2010年10月16日 土曜日
谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳
1,977 m 1,974 m 1,978 m

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コースタイム
谷川岳ベースプラザ 4:40 ⇒ 西黒尾根登山口 4:55 ⇒ 7:10 ラクダの背 7:20⇒ 8:50 トマノ耳 9:05 ⇒ 9:20 オキノ耳 9:40 ⇒ 10:40 一ノ倉岳 10:50 ⇒11:10 茂倉岳 11:55 ⇒ 一ノ倉岳 12:15 ⇒ オキノ耳 13:15 ⇒ トマノ耳 13:25⇒ 13:30 肩の小屋 13:50 ⇒ 熊穴沢ノ頭 14:50 ⇒ 天神平 15:30 ⇒ (ロープウェイ) ⇒ 谷川岳ベースプラザ 16:00
4:20 谷川岳ベースプラザ

4:40 ベースプラザを出発。出発の準備をしている登山者が何人もいた。

林道を20分ほど進むと西黒尾根の登山口があった。ヘッドライトで足元を照らして黙々と上る。

5:10 鉄塔で休んでいる先行ハイカーを追い抜いた。

5時半を回ると徐々に明るくなって、ヘッドライトは必要なくなった。

傾斜が時々緩くなり、足を休めるインターバルになった。

紅葉した樹林帯を上る。

6:30 樹林帯を抜けて見通しのきく尾根に出た。

南側に見えた天神平のロープウェイ乗り場。

最初のクサリ場に取りつく。

急勾配の岩登りが何度も出てくる。

北側には白毛門から朝日岳へ続く山並。

正面には谷川岳を眺めながら上って行く。

西黒尾根の中腹は綺麗に紅葉していた。

眺めがよいので、疲れをあまり感じなかった。

滑りやすい露岩のクサリ場をよじ登る。

適当な足の置場がなくて登りづらかった。

7:10 ラクダの背に到着。お腹が減ったので、おにぎりを食べて休憩した。

眼下の稜線が綺麗に紅葉していた。

10分ほど休んで再スタート。

巌剛新道との合流点で休んでいた一団と、山頂まで抜きつ抜かれつした。

傾斜のきつい露岩を半そでになってよじ登る。

10月中旬とは思えない暖かさだった。

露岩の急登を上って高度を稼いで行く。

延々と続く上りに、足を止めて休むことが多くなった。

急登を上り切るといったん傾斜の緩やかな尾根道となる。

谷川岳の雄大な姿を仰ぎ見ながら先へ進む。

早く山頂へ着きたくて、岩場を一つ一つ越えて行くのが楽しかった。

振り返ると上ってくる後続ハイカーが小さく見えた。

「氷河の跡」と呼ばれる一枚岩で記念撮影。

蛇紋岩は濡れていなくても十分に滑りやすく、下りはもっと危険だ。

ザンゲ岩手前の露岩を登る。

ザンゲ岩を過ぎると俎嵓(マナイタグラ)が見えてきた。天神尾根を上るハイカーの姿も小さく見えた。

ザンゲ岩を過ぎると勾配はゆるくなる。

山頂が間近に迫り、天神尾根との合流点も近づいてきた。

8:50 出発から4時間10分、ついに谷川岳・トマノ耳に到着。天気も良くて最高の気分だった。

南側、肩の小屋の上に阿能川岳。右端にうっすら浅間山が見える。

西側にはオジカ沢ノ頭から万太郎山、仙ノ倉山と続く谷川岳主稜線が緩やかな曲線を描いている。オジカ沢ノ頭の左には俎嵓と小出俣山。

北西側の茂倉岳と一ノ倉岳。

北側には谷川岳の双耳峰、オキノ耳。

北東側には朝日岳が大きい。左奥には巻機山と柄沢山(からさわやま)も見える。

まだ人が少ない山頂。

東の眼下には上ってきた西黒尾根が一望できた。

徐々に人が増えてきたので隣のオキノ耳へ向かう。

鞍部付近で振り返ったトマノ耳。

いつもは天神平からのハイカーで混み合う道も、今回は快適に歩けた。

鞍部からオキノ耳まではひと上り。

9:20 オキノ耳に到着。トマノ耳で写真を撮ってあげたおじさんが写真を撮ってくれた。

眺めを楽しみながらしばし休憩。

オキノ耳から眺めた茂倉岳方面。

先ほどまでいたトマノ耳。

オキノ耳から眺めた谷川岳主稜線。

9:40 一ノ倉岳へ向かう。オキノ耳から奥ノ院はすぐ隣だが、ここから登山者は少なくなる。

クサリ場が数ヵ所あった。

左右に広がる雄大な眺めを楽しみながら尾根を歩く。


ノゾキから一ノ倉沢を見下ろす。声が聞こえた気がしたが、クライマーの姿は見当たらなかった。


クサリ場を降りる。

谷川岳の稜線を北側から見ると、西からの風に削り上げられていることが分かる。

一ノ倉岳手前の急登に向かう。

西黒尾根を上った後だけに、さすがに足に疲れを感じた。

傾斜がゆるくなると山頂は近い。

10:40 一ノ倉岳に到着。山頂には簡素な避難小屋があった。

北東側の朝日岳。右奥に燧ヶ岳が見える。

東側。左に燧ヶ岳、至仏山、笠ヶ岳、右に日光白根山と武尊山。右端に皇海山も見える。

南側には谷川岳の双耳峰、オキノ耳とトマノ耳。左奥に赤城山、右奥に子持山が見える。

南南西のオジカ沢ノ頭。左は阿能川岳。

谷川岳主稜線はオジカ沢ノ頭からさらに万太郎山へと続くが、西側に見えた万太郎山の山頂付近は雲がかかっていた。

写真を撮って茂倉岳へ。オキノ耳から長く感じたが、ここまで来ると逆に元気が出てきた。

山頂部の笹原を5分ほど下ると眺めのよい鞍部に出る。

いつの間にか西側から雲が出てきた。

雲行きが怪しくなってきたので、急いで写真を撮った。前方の茂倉岳。

茂倉岳の右に見えた武能岳。

北側の朝日岳。左側の巻機山や越後駒ヶ岳には雲がかかっていた。

あと数分というところで茂倉岳はガスで覆われてしまった。11:10 山頂に到着。

食事をしながら霧が晴れるのを待った。

時折明るくなって青空ものぞくが、やはり霧は晴れない。

11:55 晴れそうにないので下山開始。一ノ倉岳へ向かう。霧が足早に稜線上を流れていく。

12:15 視界ゼロの一ノ倉岳山頂を通過。

真っ白な霧の中をひたすら歩く。風も強くなってきた。

一ノ倉岳から50分で奥ノ院に到着。短い休憩をとってからオキノ耳へ。

オキノ耳には意外にも多くの登山者がいた。

13:30 肩の小屋に到着。近づくまで小屋が見えなかった。

小屋周辺では多くの登山者が休憩していた。ベンチで飲んだ温かいコーヒーがやたらと美味しかった。

13:50 多くのハイカーにまじって下山開始。

混み合っているのでペースダウンするしかなかった。

天狗の留まり場まで来ると、霧の晴れる瞬間が増えてきた。

幕岩の上には大きな積雲ができていた。

霧が晴れると綺麗な紅葉が見えた。

クサリ場の渋滞を経て、14:50 熊穴沢ノ頭避難小屋に到着。

避難小屋を通過すると少しましになったが、やはり難所は渋滞していた。

前後の流れにまかせてのんびり歩いた。

綺麗な紅葉を眺めながら緩やかなコースを進む。濡れた木道が滑りやすかった。

15:30 天神平に到着。

谷川岳は雲に覆われていた。ロープウェイを待つ間に飲んだポカリスエットが美味かった。
2時起床、2時20分出発。谷川岳ベースプラザには4時20分に着いた。ヘッドライトをして真っ暗闇の中をスタート。計算通り、ロープウェイを利用して上ってくるハイカーよりも先に谷川岳山頂に着くことができた。今回初めて下から登ったが、クサリ場などが連続する西黒尾根は変化に富んでいて面白かった。稜線歩きも解放感抜群で、雄大な眺めを楽しみながら気持ちよく歩くことができた。残念ながら茂倉岳の直前でガスが発生してしまったが、茂倉岳の展望は今後の課題としておきたい。肩の小屋からの下りはハイカーで混雑しており、クサリ場などの難所で渋滞が発生していた。それでも心配していたロープウェイの待ち時間は20分ほどだった。上りの累積標高差は1,700mを超え、歩行時間も9時間近くに及んだが、計画通りに歩けたことは大きな自信となった。
帰りの高速は事故渋滞の影響が多少あったものの、2時間半の運転で済んだ。さすがに疲れが出たらしく、運転中は軽い頭痛に見舞われたが、帰宅後しばらく休むとすっかりよくなった。