2011年1月16日 日曜日

武川岳 縦走

1,052 m 2回目

 4時起床、4時25分出発。寒波による道路凍結を案じていたが、特に影響はなかった。6時前に芦ヶ久保へ着いたので、予定より一本早い電車で正丸駅へ。谷間を吹き抜ける風はどこも冷たかったが、なかでも伊豆ヶ岳山頂手前の身を切るような風は強烈だった。寒さのためかハイカーの姿は少なく、眺めの良い焼山のベンチでのんびり食事をとることができた。1年前は苦戦した山伏峠から前武川岳までの上りは、積雪がなかったためか思ったよりも楽に感じられ、二子山の上り下りも余力を残してクリアすることができた。

 今回は帰りも299号を使ってみたが、いつも時間のかかる川越市内もスムーズに通過して、2時間弱の運転で済んだ。

登山コースデータ
単純標高差 : 762 m
累積標高差 : 1,360 m
コース距離 : 13.3 km
標準コースタイム : 7 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 6 時間 45 分
総行動時間 : 7 時間 40 分

 コースタイム

正丸駅 6:20 ⇒ 馬頭観音 6:50 ⇒ 8:00 伊豆ヶ岳 8:15 ⇒ 山伏峠 8:50 ⇒ 前武川岳 10:00 ⇒ 10:15 武川岳 10:25 ⇒ 11:30 焼山 12:00 ⇒ 二子山(雄岳)12:50⇒ 二子山(雌岳)13:00 ⇒ 芦ヶ久保駅 14:00

6:20 西武秩父線 正丸駅

芦ヶ久保駅6:12の電車に滑り込んで隣の正丸駅へ。

まだ暗い中をスタートした。

雪の残る集落を歩く。

馬頭観音の登山口へ着く頃にはすっかり明るくなった。

登山道に入って30分ほど歩くと、「泣き坂」の急登となる。

急な斜面を一気に登る。娘が小さかった頃に登ったことを思い出した。

いったん平坦な尾根に出て、またしばらく上ると男坂のクサリ場に出る。

男坂のクサリ場あたりから寒風が吹き荒れて、山頂までは非常に寒かった。

8:00 伊豆ヶ岳に到着。

樹間から見た西側の眺め。左から大持山と小持山、真ん中に前武川岳と武川岳、武川岳の後ろに武甲山、右に蔦岩山。

北北西側には二子山。右には丸山も見える。

二子山の左奥に見えた御荷鉾山と城峯山。

写真を撮ってしばらく休んでから山伏峠へ向かった。

去年同様、山伏峠への下りは強風が吹いていた。

15分ほど下ると風が弱まったので、おにぎりを食べた。スポーツドリンクは冷え冷えになっていた。

さらに15分ほど下ると山伏峠の鳥居が見えてきた。

林道を渡って、再び登山道へ。

峠から前武川岳まで400m近い上りが続く。

ひたすら上る。

北側の樹林が切れた開けた場所に出ると、背後に伊豆ヶ岳の山頂部分が見えた。

再び樹林帯に入る。雪がない分、前回よりも歩きやすかった。

845m峰まで来ると、前方に前武川岳が見えてくる。ここからまだ150mほど上る。

なだらかな明るい樹林帯に入ると前武川岳の山頂はすぐ。

10:00 前武川岳に到着。そのまま先へ進んだ。

前武川岳まで来ると気持ちはぐっと楽になる。ダブルストックの効果もあって余力十分だった。

前武川岳から15分ほどで武川岳に到着。アマチュア無線をしている男性がいた。

武川岳の山頂は南東方面だけ見晴らしがきく。

相模湾と大山(右端)が見えた。

ベンチでしばし休憩。

10分ほど休んでから焼山へ向かった。

途中の稜線から奥武蔵の山並みがずらりと見えた。真ん中やや右が関八州見晴台。奥には筑波山もうっすら見えていた。

蔦岩山までは眺めのよい稜線歩きが続く。

伊豆ヶ岳の上に東京のビル群とスカイツリーがうっすら見えていた。

蔦岩山付近まで行くと、武川岳の全貌が大きく見えてくる。

蔦岩山を過ぎると急な下りの連続。

西側には小持山から武甲山に続くシラジクボ峠の曲線がよく見えた。横から見ると随分なだらかだ。

武甲山を正面に見ながら急坂を下る。

前もこんなに下っただろうかと思えるほど下りが続いた。

ちょっと上り返してまた下る。焼山に向かう途中で、数名のハイカーとすれ違った。

焼山手前の急坂。

食事をとるベンチが空いているといいなぁと思いながら上った。

11:30 思ったよりも早く焼山に到着。

誰もおらず、丸太のベンチを確保できた。

西側に見える武甲山。右奥には両神山も見えるが雲が出てきていた。

両神山。

北側に見えた赤城山。

北東側には二子山と奥武蔵の山々。

しばらくすると、赤久縄山、御荷鉾山、城峯山と続く北側の山並みがクリアに見えた。

温かいカップ麺がとても美味しかった。山頂を占有して、のんびり休むことができた。

12:00 二子山へ向けて出発。最初の下りがかなり急なので、慎重に下りた。

小さなアップダウンを繰り返しながら進む。

前方に二子山が見えてきた。

二子山の上りが始まる麓までが意外と遠かった。

冷たい風が吹き抜ける雄岳手前の急坂を上る。このあたりでふくらはぎが少し張ってきた。

二子山まで上り切れば、ほぼ上りは終了なので、気分的には楽だった。

焼山から50分で雄岳に到着。眺めのよい場所から留守番の娘に電話をかけた。

榛名山がよく見えていた。

隣の雌岳へ向かう。

13:00 雌岳に到着。後はもう芦ヶ久保駅まで下るだけ。

雌岳からの下りはきつい傾斜が続く。ロープを頼りに長い急坂を腕力で下った。

沢筋となる手前で、白っぽい猛禽(ノスリ?)が目の前を滑空して樹林帯に消えた。

今回もダブルストックの威力を感じた。快調なペースで下り、雌岳から1時間で芦ヶ久保に到着。