2014年11月15日 土曜日

雲取山

2,017 m 7回目

 3時起床、3時半出発。小袖乗越には5時45分到着。所畑からの狭い林道は一度経験しているので、今回は不安なく運転することができた。1ヶ月近く間が空いて最初は身体が重たかったが、朝から快晴で最後まで気持ちよく歩くことができた。特にブナ坂からの稜線歩きは山登りのよさを再認識するほど心地よかった。標高1,000m以下では、残り少ない散り際の紅葉を楽しんだ。また、帰りの車中から、奥多摩湖周辺の色鮮やかなイチョウの黄葉も見ることができた。

 予定よりも早く帰路についたが、「第24回青梅宿アートフェスティバル」が開催されていた影響で、青梅市を抜けるのに時間がかり、3時間ちょっとの運転を要した。雲取山はロングコースだけど急坂がないので、ブランクがあるときのリハビリ登山には一番よいと認識する山行となった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,284 m
累積標高差 : 1,580 m
コース距離 : 20.0 km
標準コースタイム : 8 時間
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 25 分
総行動時間 : 8 時間 25 分

 コースタイム

小袖乗越登山口 6:05 ⇒ 堂所 7:35 ⇒ ブナ坂十字路 8:50 ⇒ 9:35 奥多摩小屋 9:40 ⇒ 10:30 雲取山 11:20 ⇒ 奥多摩小屋 12:00 ⇒ ブナ坂十字路 12:40 ⇒ 13:10 マムシ岩 13:15 ⇒ 堂所 13:35 ⇒ 小袖乗越登山口 14:30

5:45 小袖乗越 登山口

今回も先客は1台で、登山口のスペースに停めることができた。

6:05 登山スタート。

まだ薄暗かったが、ヘッドランプは最初から必要なかった。

6:50 東の稜線上に太陽が昇ってきた。登山道は落ち葉だらけ。

標高の低い場所には、まだ紅葉が残っていた。

7:35 堂所を通過。

付近の樹木に謎のテープが巻かれていた。何かの印だろうか?

樹木の切れ間から富士山が見えた。朝から快晴で、気持ちが高揚した。

8:00 マムシ岩を通過。歩き始めは身体が重たかったが、日差しを浴びて調子が出てきた。

傾斜が緩やかなので、無理せず歩くことができる。下りてくるハイカーと何度かすれ違った。

南の方角に、朝陽に輝く相模湾が見えた。

8:50 ブナ坂十字路に到着。

ブナ坂からは気持ちのよい稜線歩きが続く。

日差しがぽかぽかと暖かく、稜線に出ても風はそれほど強くなかった。

晴天時の石尾根は広々とした眺めが楽しめる。

石尾根に出ると南側の眺めがよい。富士山の左に御正体山、右は小金沢山と大菩薩嶺。

富士山のアップ。手前は雁腹摺山。

眺めを楽しみながらゆっくり歩いた。

開放感のある稜線歩きが続く。

富士山の左手は御正体山、神山、丹沢山系といった山並みが続く。丹沢山系の手前は三頭山。

9:25 ヘリポートまで来ると、ヨモギノ頭(左)と小雲取山(右)の間に雲取山の山頂が見えてくる。

ヘリポートと富士山。

9:35 奥多摩小屋に到着。ドリンクの補充をするために小休止してから先へ進んだ。

奥多摩小屋付近からの眺め。

富士山と大菩薩嶺。久しぶりに大菩薩嶺からの富士山を眺めたくなった。

奥多摩小屋からは急登が続く。

9:45 眺めのよいヨモギノ頭を通過。

ヨモギノ頭からいったん樹林帯に入り、再び急登となる。

小雲取山までせっせと上る。

厚みのある積雲が出ていたので、太陽が隠れると日陰は一気に暗くなる。

10:10 小雲取山を通過。

稜線から西側もよく見えていた。左に前飛龍と飛龍山、右奥には北奥千丈岳と三宝山も見える。

小雲取山から15分ほど歩くと、雲取山山頂が近づいていた。

山頂直下。

10:30 山梨県側の山頂に到着。

ザックをデポして北側の山頂へ移動。埼玉県の山頂標で記念撮影。

東京都の山頂標に犬をつないで記念撮影をしているハイカーがいた。おとなしくて賢そうな犬だった。

北側の山頂から見た南西方面。左に富士山、右に飛龍山。

同じく北側山頂から見た西方面。左に前飛龍と飛龍山、右奥に北奥仙丈岳と三宝山。

左奥から黒金山、北奥千丈岳と国師ヶ岳、真ん中手前に唐松尾山、横に小川山と水晶山が重なり、右奥に木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山。左手前は竜喰山で、三宝山の前は雁坂嶺で、もっと手前の枝で見づらいのが東仙波。

北西方面の樹木の切れ間に、なだらかな山容の和名倉山も見えた。その左奥は御座山。

南側(山梨県側)の山頂に戻って、昼食にした。

山梨県側の山頂から眺めた南側。太陽が雲に覆われて山頂が日陰に入る時間帯が増えてきた。

左から大山、丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸、大室山、畦ヶ丸山と丹沢山系がよく見えた。右端は神山。丹沢山と蛭ヶ岳の手前は三頭山で、三頭山の手前が七ッ石山。

南東方面には上ってきた稜線から七ッ石山、高丸山と日蔭名栗山、鷹ノ巣山と続く石尾根が一望できる。鷹ノ巣山の右隣には大岳山と御前山が並び、左には本仁田山と川苔山が見える。七ッ石山(右端)の上は三頭山。

左から鷹ノ巣山、大岳山、御前山。大岳山と御前山の前に高丸山と日蔭名栗山。

東側の眺め。左から日向谷ノ頭、七跳山(ななはねやま)、三ツドッケ、蕎麦粒山、川苔山、本仁田山と続く。三ツドッケの手前は天祖山。

富士山の山頂部は雲に覆われていたが、下りる頃になってまた見えてきた。

11:20 下山開始。もう少しのんびりしてもよかったが、眺めにすっかり満足したので、早めに下り始めた。

どこから湧いてくるのかと思えるほど、いつの間にか厚い雲が増えていた。

11:35 小雲取山を通過。

急坂をどんどん下る。

ヨモギノ頭から見た七ツ石山方面。

12:00 奥多摩小屋を通過。

奥多摩小屋周辺でテントを張る登山者の姿をちらほら見かけた。

復路も石尾根からの眺めを堪能した。

雲がかかっていた東側の南アルプスも、昼頃になって薄く見えてきた。左に聖岳、赤石岳、悪沢岳が並び、右に農鳥岳、間ノ岳、北岳の白峰三山。北岳と間ノ岳の山頂部にはまだ雲がかかっていた。

日差しが出るのを待って写真を撮ろうとするが、雲に覆われた太陽がなかなか出てこない。

前方に七ツ石山。眺めを充分満喫したので、七ツ石山には登らずにそのまま下山することにした。

12:40 ブナ坂に到着。昼過ぎになって上ってくるハイカーが増えてきた。

それほど疲れはなかったので、そのまま進んだ。

ブナ坂からしばらく進んだ樹間に白峰三山が見えた。やっと間ノ岳と北岳の雲が取れた。

10人ほどの団体ハイカーが何度か上ってきたが、登山道が広いのですれ違いやすかった。#

13:10 休憩中の登山者たちに混じって、マムシ岩で小休止。13:35 堂所を通過。

残っていた鮮やかな紅葉。14時近くになっても、テント泊か小屋泊まりと思われるハイカーが上ってきていた。

南東側の谷間に見えた三頭山。

最後は自然とペースが上がった。わずかに残る紅葉を時々見上げながら、せっせと歩いた。

14:30 小袖乗越に到着。疲労もそれほどではなく、気持ちよく歩き終えた。