2013年4月28日 日曜日

雲取山

2,017 m 4回目

  朝起きると嫁の体調がいまひとつだったので、鷹ノ巣山から雲取山への大縦走は取り止めにして、雲取山と七ツ石山登山へ変更した。1時50分出発、4時05分現地到着。懸念していた小袖乗越の駐車場はまだ少し余裕があった。連休中日の行楽日和ということで登山者はひじょうに多かったが、登山道も山頂も広いのでストレスを感じることはなかった。ゆっくり歩いて、もし嫁が駄目そうなら途中で休んでいてもらおうと思っていたが、問題なく一緒に七ツ石山にも登れた。早く出発して時間的にも余裕があったので、登山をのんびり楽しむことができた。

 帰りはいつもと違う道を選択したことが災いして川越市内で渋滞にはまってしまったが、3時間ほどの運転で帰宅できた。朝の時点ではどうなることかと思ったが、天気にも恵まれて、連休前半の登山は充実したものになった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,284 m
累積標高差 : 1,695 m
コース距離 : 19.7 km
標準コースタイム : 8 時間 20 分
歩行データ
総歩行時間 : 8 時間 35 分
総行動時間 : 10 時間 15 分

 コースタイム

丹波山村営駐車場 4:30 ⇒ 堂所 6:20 ⇒ 7:35 ブナ坂十字路 7:45 ⇒ 奥多摩小屋 8:30 ⇒ 9:30 雲取山 10:25 ⇒ 奥多摩小屋 11:15 ⇒ 11:50 ブナ坂十字路 11:55 ⇒ 12:10 七ツ石山 12:30 ⇒ 12:50 七ツ石小屋 12:55 ⇒ (途中5分休憩) ⇒ 堂所 13:40 ⇒ 丹波山村営駐車場 14:45

4:05 丹波山村営無料駐車場

4:30 ヘッドライトをつけて出発。身支度を整えている間に、駐車場はほぼ満車となった。

後からくるハイカーに次々と抜かれたが、ゆっくりペースを維持して進む。

朝から野鳥の鳴き声がにぎやかだった。日影は意外と寒かったので、それほど汗をかかなかった。

6:20 堂所に到着。ここからは少し傾斜が増す。水分補給をして先へ進んだ。

雑木の間から見えた富士山。この日はくっきり見えていた。

6:50 マムシ岩を通過。このあたりから下りてくるハイカーとすれ違い始めた。

ブナ坂になかなか着かないと思ったら、コースタイムをを勘違いしていた。

7:35 ブナ坂の十字路に出た。行き交うハイカーの数がとにかく多かった。

丸太に腰をおろして休憩。日差しが強いので日焼け止めを塗り直した。

雪はなかったが、日陰には霜柱が立っていた。

7:45 再スタート。ここまで来れば、七ツ石山はともかく、雲取山までは大丈夫だと感じた。

展望のきく、気持ちよい稜線歩きが続く。

南西方面には南アルプスがよく見えていた。左から聖岳、赤石岳、悪沢岳、中央右に塩見岳、さらに農鳥岳、間ノ岳、北岳と続く。

南側に富士山をのぞむ。富士の手前は雁腹摺山、右には小金沢山と大菩薩嶺。左端は三頭山で、その後ろにうっすら丹沢山と蛭ヶ岳も見える。

8:25 ヘリポート通過。前方には小雲取山と雲取山。テントの撤収をしているハイカーがちらほらいた。

8:30 奥多摩小屋を通過。

奥多摩小屋から小雲取山までは約200mの登り。しばらく急坂が続く。

ひと上りすると平坦な道となり、また傾斜がキツくなる。

カラマツの樹林帯をせっせと上る。

9:05 富田新道との分岐がある小雲取山を通過。

西側の眺め。左から北奥千丈岳と国師ヶ岳、真ん中やや左に唐松尾山、その右には木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山の山塊、さらに三国山と続く。

前方には雲取山の山頂。広大な眺めを満喫しながら、のんびり歩いた。

徐々に雲取山山頂の避難小屋が近づいてくる。山頂で休んでいる多くのハイカーが見えた。

山頂直下の坂を上る。

背後には、東から南にかけて素晴らしい展望が広がる。左には天祖山と奥武蔵の山々。さらに川苔山と本仁田山、右には鷹ノ巣山、大岳山、御前山と並ぶ。大岳山と御前山の手前には高丸山と日陰名栗山が重なって見える。

9:30 雲取山山頂に到着。スタート時はどうなることかと思ったが、順調に来ることができた。

東京都の山頂標。

西側には奥秩父主脈縦走路が、1826mピーク、三ツ山、大洞山(飛龍山)、前飛竜と続いている。大洞山の背後には南アルプスが連なる。右は北奥千丈岳と国師ヶ岳。

大洞山の右に見えた南アルプス。左から間ノ岳、北岳、観音岳、地蔵岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳と続いている。

時間はたっぷりあるので、お昼を食べてゆっくり休むことにした。

富士山がよく見えてきた。

前回撮り忘れた山梨県の山頂標。

スマートフォンのカメラで山を写すと、アプリで山名が分かるらしく、ハイカー集団が携帯を取り巻いていた。

10:25 充分休んだので予定より早く下山開始。ゆっくりと七ツ石山へ向かうことにした。

小雲取山までは解放感抜群の展望が続く。写真を撮りながらたらたら歩いた。

10:50 小雲取山を通過。ハイカー集団が続々と登ってきていた。

富士山を正面に見ながら樹林帯を下る。

眼下にヘリポートを見ながら進む。その先には七ツ石山。右隣は三頭山。右奥にはうっすら丹沢の山並みも見えるる

11:15 奥多摩小屋に到着。

周囲のテン場でテントの設営準備をしている人が多かった。

ヘリポートを通過。行き交うハイカーの数が多く、その数は夏の北アルプス並み。

これから向かう七ツ石山が徐々に近づいてきた。

11:50 ブナ坂到着。来るときと同じ場所で5分休憩。

11:55 七ツ石山へ向かう。山頂までは、約90mほどの上りとなる。

時間にすると20分足らずだと思いながら、着実に上る。

12:10 七ツ石山の山頂に到着。

シートを広げてしばし山頂の眺めを楽しんだ。

七ツ石山の山名の由来を調べてみると、山頂付近にある石灰岩の岩塊からで、この岩塊は平将門とお共の武者7人が石と化したものと云われている。その霊を祀っているのが山頂直下にある七ツ石神社とのこと。ちなみに車を停めた小袖乗越の「小袖」も、平将門がこの地に逃げて来た時に、小袖を脱いで洗ったことからついた地名らしい。

西側の眺め。大洞山の右に奥秩父主脈縦走路の稜線。左は熊倉山に続くミサカ尾根。

北西には雲取山と小雲取山。歩いてきた稜線が一望できた。

山頂の南側。左に三頭山、その右奥にはうっすら丹沢の山々。真ん中右に御正体山、右に富士山と雁ヶ原摺山。

12:30 下山開始。七ツ石小屋へ向かう。

しばらく下ると廃屋のような七ツ石神社が現れた。

神社を過ぎると巨石と石碑があった。石の表面が風化していて石碑の内容は読み取れなかった。

鷹ノ巣山へ向かう道を分けて、七ツ石小屋方面へ下った。いつの日か鷹ノ巣山から雲取山へと縦走したい。

かなりの急勾配が続く。山頂から小屋までは約250mの下り。途中でテント泊のロング縦走と思われる、大型ザックを背負った若者集団とすれ違った。スゴイなぁと思わず感心。

12:50 七ツ石小屋に到着。素泊まりはできるようだが、こじんまりした小屋だった。

小屋の裏にまわってトイレを借りた。小屋の敷地は登山客で混雑していた。

さらに急坂を下る。そのうち巻き道と合流した。

コース合流後は歩きやすいなだらかな道ばかりだが、いつしか左膝に力が入らなくなってきた。

堂所の少し手前で5分休憩。13:40 堂所を通過。午後になっても続々とハイカーが上ってきていた。

堂所からはゆるい傾斜をひたすら歩く。下りもゆっくり歩いたのでどんどん抜かれた。

2歳の子どもを背負ったパパさんに抜かれた。山頂で写真を頼まれた方だが、後日ヤマレコで彼の報告を発見。普段の優しい父親ぶりが目に浮かぶようであった。

下に林道が見えると登山口はすぐ。思ったよりも時間がかからなかった。

14:45 小袖乗越の駐車場に到着。車は7割程度になっていた。