鶴ヶ島JCTまではいつもより混んでいたが、予定どおり19時に帰宅。日の出前から日没まで目一杯歩くことができて、満足度の高い充実の山行となった。