2012年7月16日 月曜日

三峰神社からピストン

雲取山

2,017 m 3回目

 1時起床、2時出発。暑さで目が覚め、その後も寝られそうもなかったので予定よりも早く出た。4時20分三峰神社到着。駐車場入り口は閉まっていたが、車が入れるように奥の鉄柵は空いていた。羽虫やアブ、スズメバチなどがまといついてきたが、風が吹いていたこともあり、予想していたほどではなかった。樹林帯が続く本コースは眺めに乏しく、アップダウンも多いので、小袖ルートより精神的にも肉体的にも厳しかった。白岩小屋までは嫁のペースも上がらず、下山時間が心配になるほどだったが、時間とともに調子を取り戻してくれた。事前の天気予報がコロコロ変わっていたので、展望はあまり期待せずにトレーニングと割り切っていたが、山頂からの眺めは予想以上に素晴らしかった。

 寝不足と疲労で帰りの運転は睡魔に襲われ、秩父市内のコンビニで5分ほど仮眠をとって何とかしのいだ。幸い道路は混んでおらず、3時間半の運転で帰宅できたが、前日睡眠の大切さを思い知らされた。また、いつもよりも飲料水を多めに担いでいたせいか、今回は左膝に少し水がたまっており、さらなる脚力強化の必要性も再認識させられることになった。

登山コースデータ
単純標高差 : 917 m
累積標高差 : 1,855 m
コース距離 : 21.4 km
標準コースタイム : 9 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 9 時間 45 分
総行動時間 : 11 時間 15 分

 コースタイム

三峰神社駐車場 4:45 ⇒ 6:20 霧藻ヶ峰 6:25 ⇒ 8:00 白岩小屋 8:10 ⇒ 白岩山 8:35 ⇒ 大ダワ 9:25 ⇒ 9:55 雲取山荘 10:00 ⇒ 10:30 雲取山 11:20 ⇒ 11:40 雲取山荘 11:45 ⇒ 大ダワ 12:05 ⇒ 白岩山 13:00 ⇒ 13:15 白岩小屋 13:25 ⇒ 14:45 霧藻ヶ峰 14:50 ⇒ 三峰神社駐車場 16:00

4:20 三峰神社 無料駐車場

夜明け前に現地到着。先客が数名いた。身支度しているうちに明るくなってきた。

4:45 石畳の道を通って霧藻ヶ峰・雲取山方面へ。

10分足らずで最初の鳥居を通過。

次は妙法ヶ岳(奥宮)に通じる鳥居を左に分けて、緩やかな坂をひたすら上る。

炭焼平を通過してさらに上る。時折吹き抜ける風が気持ちよく、虫よけにもなっていた。

途中に北東側が開けた場所があった。

道標が真新しい地蔵平を通過。

6:20 霧藻ヶ峰(1,523.1m)に到着。小屋は閉まっていた。

霧藻ヶ峰は北西方面の眺めがよく、奥秩父に連なる山並みが重なり合って綺麗に波を打っていた。

両神山がよく見えていた。重なった後ろは浅間山。

5分ほど休憩して先へ進む。もったいないと思えるほど下りが続く。

6:40 100mほど下って、お清平に到着。

お清平から前白岩山まで300m以上の上りとなる。

嫁は体調がいまひとつのようで、ピッチが上がらない。先行きが心配だった。

まだ先は長いのに、前白岩山までの上りはかなりキツイと感じた。

7:20 前白岩の肩を通過。

7:40 前白岩山(1,776m)に到着。

西側が開けているが、樹木に遮られていた。

しばらく下って上り返し、8:00 白岩小屋に到着。何組かのハイカーが休んでいた。

廃屋と化した白岩小屋で10分ほど休憩。虫がまといついてうるさかった。

小屋の奥に西側の開けた場所があり、朽ちかけた丸太の腰掛が並んでいた。正面に和名倉山(白石山)が大きく、その左奥には甲武信ヶ岳と三宝山が見えた。

近くを周回するスズメバチに何度も遭遇。恐怖に耐えて進む。

8:35 白岩山(1,921.2m)を通過。

しばらく進むと芋ノ木ドッケの道標に出たが、芋ノ木ドッケの頂はもっと上で、実際は鞍部に当たる。頂へは向かわずに北西側の巻き道へ進んだ。

下り基調の起伏が続き、長沢背稜からの道と合流した。

途中で歩荷の一団とすれ違ったが、その中に雲取山の仙人・新井信太郎氏の息子さんがいた。

9:25 大ダワ(1,720m)に到着。

水分を補給して、巻き道の女坂を進んだ。

緩やかに上り続け、右の稜線上に雲取ヒュッテが見えて男坂と合流すると、雲取山荘は近い。

9:55 雲取山荘(1,830m)に到着。やっとここまで来た。

5分ほど休憩してから最後の上りに向かった。ロープでくくられた樹林帯の山道を上る。

10:30 雲取山の山頂に到着。

東京・埼玉側の山頂からみた西側の眺め。富士山と大菩薩嶺。

左に大洞山(飛龍山)、右の北奥千丈岳には雲がかかっていた。

埼玉県の山頂標で写真撮影。

山梨県側の山頂へ移動した。

山梨側の山頂も展望がきいて、富士山がよく見えていた。

僅かに雪の残る富士山。

岩場に陣取り食事にした。

山梨県側の山頂は東から南にかけての眺めがよい。小雲取山、七ツ石山、鷹ノ巣山と続く石尾根が眼下に延びる景観は、奥行があって何度みても素晴らしい。

南方面。左に三頭山、右に富士山。

左から鷹ノ巣山、大岳山、御前山。

七ツ石山の上に三頭山、その向こうの丹沢山地には雲がかかっていた。

しばらくすると山頂は海城高校山岳部の一行で大賑わいとなった。

11:20 下山開始。復路となって元気が出たのか、嫁が別人のように歩き始めた。

20分で雲取山荘に到着。

「雲取げんきみず」を一杯いただいてから先へ進んだ。

男坂の尾根から白岩山と芋ノ木ドッケが見えた。

雲取ヒュッテ跡を通過してから女坂の巻き道へ。

12:05 大ダワを通過。

大ダワから白岩山まで、200mを超える上り返しとなる。

ひたすら上って、12:50 芋ノ木ドッケの道標を通過。芋ノ木とはコシアブラ、ドッケとは突起のことらしい。

13:00 眺めのない白岩山を通過して、13:15 白岩小屋に到着。

小屋の奥の展望台には誰もいなかったので、眺めと共にしばしの休憩を楽しんだ。

朝は少し雲がかかっていた大洞山(飛龍山)から大常木山(おおつねぎやま)、竜喰山(りゅうばみやま)、唐松尾山と続く稜線。

唐松尾山の右隣に和名倉山(白石山)が大きい。13:25 白石小屋を出発。

白岩小屋から5分ほど歩くとシカの親子が現れた。

人慣れしているようで逃げる気配はなかった。シカを写しているとスズメバチが威嚇してきたので、あわてて移動した。

13:45 前白岩山を通過。

前白岩の肩付近はヤセ尾根の起伏がしばらく続く。その後は、お清平まで一気の下りとなる。

急坂をどんどん下る。本コース中、ここが一番きつかった。

14:30 お清平に到着。白岩小屋からのコースタイムは40分とあるが、普通のペースでは難しいのではなかろうか。

せっせと上り返す。

14:45 霧藻ヶ峰に到着。飲料水は多めに持ってきたのでまだ十分残っていた。

両神山がうっすら見えた。

両神山の手前には台形型の三峰山。その中腹に三峰神社の駐車場が小さく見えた。

14:50 秩父宮夫妻のレリーフの前を通り、最後の長い下りにかかる。

霧藻ヶ峰を過ぎると急な下りはほとんどないが、とにかく延々と下りが続く。

15:40 最初の鳥居を通過。すでに足にきていたので、ここから次の鳥居までが長く感じられた。

石畳をしばらく歩くと民家が見えてきた。

16:00 駐車場に到着。南側に、白岩山と雲取山が見えていた。意外にもデジカメのバッテリーは最後まで持ってくれた。