2011年11月26日 土曜日
丹沢山・蛭ヶ岳
1,567 m 1,673 m
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コースタイム
塩水橋P 5:40 ⇒ 塩水林道出合 7:10 ⇒ 分岐 8:10 ⇒ 8:50 丹沢山 9:05 ⇒ 10:05 棚沢ノ頭 10:10 ⇒ 11:05 蛭ヶ岳 11:35 ⇒ 棚沢ノ頭 12:25 ⇒ 13:30 丹沢山 13:50 ⇒ 分岐 14:25 ⇒ 本谷林道出合 16:15 ⇒ 塩水橋P 16:40
5:20 塩水橋 無料駐車場
5:40 ヘッドライトで出発。
塩水橋から少し先のゲートを越えて、舗装された林道を歩いて行く。
近道となるワサビ沢の山道はパスして、そのまま林道を進んだ。
朝陽を浴びた山の紅葉が綺麗だった。
6時20分頃には明るくなった。
国土交通省堂平雨量局の小屋を過ぎると登山口(林道出合)がある。
木の階段が整備された道が続く。
朝は快晴の空で、展望を期待できそうだった。
ブナ林を上る。日陰は霜柱で白かった。階段を登り詰め、登山口から1時間で天王寺尾根との分岐に着いた。
分岐を過ぎて、さらに階段が続く。
階段の段差は低くなっていて、疲れを軽減する作りになっていた。
荒れた急登を上る。
背後の大山と相模湾。海が朝陽に輝いていた。
途中からビデオを回す登山者が距離を保ってついてきた。点景として利用されていたかも。
黙々と歩を進める。
8:50 出発から3時間10分で丹沢山山頂に到着。
山頂に建つみやま山荘。大きなテーブルベンチが4つあった。
山頂は南から西側が開けていて、塔ノ岳や鍋割山などは見えたが富士山は雲の中だった。
9:05 蛭ヶ岳へ向かう。
天気が気がかりだったが、予定どおりに蛭ヶ岳へも行くことにした。
西側正面にこれから向かう不動ノ峰。その向こうに見えるはずの蛭ヶ岳山頂部は雲の中。
いったん100mほど下る。正面の山は丹沢主脈の一部を形成する黍殻山(きびがらやま)と焼山。
山道脇でシカ除けの金網や木道を整備する人たちが作業をしていた。
鞍部まで降りたら約160mを緩やかに上り返す。
背後は丹沢山の山頂部。
稜線台地を歩いてもうひと上りすると休憩所があった。
休憩所から少し進んだ不動ノ峰の標識を 9:55 に通過。
不動ノ峰を少し行くと視界が開けて、すぐ前方に棚沢ノ頭が見えてくる。
遠望は限られていたが、気持ちのよい稜線歩きが続いた。
10:05 丹沢山と蛭ヶ岳の中間地点、棚沢ノ頭に到着。
蛭ヶ岳が視界に入ってきた。
棚沢ノ頭から鬼ヶ岩ノ頭までは、小さなアップダウンを繰り返しながら進む。
蛭ヶ岳にかかる雲が南西から北東へどんどん流れて行く。稜線上の風もますます強くなってきた。
ガスが切れて蛭ヶ岳の山頂部が見えた。
北東方面には宮ヶ瀬湖が見えた。
虹の大橋と宮ヶ瀬ダムもはっきり見えていた。
10:35 鬼ヶ岩ノ頭に到着。
鬼ヶ岩の由来を説明した看板あり。ここから急勾配を約60m下る。
眼下には稜線ルートが蛭ヶ岳山頂まで延びていた。
急坂を鞍部までどんどん下る。
蛭ヶ岳の右、北側に奥多摩・奥秩父の山並み。
雲取山と芋ノ木ドッケ。
トレイルランの3人組が駆け下る。強風の中、2名はなんと短パン姿。
鞍部からは約130mの上り返し。ガスが流れていく中、せっせと上った。
11:05 ついに蛭ヶ岳の山頂に到着。
広い山頂には大きなテーブルが6つ設置されていた。
残念ながら展望はきかず、ガスで真っ白。
雲が流れて青空は見え隠れするが、周囲は真っ白なままだった。
食事を済ませて、11:35 下山開始。
驚くような速さで稜線上をガスが流れて行く。ビデオを回したくなる光景だった。
鬼ヶ岩まで上り返す。
蛭ヶ岳側から見ると、その名の由来どおり、岩が鬼の角に見えなくもない。
岩の急登を上る。さすがにきついが、まだ足には余力を感じていた。
12:25 棚沢ノ頭を越えて不動ノ峰へ。稜線上を流れる霧の速さが写真にでないのが残念。
12:35 不動ノ峰を過ぎると霧の向こうに丹沢山が見えてきた。
強風に写真を撮る手がかじかんだ。
谷底から霧が湧いて稜線上を流れていく。
霧の切れ間に丹沢山が見える。
鞍部まで下って上り返す。
行きで見た工事の人たちは、のんびり作業を続けていた。
13:30 丹沢山に戻る。霧を眺めていたこともあり、蛭ヶ岳から25分のタイムオーバー。
13:50 コーヒーを飲んでから下山開始。段差の小さい木段は、膝への負担が少なくて助かった。
分岐に出る前の露岩から東側がよく見えた。南東には形のよい大山の威容がくっきり見えた。
北東には太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭と、丹沢三峰が並んでいた。
露岩の急坂を下る。
分岐までは上ってくるハイカーと何度もすれ違った。
歩きやすい木道をせっせと下る。
14:25 分岐で天王子尾根のルートへ。
延々と下りが続く。
短い上り返しが数ヵ所あって、足にどっと疲れを感じた。
シカ除けネットの脇を下る。
シカ除けネットの向こうに紅葉がまだ残っていた。
谷川に作られた堰堤がやたらと目についた。
16:15 本谷林道に出た。分岐からのコースタイムを15分オーバーし、下山時間が気になり始めた。
林道沿いの本谷川に架かる本谷橋。
舗装された林道歩きが続く。
林道沿いの紅葉が綺麗だった。結局天王子尾根コースでは一人のハイカーとも会わなかった。
この時期、山は17時には暗くなるので気持ちが急いてきた。
紅葉を眺めながらも少し早歩きで先を急いだ。
16:40 ゲートを抜けて路肩の駐車場所に到着。
残りの車は数えるほど。塩水林道を暗くなる前に抜けたかったので急いで帰路に就いた。
3時20分起床、3時45分出発。塩水橋には5時20分に着いたが、他の登山者の動きも早く、あと10分遅れていたらゲート近くには停められなかった。丹沢山から蛭ヶ岳への稜線ルートは解放感があって素晴らしいと感じたが、富士山は雲に隠れたままで、蛭ヶ岳山頂はガスに覆われて何も見えなかった。関東全域で終日晴れの予報を信じて丹沢のロングコースに挑戦したが、今回は残念ながら遠望はきかなかった。下りは天王子尾根のルートを選択したが、思ったよりも時間がかかり、最後は時間との競争になってしまった。日帰り限界に近いコースだが、前回の鷹ノ巣山より疲労度は少なく、最後までしっかり歩くことができた。
塩水橋までの林道(秦野清川線)は狭い上に退避路が少ないので、暗くなる前に抜けたいと思っていたが、幸い前を走る車の列に追いついて、4台あった対向車をすべて待たせる形ですれ違うことができた。相模湖ICに乗るまで少し手間取ったものの、渋滞はそれほどでもなく、19時過ぎには帰宅。展望はいまひとつだったが、歩き切った充実感の残る山行であった。