2014年5月3日 土曜日

富士見小屋テント泊登山①

瑞牆山・鷹見岩

2,230 m  2,092 m

 1時半起床、1時50分出発。早出したのに八王子JC付近ですでに渋滞が発生しており、甲府南と甲府昭和IC間では事故渋滞にも巻き込まれた。そのため予定よりも30分ほど到着は遅れてしまったが、さいわい瑞牆山荘の無料駐車場にはまだ空きがあった。当初は初日に金峰山、2日目に瑞牆山と考えていたが、3日は午後から曇りの予報に変わったので、初日に瑞牆山へ登ることにした。朝からハイカーの姿が多く、富士見平小屋のテント場は大盛況。最終的に100張り近くになっていたのではなかろうか。瑞牆山山頂からの展望は素晴らしく、1時間以上のんびり眺めを楽しんだ。正午前に下山したので鷹見岩にも行ってみたが、ここも解放感抜群の展望地であり、瑞牆山と違って誰も来ることはなかったので、まさに至福の時を過ごすことができた。

 テント場には若者の団体や子供連れもいて騒がしかったが、早めに夕食をとって18時過ぎには横になった。夜は思いのほか暖かく、少し寝苦しいほどだったが、嫁も私もぐっすり寝ることができた。

登山コースデータ
単純標高差 : 720 m
累積標高差 : +1,170 m / -880 m
コース距離 : 7.8 km
標準コースタイム : 6 時間 5 分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 50 分
総行動時間 : 8 時間 35 分

 コースタイム

瑞牆山荘 5:55 ⇒ 6:50 富士見平小屋 7:20 ⇒ 7:45 天鳥川 7:50 ⇒ 9:10 瑞牆山 10:15 ⇒ 天鳥川 11:15 ⇒ 11:40 富士見平小屋 12:10 ⇒ 鷹見岩分岐 12:50 ⇒ 13:10 鷹見岩 13:45 ⇒ 鷹見岩分岐 14:00 ⇒ 富士見平小屋 14:30

 

瑞牆山荘横のトイレに寄って、5:55 登山スタート。

テント場である富士見平小屋までは1時間弱と、先週の将監小屋よりも近いので気分的に楽だった。

朝から重そうなテント装備のハイカーが続々と富士見平へ向かっていた。コマドリの鳴き声がよく聞こえていた。

6:50 富士見平小屋のテント場に到着。嫁がサイト料を払っている間に場所を探した。

サイトの端に平らで広い場所を確保。20分ほどでテント設営を完了した。

富士見平小屋のHPがリニューアルされていたが、小屋の看板もおしゃれになっていた。

朝から富士山もしっかり見えていた。

7:20 瑞牆山へ出発。嫁は今回も軽量のポケッタブル・ザックを使用。

しばらく進むと道がアイスバーン状態になってきた。

チェーン・スパイクを装着。

木々の間に見えた瑞牆山の岩峰。

小川山との分岐を右に分けると、天鳥川までは急な下りとなる。

7:45 天鳥川に到着。ここでチェーン・スパイクを外して、5分ほど小休止した。

天鳥川を渡ると真っ二つに割れた巨石が現れる。すぐ横の木段を上って先へ進む。

岩がゴロゴロした樹林帯の急登が続く。

前方に現れた大ヤスリ岩の右を迂回するように上ってゆく。下りてくるハイカーと何度かすれ違った。

山頂直下までアイゼンは必要なかった。

山頂が近くなり雪が増えてきたので、チェーン・スパイクを再び装着。

山頂の北側を回り込むようにして上る。雪面はアイスバーンではなく、ザラメのようになっていた。

9:10 瑞牆山の山頂に到着。素晴らしい眺めが広がっていた。

南東方面には金峰山と富士山。

くっきり見えていた富士山。

南西方面には茅が岳などが見える。

西南西方面には南アルプスがずらりと並ぶ。手前は大ヤスリ岩。

左から聖岳、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、さらに仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。

農鳥岳、間ノ岳、北岳の白峰三山。

仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。

鋸岳の右、西側には空木岳や木曽駒ヶ岳などの中央アルプス。

西北西には八ヶ岳の全景。

左から編笠山、三ツ頭、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳、天狗岳、中山、蓼科山、双子山。

南八ヶ岳のアップ。山頂はまだまだ雪が多そうに見える。

北側には浅間山と御座山。

浅間山と御座山の間には、本白根山と岩菅山も幽かに見えた。

北東側には小川山が大きい。

山頂はまだ混んでいなかったので、岩場を行き来して写真を何枚も撮った。

いつもと違って時間に余裕があるので、山頂の展望を満喫することができた。

適当な岩場に陣取って食事にした。ぽかぽかと暖かく食べた後は眠たくなった。

10:15 だいぶ人が増えてきたので下山開始。

山頂直下の雪道を下る。今回は着脱する回数が多かったので、チェーン・スパイクの利便性がフルに発揮された。

取り外しが面倒だからか、岩場でもアイゼンをつけっぱなしで上ってくるハイカーをけっこう見かけた。

クサリ場を下る。下りはあっという間に感じられた。

11:15 天鳥川を通過。

チェーン・スパイクを再び装着して雪道を上る。瑞牆山へ向かう大勢のハイカーとすれ違った。

11:40 富士見平小屋に戻ってきた。

テントの数はぐんと増えて、サイトの奥の方まで天幕が広がっていた。

12:10 テントで少し休んでから鷹見岩へ向かった。

破線ルートなので嫁は気乗りしないようだったが、私は行く気満々であった。

12:50 鷹見岩の分岐に到着。大日小屋コースを左に分けて、南へ進む。積雪が多くなってきたが、踏み跡はしっかりついていた。

途中からシャクナゲの灌木が道をふさぎ、進むのが大変だった。

枝が硬くて大苦戦。

13:10 鷹見岩に到着。切り立った岩場の上は適度に広く、抜群の解放感であった。後から嫁が鷹見岩によじ登る。ロープがなければ、登るのはかなり大変だっただろう。

北側には瑞牆山。その右手前は飯森山。

瑞牆山のアップ。左側は大ヤスリ岩。

東側には大日岩(左)と金峰山(右奥)。

金峰山の五丈石がよく見えていた。

金峰山と共に明日登る予定の大日岩。

誰もいない静かな頂で、存分に眺めを楽しんだ。

岩場に横たわると、何とも言えない心地よさを感じた。

下りる前に何枚も写真を撮った。

13:45 下山開始。鷹見岩を慎重に下りる。

帰りもシャクナゲ帯を通過するのに難儀した。

2週連続でシャクナゲに道を邪魔されるとは思わなかった。

踏み抜きに注意しながら残雪を歩く。鷹見岩が予想以上の穴場だったので、意気揚々と引き揚げた。

アイスバーンは融け始めて、泥とミックスされていた。

14:30 富士見平小屋のテント場に戻ってきた。

16時には夕食の準備にとりかかったが、お湯を沸かすのに時間がかかった。アルファ米と豚の角煮を美味しく頂いた。

テン場はますます大盛況で騒がしかったが、18時過ぎには寝る体制を整えて、いつの間にか明るい内に寝てしまった。