2012年5月5日 土曜日

雲取山

2,017 m 2回目

 連休後半の唯一の晴天日に雲取山へ。2時起床、2時25分出発。4時35分に現地に到着。鴨沢駐車場のトイレに寄ったが、すでに駐車場は満杯、小袖乗越の広い駐車場もほぼ満車で驚いた。何とかスペースを見つけて無理に停めたが、下山した時は路駐の車がそこかしこに並んでいた。登山道は泥濘の緩やかな坂が延々と続いており、ボディーブローのように徐々に足が疲労したが、ブナ坂からは展望が抜群なので疲れも吹き飛んだ。連休ということで山は登山客でにぎわっており、中高年の団体や家族連れ、テント泊と思われる大荷物の若者など、行き帰りともに多くのハイカーとすれ違った。我々同様、皆それぞれに晴天の雲取山を満喫したものと思われる。

 帰りの411号はノロノロ運転が続き、バイクや自転車も多くて疲れてしまったので、青梅から圏央道に乗った。帰宅は17時50分と、結局2時間40分の運転で済んだ。ロング・コースを歩き切って、連休後半の山行も充実したものになった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,284 m
累積標高差 : 1,580 m
コース距離 : 20.0 km
標準コースタイム : 8 時間
歩行データ
総歩行時間 : 8 時間 5 分
総行動時間 : 10 時間

 コースタイム

丹波山村営駐車場 4:55 ⇒ 堂所 6:20 ⇒ 7:35 ブナ坂十字路 7:40 ⇒ 奥多摩小屋 8:20 ⇒ 9:20 雲取山 10:50 ⇒ 奥多摩小屋 11:45 ⇒ (ニホントカゲ捕獲10分) ⇒ 12:35 ブナ坂十字路 12:40 ⇒ 13:40 堂所 13:45 ⇒ 丹波山村営駐車場 14:55

4:35 小袖乗越 丹波山村営駐車場

4時台なのに小袖の空き地は満車状態。泊まりで来ている人が多かったようだ。

登山道はドロドロの泥濘地獄。足場をどう選んでも靴とズボンは泥んこ。

泥濘もいつしか終わり、堂所を通過。

風速5mの予報だったが、けっこう風があった。

道が尾根の東側から西側へ移ってしばらく進むと樹間に富士山が見えた。

七ツ石山への道を分けて巻き道を進む。

桟橋を進む。このあたりから前泊と思われる下山途中のハイカーと何人もすれ違った。

徐々に疲労を感じていたが、巻き道は平坦なので足を休めることができた。

7:35 ブナ坂に到着。

ブナ坂にいくつかテントが張られていた。小休止してから先へ進んだ。

広々した防火帯が続く。

しばらく進むと西側の展望が開けて、解放感抜群の稜線歩きとなる。

緩やかな坂を越えると、ヘリポートとその先のヨモギノ頭が見えてくる。

ヘリポート周辺は広々としており、解放感は抜群。

ヘリポートには幕営禁止の標識が立てられているが、その周りに堂々とテントが張られていた。

ヘリポートから少し先へ進むと奥多摩小屋がある。

8:20 奥多摩小屋に到着。本来の指定幕営地はここ。多くのハイカーが小屋の周辺で休んでいた。

奥多摩小屋を過ぎてヨモギノ頭に向かう。振り返ると素晴らしい展望がひらけていた。

ヨモギノ頭に到着。カメラを下に置いて富士山とセルフ撮影しようとしている男性がいて、どうしてもフレームに入るのだった。

ヨモギノ頭から少し進むと急坂となる。

小雲取山へ向かうコース終盤の坂はさすがにしんどかった。

小雲取山に登ると、やっと前方に1都2県にまたがる雲取山の山頂部が見えてくる。

小雲取山から雲取山までの稜線歩きは最高に気持ちがよい。風もおだやかだった。

いよいよ雲取山の山頂が近づいてきた。

山頂直下の坂を上る。

避難小屋のある山梨県側の山頂は、たくさんのハイカーでにぎわっていた。

9:20 雲取山山頂に到着。ここまで4時間25分。よいペースで歩けた。山梨側の山頂は、埼玉・東京側の山頂よりも眺めがよい。東から南がひらけており、小雲取山へ続く広い稜線が眼下に望める。

南南東方面。左手前に七ツ石山の山頂部、その上に三頭山。一番奥には薄っすらと丹沢山地が見える。

南の方角には富士山。その左手前は雁腹摺山、右手前は小金沢山と大菩薩嶺。

よい感じに冠雪した富士山。

鷹ノ巣山、大岳山、御前山の並び。一通り写真を撮って、すぐ先の埼玉・東京側の山頂へ。

一等三角点のある埼玉・東京側の山頂もハイカーで一杯だった。

一番立派な埼玉県の山頂標で記念撮影。

東京都の山頂標とも撮影。

埼玉・東京側の山頂からは西側の眺めがよい。樹間に見えた大洞山(飛龍山)。

北奥千丈岳と国師ヶ岳、甲武信ヶ岳、三宝山と続く山並。

眺めのよい山梨側の山頂に戻り、岩場でのんびり食事にした。

石尾根の上には鷹ノ巣山、大岳山、御前山と奥多摩の山々が並ぶ。

10:50 時間に余裕はあったが、早めに出てゆっくりと下山することにした。

気持ちのよい稜線歩きが続く。

小雲取山の手前からも抜群の眺望が広がる。嫁に待ってもらって、写真を何枚も撮った。

西側の大洞山(飛龍山)。

富士山を前方にのぞみながら、小雲取山の急坂を下る。

膝の状態を確かめながら慎重に歩いた。

ヨモギノ頭からの下りも眺めが素晴らしい。ヘリポートから七ツ石山までの石尾根縦走路が一望できる。七ツ石山の右には三頭山、さらにその右奥には丹沢山と蛭ヶ岳がうっすら見えていた。

11:45 奥多摩小屋を通過。人の多さを嫌った嫁が休もうとしないので、そのまま先へ。

奥多摩小屋の様子。

ヘリポートまで来て振り返ると、ヨモギノ頭、雲取山、小雲取山と3つのピークが並んで見えた。

ヘリポート周辺の眺めを楽しむ。

名残惜しいが、歩き出すといつものようにどんどん進んでしまう。

嫁が岩場に隠れたニホントカゲに気づいた。

岩の下をのぞくとニホントカゲと目が合った。奥行がなくて隠れる場所はないようだった。

狭いところに隠れようとするが身体が入りきらない。

自切しないように気をつけて、何とか引っ張り出した。我が家のタイガーよりも一回り大きくて力も強い。身体は黄金色で顔の周りが赤いので、繁殖期をむかえた雄の成体のようだ。

写真を撮ってから放してやると、数秒間じっとした後、勢いよく草むらに逃げて行った。

思わぬところでニホントカゲを見つけて、得した気分でブナ坂へ向かった。

七ツ石山に登るか迷ったが、今回はスルーすることにした。12:35 ブナ坂十字路に到着。

10分休憩してから先へ進んだ。

昼を過ぎても上ってくるハイカーが多かった。男女を問わず、大きなザックを背負った若者が何人もいた。

足に疲労を感じてきたので、堂所の手前で少し休んだ。足の速いハイカーはどんどん先に下りて行く。

間伐材に緑の苔が生えていた。陽光が当たって蛍光塗料のように輝いていた。

登山道は踏み固められて、朝よりも歩きやすくなっていたが、ひどいところはドロドロのままだった。

廃屋まで来るとゴールは間近。

14:50 小袖乗越に到着。登山口に車はなく、空き地の車もまばらになっていた。連休後半もよい山に登れてよかった。