2017年7月31日 月曜日
霧島山
韓国岳 1,700 m

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コースタイム
大浪池登山口P 5:25 ⇒ 大浪池休憩所 6:10 ⇒ 韓国岳避難小屋 7:20 ⇒ 8:20 韓国岳 9:15 ⇒ 韓国岳避難小屋 10:00 ⇒ 11:15 大浪池休憩所 11:25 ⇒ 大浪池登山口P 11:55

5:25 大浪池登山口Pを出発。

5:25 大浪池登山口Pを出発。

登山口は駐車場から北側へ少し進んだところ。現在通行できる登山道などが掲示されていた。

登山口からはよく整備された遊歩道が続いた。

6:10 大浪池火口縁の最低鞍部(1,298m)にある休憩所に到着。池側は霧で真っ白。

朝靄の中、往路は西回りコースを進んだ。反対側の韓国岳避難小屋までは1.7km。

火口縁の潅木帯を進むが、思ったよりも樹木の背が高くて見通しがきかなかった。

所々で樹林が切れていたり、火口縁の端まで出られる場所があり、火口池を眺めることができた。

大浪池の上には雲海のような霧が広がっていた。

鬱蒼とした潅木帯もあったが、風が出ていたので昨日よりも涼しく感じた。

6:35 開けた眺めのよい場所まで上ってきた。

西側の眺め。右奥は栗野岳。

霧島山は大小20以上の火山群の総称で、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する。周辺には盆地が広がっており、霧が発生しやすい。山の上部が霧の上に浮かび、島のように見えることから霧島と呼ばれるようになったと云う。

雲海のような霧が北から南へゆっくり動いていた。

火口縁の最低鞍部である大浪池休憩所あたりに霧が這い上がって、火口の外へ流れ出ていく。

しばらくすると霧の流れが収まった。

火口縁の端に上って池をのぞきこんでは先へ進む。

西側に見えた白鳥山。えびの高原はその手前あたり。右に見える噴煙は硫黄山からと思われる。

さらに火口縁を進む。

北側の方までくると、大浪池が見え始めた。

そのうち霧がきれいに晴れて、鏡面のような大浪池の全景が見えた。ちなみに火口の直径は約1kmで、池の直径は630m。

火口縁から降りて韓国岳との鞍部へ。

7:20 韓国岳避難小屋の分岐を通過。ここで東回りコースと合流する。

平坦な道を少し進むと韓国岳の上りが始まる。

かなり急な木段を上る。周りの樹木が低くなり、背後の展望が開けてきた。

赤茶けた岩屑まで上ると、大浪池の火口が見えるようになってきた。

南東側には新燃岳(しんもえだけ)が見えた。2011年1月、1959年以来52年ぶりに爆発的噴火。2012年7月に噴火警戒レベルが緩和されて、韓国岳など一部の登山が可能となったが、いまだに新燃岳には登れない。

途中からは歩きやすい木段が設置されていた。

山頂直下の岩場を上る。韓国岳の火口縁で数組の団体登山者がくつろいでいた。

8:20 韓国岳に到着。

火口縁には腰をおろせる岩がたくさんある。ここも開聞岳と同じで、トンボの大群が飛び交っていた。

韓国岳の火口は直径800mで、大浪池に次ぐ大きさ。

韓国岳は霧島連山の最高峰であり、山頂から「韓の国」まで見渡せるということが名前の由来らしい。

ひと休みしてからお鉢巡りを途中まですることにした。火口縁の東側へ向かう。

火口縁は断崖絶壁。火口に降りるルートがどこかにあるはずだが、暑さもあって降りる気力は湧かなかった。

後から来る嫁が小さく見える。危ない所はないが、とても危険なところを進んでいるようにも見える。

現在は進入禁止となっている獅子戸岳方面へ向かう分岐まで来た。真ん中は新燃岳で、左手前が獅子戸岳。

お鉢の北西側が硫黄山の登山規制に含まれているため、ぐるっと1周することはできない。

8:45 韓国岳の山頂に引き返した。

山頂は誰もいなくなっていた。おにぎりを食べてのんびりした。

火口縁の東側から、厚みのある積雲が広がってきた。成長して積乱雲になりそうな勢いを感じた。

9:15 下山開始。昼頃には天気が崩れるとの予報だったので、少し早めに動くことにした。

暑さは昨日と変わらないが、風があるためしのぎやすく、開聞岳のような異常な消耗はなかった。

樹林帯に入るまでは大浪池を眺めながら下る。

樹林帯に入ってすぐの木段はかなり急なので慎重に下る。上ってくるハイカーと何度もすれ違った。

10:00 韓国岳避難小屋の分岐に到着。小屋の中からにぎやかな話声がきこえていた。

復路は東回りコースを進む。大浪池休憩所までは2km。

連続登山ということもあり、上り返しで朝は感じなかったふくらはぎの疲労を感じた。

東回りコースも基本的に樹林帯で、コースの途中に展望のきく火口縁の端に出られる場所がある。

断崖絶壁から大浪池の火口を眺める。

韓国岳の背後に雲が広がりつつあり、山頂部は霧で見えたり見えなかったりしていた。

エメラルドグリーンの大浪池。大浪池休憩所付近から火口に降りられるらしいが、案外近そうに見える。

東側の獅子戸岳と新燃岳。右奥に見えるはずの高千穂峰は雲の中だった。

大浪池火口縁の最高地点(1,411m)付近まできた。

火口縁も大量のトンボが飛び交っていたので、写真を撮るタイミングが難しかった。

大浪池と韓国岳。11時を回って、太陽が雲に隠れる時間帯が増えてきた。

11:15 大浪池休憩所に到着。何組かのハイカーがベンチで休んでいた。

写真を撮っているうちにベンチが空いたので、しばらく休憩することにした。

10分休んで下山再開。登山口まで参道のように整備されたゆるやかな道が続く。

11:55 登山口に到着。

駐車場は満車で、路駐の車も何台かあった。下山後は阿蘇方面へ向かった。

13:00 えびの高原を過ぎたあたりで猛烈な雨に見舞われた。山側から流れる雨水で道路が川のようになっていた。

16:30 あそ火の山温泉どんどこの湯に到着。空いていたのでゆっくり温泉と水風呂を楽しんだ。

館内の広いレストランは食事をする人が誰もいなくて、閑散とした雰囲気だった。受付のおばさんは、今日は誰も食事をする人がいないと、嫁に嘆いていたらしい。

温泉の後は、この日の車中泊先である大観峰へ向かったが、ナビが全然違う場所で「目的地に到着です」と言い出すので難儀した。そのまま何となく車を走らせると道路標識が出てきて、18時半頃、大観峰に着くことができた。
残念ながら曇り空で展望はきかなかった。 大観峰の大駐車場は17時にゲートが閉まってしまうが、手前にも駐車場があり、ゲート内のトイレも使用できる。夜はトイレの壁にイモリがいた。
4:00 起床。未明に車の出入りが気になったが、夜は涼しくて比較的よく寝ることができた。明るくなると同時に登山を開始。上りは大浪池の西回りコースを、下りは東回りコースを歩いた。予報がコロコロ変わって天気が心配だったが、午前中は概ね晴れて、山頂からの眺めを楽しむことができた。登山規制で韓国岳のお鉢巡りはできなかったが、火口縁の南から東側へ断崖絶壁を歩くことができた。行きと帰りで1周した大浪池の火口縁歩きも、展望の利くスポットがたくさんあって思いのほか楽しめた。
この日も気温は高かったものの、適度に風が吹いていて、前日の開聞岳よりも随分快適に歩くことができた。下山後、県道30号をえびのJCTへ向かっていると、突然激しい豪雨に見舞われて驚いたが、すぐに止んだ。16時過ぎには阿蘇市内に入って、「あそ火の山温泉どんどこ湯」で汗を流し、その後、大観峰(だいかんぼう)に移動して車中泊した。