2011年12月11日 日曜日

丹沢山・蛭ヶ岳

 1,567 m 1,673 m 2回目

 2時半起床、2時55分出発。塩水橋には4時35分到着。前回はガスが出て展望に恵まれなかったが、今回はこれ以上ないほどの快晴で、終日に渡って丹沢の大展望を満喫することができた。2日前の積雪で丹沢は雪山となっており、足元が滑るのでペースは上がらず、体力を消耗した。5時前にスタートして時間に余裕を見ておいたはずが、今回も最後は時間との競争になってしまった。軽アイゼンを携帯していなかったことは大きな反省材料となったが、ほとんど休まずに長時間歩行をしたことは自信になった。

 塩水林道では再び対向車とかち合い、何とかすれ違うことができた。狭い林道には辟易するが、塩水橋は丹沢の主脈を行くには大変便利な起点となるので今後も利用するしかない。帰りの高速は八王子インター付近まで渋滞していたが、その後はスムーズに進み、2時間程度の運転で帰宅。前回は遠望がきかずにがっかりしたが、そのマイナスを補って余りある大満足の山行となった。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,263 m
累積標高差 : 1,890 m
コース距離 : 20.8 km
標準コースタイム : 9 時間 40 分
歩行データ
総歩行時間 : 10 時間 5 分
総行動時間 : 11 時間 10 分

 コースタイム

塩水橋P 4:55 ⇒ 塩水林道出合 6:50 ⇒ 分岐 7:50 ⇒ 8:40 丹沢山 9:00 ⇒ 棚沢ノ頭 10:20 ⇒ 11:10 蛭ヶ岳 11:55 ⇒ 棚沢ノ頭 12:45 ⇒ 13:45 丹沢山 13:55 ⇒ 分岐 14:25 ⇒ 塩水林道出合 15:00 ⇒ 塩水橋P 16:05

4:35 塩水橋 無料駐車場

4:55 前回よりも45分早くスタート。

月の明るさに驚き、雪の積もった林道に不安を感じていた。

1時間以上暗い林道を歩き続けて、6時20分頃ヘッドライトがいらない明るさになった。

積雪した林道は下が凍結していて歩きづらかった。

2時間近くかけて登山口に到着。

6:50 登山口に入るとちょうど稜線の向こうから朝陽が昇ってきた。

朝陽に染まった樹林帯を進む。

堂平の堰堤を横切ってからは傾斜が増す。

雪で足元が滑るので2割増しで体力を消耗した。

木の階段になると歩きやすくて気が休まった。アイゼンを携帯して来るべきだったと深く反省。

7:50 分岐を過ぎてさらに木段を上る。

背後の展望は抜群。雲一つない快晴にテンションが上がった。

関東平野の向こうに筑波山がよく見えた。

都心のビル群もよく見えて、スカイツリーやランドマークタワーがはっきり識別できた。

山頂手前の長い階段を上る。

8:40 丹沢山に到着。積雪で前回よりも35分余計にかかった。

西にはこれから向かう不動ノ峰と蛭ヶ岳。

前回は見えなかった富士山もくっきり。

富士山と不動ノ峰の間に見えた南アルプス。左から聖岳、赤石岳、悪沢岳と並ぶ。

南西方面。左奥に天城山脈。真ん中あたりに神山と金時山。右に位牌岳と越前岳。手前は鍋割山から檜岳へ向かう尾根。

南方面には塔ノ岳。右奥に天城山脈、左奥には相模湾に浮かぶ三原山も薄っすら見えていた。

山頂からの展望は抜群。前回がいまひとつだっただけに感慨もひとしお。

9:00 山頂の写真を撮ってから蛭ヶ岳へ向かう。

富士山と不動ノ峰。丹沢山から蛭ヶ岳へ至る尾根歩きは、素晴らしい眺めの連続だった。

不動ノ峰へ続く稜線上に、蛭ヶ岳の山頂部が少しだけ見えた。

滑らないよう気を付けながら100mほど下る。

不動ノ峰(1,614m)まで約160m上り返す。

尾根に出てさらに進む。

10:05 不動ノ峰を通過。そのすぐ先で大展望が待っていた。

南西には相模湾から富士山、南アルプスなどが一望できた。

北西方面。蛭ヶ岳の左に大室山、右には奥多摩の山々。

不動ノ峰から棚沢ノ頭までは15分ほど。

解放感のある尾根歩きが続く。

10:20 棚沢ノ頭を通過。

風は穏やかで、雪を踏みしめる音が心地よかった。

10:35 鬼ヶ岩ノ頭に到着。ここからの眺めも抜群によかった。

蛭ヶ岳がいよいよ近づいてきた。

露岩の急坂を下る。

雪で凍結箇所が見えないので慎重に足を運ぶ。

約60m下って、約130m上り返す。

鞍部に近づくと雪が解けてドロドロになった箇所が増えてきた。

歩行時間はすでに5時間を超えていたが、眺めのよさに疲れを忘れていた。

山頂手前の上りにさしかかる。蛭ヶ岳山荘が見えてきた。

11:10 蛭ヶ岳山頂に到着。

テーブルベンチで登山客と話し込んでいるのは山荘の主人だった。

南東方面には歩いてきた丹沢の稜線が一望できる。左から丹沢山、不動ノ峰、塔ノ岳。

南方面は相模湾。真鶴岬の先には伊豆半島。左には大島の三原山も見える。

西方面には富士山。左に位牌岳と越前岳、右には南アルプスがずらり。右手前には檜洞丸も見える。

富士山のアップ。

真ん中あたりに聖岳。その右に赤石岳と悪沢岳。悪沢岳の手前は御正体山。

左に蝙蝠岳と塩見岳、真ん中あたりに農鳥岳、間ノ岳、北岳の白峰三山が並び、鳳凰三山を挟んで右に甲斐駒ヶ岳と続く。

北西方面には八ヶ岳と金峰山も見えた。

北方面には奥多摩・奥秩父の峰々がずらりと並ぶ。真ん中あたりに雲取山が見える。

写真を撮って食事をすると、あっという間に下山の時間が迫ってきた。

下りる前に山頂標と記念撮影。

もっとのんびりしていたかったが、日没時間を考えて、12時前に下山開始。

山頂から少し進んだ場所からの眺めも素晴らしかった。

鞍部まで下り、鬼ヶ岩まで露岩を上り返す。

下りよりも滑る心配が少ないので気を使わずに済んだ。

午後になっても風は穏やかで、雲が出てくる気配もなかった。

稜線からの眺望を楽しみながら進む。

12:45 棚沢ノ頭を通過。

日当たりのよい場所はますますドロドロになってきた。

時間を気にしながらも写真に収めたくなる景色が続く。

13:00 不動ノ峰を通過。

不動ノ峰から少し行くと南東方面が開けて、東京と横浜のビル群、丹沢山から塔ノ岳へと続く稜線、相模湾と太平洋が一望のもとに収まる。

塔ノ岳の向こうに相模湾。

ひたすら広大な関東平野を眺めながら、丘のような稜線を気持ちよく歩く。

午後になりランドマークタワーがよりくっきり見えていた。

時間とともに、日向はますます泥濘がひどくなった。

足に疲れもあったので、歩きやすい木道が有り難かった。

鞍部まで下ったら、最後の上り返し。

前回よりも時間が押していることに気がついた。

13:45 丹沢山に到着。

雪による陽射しの照り返しが強くて、目の奥が痛くなった。サングラスの必要性を改めて実感。

トイレに寄ってから、静かな山頂を後にした。

木の階段せっせと下る。きちんと段がフラットなので、あまり滑ることなく歩けた。

丹沢三峰 (太礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭)。途中で東側の展望が開けて、丁度よい露岩から眺めを楽しんだ。

大山もくっきり見えていた。

露岩の下は少し危険なので慎重に進む。

急坂から樹林帯に入るともう展望はきかなくなる。

14:25 分岐に到着。

前回は天王子尾根で時間を食ったので、今回は堂平コースを選択。

積雪した日陰の斜面を黙々と下った。アイゼンがあれば、もっとペースを上げられたのだが。

15:00 塩水林道出合に到着。ここからはひたすら林道歩きとなる。

凍結していない所を探しながら進む。疲れて足が棒のようだったが、出来る限り先を急いだ。

瀬戸橋を通過。積雪で予想以上に消耗したが、素晴らしい一日になった。

16:05 車に到着。林道歩きで時間を短縮できた。