2016年10月10日 月曜日

白毛門・笠ヶ岳・朝日岳

   1,720 m 1,852 m 1,945 m 2回目

 2時20分起床、2時50分出発。土合橋に4時40分到着。白毛門までひたすら上りが続く厳しいコースだが、下が濡れていて滑りやすかったこともあり、ペースは上がらなかった。紅葉のピークはまだ先のようだったが、白毛門から笠ヶ岳へ向かう途中で綺麗な紅葉が見られた。疲労度と時間を見て嫁は笠ヶ岳までとし、復路の白毛門で合流することにして、独りで朝日岳までピストンした。余力十分のつもりだったが、朝日岳手前で右足が攣りそうになり、思ったよりも身体は動かなかった。白毛門から延々と続く下りで膝はガクガクとなり、最後はやっとの思いで下山した。

 帰りの高速では数カ所で事故渋滞が発生しており、赤城ICの手前からのろのろ運転が続いた。車列は終始動いていたものの、関越であれほど渋滞が続くのは初めてで、ひじょうに辛かった。結局帰宅は19時40分。秋雨前線と天候不順の続く中で山に登れたのはよかったが、日々のトレーニングの必要性を再認識する山行となった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,265 m
累積標高差 : 1,715 m
コース距離 : 11.8 km
標準コースタイム : 9 時間 35 分
歩行データ
総歩行時間 : 9 時間 10 分
総行動時間 : 10 時間 20 分

 コースタイム

土合橋 5:00 ⇒ 松ノ木沢ノ頭 7:35 ⇒ 8:30 白毛門 8:50 ⇒ 10:00 笠ヶ岳 10:15 ⇒ 11:00 朝日岳 11:10 ⇒ 笠ヶ岳 12:00 ⇒ 12:40 白毛門 13:05 ⇒ 松ノ木沢ノ頭 13:45 ⇒ 土合橋 15:20

4:40 土合橋 無料駐車場

土合橋に到着。駐車場はまだ7割程度空いていた。5:00 登山スタート。谷川岳方面へ向かう人もいた。

駐車場の奥の道をしばらく進むと道標が出てきて、橋を渡ってから本格的な上りが始まった。

5:40頃まではヘッドライトが必要だった。

延々上りが続くことは分かっているので、ただ黙々と上る。

6時頃、樹間に谷川岳が見えた。山頂部にかかった雲が朝陽を浴びて金色に輝いていた。

さらに30分ほど上ると、北側の樹間に松ノ木沢ノ頭と白毛門が見えた。

早出する人は健脚が多い。どんどん離される。

眼下には谷川岳ベースプラザが見える。随分上ってきたが、まだまだ上りは続く。

露岩のクサリ場を上る。標高が上がるにつれて紅葉が目に付くようになってきた。

振り返った南側の眺め。左奥に赤城山、真ん中に子持山、右には天神平が見える。

南東方面の眺め。左奥から武尊山、袈裟丸山、尼ヶ禿山、赤城山。尼ヶ禿山の手前は赤沢山。

露岩を越えてしばらく進むと白毛門が見えてきた。

7:35 松ノ木沢ノ頭に到着。下山途中の登山者とすれ違った。

西側の谷川岳。山頂部に雲がかかっていた。

北側にそびえる白毛門。山頂下にはジジ岩とババ岩が見える。登山口から約800m上ってきたが、ここから白毛門までさらに250mほど上らなくてはならない。

パンを食べてから再スタート。

午前中は晴れの予報だったが、朝から太陽が雲に隠れてい時間が多かった。

松ノ木沢ノ頭から白毛門に向かう稜線は見事に色づいていた。

紅葉を楽しみながら、せっせと上る。幸い気温はちょうどよい位で快適だった。

横から見たジジ岩(手前)とババ岩(奥)。

山頂直下の急登を上る。

失速気味の嫁を追い抜いて、上から写真を撮った。

すでにバテ気味の嫁。

白毛門南西側の山頂稜線まで来ると、ガスが出始めた。

8:30 白毛門 1,720m

白毛門に到着。嫁は少し後から登ってきた。

お腹が空いたのでおにぎりを食べて小休止した。

8:50 笠ヶ岳へ向かう。白毛門山頂はガスで出たり晴れたりしていた。

しばらく進むと笠ヶ岳(左)が見えてきた。その左には小鳥帽子や大鳥帽子などの小ピークがノコギリ歯状に連続している。

白毛門と笠ヶ岳の間は綺麗に紅葉していた。

霧がどんどん流されて、視界がめまぐるしく変わった。

霧が取れて東側がクリアに見えた。左に至仏山など尾瀬の山、右は武尊山。

尾瀬の山々。左から景鶴山、雲のかかった燧ヶ岳、中央に至仏山と小至仏山、右に笠ヶ岳。

見事に色づいた紅葉の道を下る。

白毛門と笠ヶ岳の鞍部にある小ピークが一番綺麗に紅葉していた。

鞍部まで70m近く下って、再び上りとなる。

谷川岳の山頂部は雲で切られたように見えなかった。この日谷川岳に登った人はずっとガスの中だったかも。

白毛門方面を振り返ってみた紅葉。日差しが出るとよりいっそう鮮やかに見える。

左は笠ヶ岳、右は小鳥帽子と大鳥帽子。小ピークを越えて、いよいよ笠ヶ岳直下の上りにかかる。

ぽつりぽつりと先行するハイカーが見える。小ピークの鞍部から山頂までは150mほどの上り。

一步一步ひたすら上る。

キツイ上りとなって、嫁は再び失速。

東側の武尊山。

南南東、白毛門の左上には赤城山。赤城山の左下は尼ヶ禿山。

南側、高倉山と天神平の上には榛名山。左には子持山も見える。

笹原の稜線を随分上ってきた。上りで失速する嫁は、筋力よりも呼吸法に問題があると思うのだが…。

下からは山頂に見えたところまで上ると、さらにもう一段先があった。

これには嫁もガッカリしたようで、「ぜんぜん着かない」とこぼしていた。

10:00 笠ヶ岳 1,852m

笠ヶ岳に到着。嫁は5分ほど遅れて、霧を引き連れるようにして上ってきた。

笠ヶ岳山頂もガスに覆われて真っ白になってしまった。

おにぎりを食べて休憩。嫁はもう限界と言うので、しばし考え、朝日岳までは独りでピストンすることにした。

10:15 白毛門で待ち合わせることにして、朝日岳へ向かった。ガスですぐ先の避難小屋も霞んでいた。

小鳥帽子も霧で見えない。空は明るいのにどんどん霧が流れてくる。

鞍部まで一気に下りる。

小鳥帽子・大鳥帽子の上り返しが一番長くてキツかった。

小ピークが連なる稜線。東側斜面は綺麗に草紅葉していた。笠ヶ岳から白毛門の下りが45分。それに朝日岳までのピストン2時間20分加わるので、かなり急がないと嫁を随分待たせることになる。自分を試すつもりでどんどん飛ばした。

朝日岳へ向かうハイカーはそれほど多くなかったが、何人か抜かして先を急いだ。

ひとつ小ピークを越えると、霧の中にまた次の小ピークが現れるといった感じで、アップダウンが連続した。

やっと山頂直下の大きな露岩が見えてきたが、右太ももが何度も攣りそうになってペースダウンした。

11:00 朝日岳 1,945m

朝日岳に到着。途中、ひどい泥濘箇所がいくつもあったが、山頂も水溜まりができていた。

山頂北側にある小さな祠の近くで小休止。周囲はほぼ真っ白だったが、おにぎりを食べていると東側の霧が晴れてきた。

10分休んで下山開始。再びガスに覆われた小ピークの連続を越えて進む。

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無心に歩いていると、稜線の霧が取れてきた。

南側稜線の大鳥帽子と思われる小ピーク。

稜線の東側も一気に視界が開けた。

歩いてきた朝日岳方面の北側稜線。

北東側の眺め。

途中でトレランの方に抜かれた。同年代と思われるが、見事なスピードですぐ見えなくなった。

小鳥帽子の小ピークが前方に見えてきたが、その後ろに見えるはずの笠ヶ岳は霧で見えなかった。

稜線を下る。上りではスピードが上がらないので、下りで飛ばした。

小鳥帽子と笠ヶ岳の鞍部まで下り、ゆるやかに上り返すと笠ヶ岳が見えてきた。

右太ももが収縮して攣りそうになるので、ごまかしごまかし上った。避難小屋を過ぎれば山頂はすぐ。

12:00 誰もいない笠ヶ岳山頂に到着。往路でコースタイムを30分縮めたが、復路は15分しか短縮できなかった。

そのまま白毛門へ向かう。足全体がへたってきたが、頑張って急坂を下る。

霧が晴れると見事な紅葉が現れる。

12:40 白毛門で休んでいた嫁と合流。自撮りしてみた。

13:05 下山開始。白毛門から登山口まで1,000m以上一気に下る。

下り始めてすぐに間違ったルートへ入りそうになった。霧で周囲が見えないので注意して進む。

どんどん下って、13:45 松ノ木沢ノ頭を通過。

松ノ木沢ノ頭を過ぎると大きな露岩が出てくる。クサリ場を慎重にクリアしてさらに下る。

泥濘が多くて滑るので、注意する場所が多かった。

樹間に谷川岳ベースプラザなどが見えてきたが、なかなか近づかない。

足の踏ん張りが利かなくなってきたので、ストックを最大限に活用。登山口の道標が見えたときは嬉しかった。

橋を渡るとゴールは近い。

ハナゲ沢。

15:20 土合橋の駐車場に到着。最後はへろへろに疲れていたが、充実した山行になった。