2010年10月11日 月曜日

天狗岳

2,646 m

 2時起床、2時40出発。唐沢鉱泉には5時35分到着。美濃戸ほど荒れてはいないものの、最後は気の抜けない砂利道が長く続いた。広い駐車場はすでに満車に近い状態で、下山時には路駐の車も多数見られた。西天狗、東天狗ともに、山頂は360度の展望が広がっており、八ヶ岳はもちろん、南アルプス、中央アルプス、北アルプスと名だたる名峰を一望に収めることができた。予想を超えた眺めの良さに、今回も山頂での滞在時間が随分長くなってしまった。それほど大変なコースではなかったが、下りは大きな岩ゴロの道が続き、黒百合平からは苔むした石がつるつる滑るので歩きづらかった。

 帰りは勝沼IC付近から小仏トンネルを抜けるまで延々と渋滞地獄が続き、結局帰宅したのは20時過ぎ。往復運転時間が8時間を超えた。連休最終日ということで覚悟はしていたものの、やはり登山後の長時間運転はつらくきびしい。素晴らしい展望に恵まれたものの、次回は渋滞情報をもっと真剣に捉えようと反省した次第。

登山コースデータ
単純標高差 : 776 m
累積標高差 : 875 m
コース距離 : 8 km
標準コースタイム : 5 時間 15 分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 40 分
総行動時間 : 8 時間 45 分

 コースタイム

唐沢鉱泉 5:55 ⇒ 分岐 6:50 ⇒ 7:30 第一展望台 7:55 ⇒ 8:20 第二展望台 8:25⇒ 9:05 西天狗岳 10:40 ⇒ 11:00 東天狗岳 11:50 ⇒ 中山峠 12:45 ⇒ 12:50 黒百合平 13:00 ⇒ 分岐 13:45 ⇒ 唐沢鉱泉 14:40

5:35 唐沢鉱泉 駐車場

唐沢鉱泉手前の駐車場に車を停めて、5:55 登山スタート。

簡易トレイによってから西尾根登山口へ。

薄暗い樹林帯をジグザグに上って行く。

前後のハイカーと抜きつ抜かれつしながら進んだ。

1時間半ほどで眺めの良い露岩に出た。展望を楽しみながら休んでいるハイカーがたくさんいた。

露岩から樹林帯を少し上がると第一展望台。北側も見えて360度の大パノラマが広がっていた。

素晴らしい山行になりそうな予感を胸に、第二展望台へ。

尾根伝いに樹林帯が続いた。

30分足らずで第二展望台に到着。南側の展望が良く、東側には西天狗岳がそびえる。

樹林帯を下る。

短い下りの後は本格的な上りとなった。

矢印を目印にして岩をよじ登って行く。

山頂直下は大きな岩ゴロの急坂が続いた。

上ってきた西尾根の向こうに壮大なパノラマが広がる。素晴らしい眺めに疲れも吹き飛んだ。

9:05 出発から3時間ちょっとで西天狗岳に到着。

多くの登山者が広い山頂でくつろいでいた。

適当な場所に陣取って、まずはひと休み。

南側の眺め。左から硫黄岳、横岳、赤岳、中岳、阿弥陀岳と連なる南八ヶ岳。

南八ヶ岳の手前に見えた根石山荘。

南八ヶ岳の右には鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と続く南アルプスが並ぶ。左の鳳凰三山の手前に見える形のよいのが編笠山。

西南西に見えた中央アルプス。左に空木岳、右に木曽駒ヶ岳。

西側の御嶽山。

北西には北アルプスの峰々がずらりと並ぶ。周囲を移動して写真をたくさん撮った。三脚も大活躍。

北側には蓼科山、北横岳など北八ヶ岳の山々が見えた。

東側には東天狗岳。北東には雲海が広がっていた。左奥の尖塔にも登山者の姿が見えていたが、偽ピークとどこかに書かれていた天狗の鼻だろうか。

眺めのよい丸太の椅子で食事にした。

おにぎりを車に忘れたので今回はカップ麺のみ。

ゆっくり眺めを楽しんでから東天狗岳へ。結局1時間半も西天狗岳に滞在してしまった。

岩と砂礫の道を下って行く。

東西の天狗岳をつなぐ鞍部の道は、解放感抜群で気持ちよかった。

ガレた急坂を上る。上り返しは約50mほど。

10分前後で山頂に出た。

11:00 東天狗岳の山頂に到着。岩稜の狭い頂は登山者で混みあっていた。

東天狗岳も360度の大展望だが、山頂が狭い分だけ1ヵ所からぐるっと見渡すことができる。西から北にかけて北アルプスがよく見えていた。まずは西側の乗鞍岳。

左に前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳と並ぶ山塊。大キレットは挟んで南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳、右端に常念岳と続く。

左から大天井岳、水晶岳、真ん中付近に野口五郎岳、右に三ツ岳。

立山と剱岳。立山の左は龍王岳。剱岳の手前の雲海に浮かぶのは美ヶ原。

鹿島槍ヶ岳と五龍岳。五龍岳の右は唐松岳。

蓼科山の上に見えた白馬三山。左から五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山。

北八ヶ岳の右奥には戸隠山、焼山、火打山、妙高山の山頂部が見えた。

各ルートから上ってくる登山者が後を絶たない。

東端のちょっと高い露岩から眺めを楽しむ。

東天狗岳から眺めた南八ヶ岳。

東側に見えた両神山。

三宝山と甲武信ヶ岳。

東南東に見えた国師ヶ岳、朝日岳、金峰山。

11:50 下山開始。

東天狗岳の山頂は登山者でひしめき合っていた。

北側の展望を眺めながら岩礫のガレ場を下る。

大きな岩が多くて歩きづらかった。

蓼科山と北八ヶ岳の雄大な広がり。峠付近にこれから向かう黒百合ヒュッテが小さく見えた。

露岩とハイマツ帯を出入りしながら下って行く。

そのうち蓼科山は山頂部しか見えなくなった。

北東方面に広がっていた雲海が少し引いて、荒船山が見えた。

北北東には浅間山の山頂部が顔を出していた。

樹林帯に入る前に背後を振り向くと、東西の天狗岳が並んで見えた。

いつもは早い下りだが、中山峠まで岩ゴロの道が続いてペースが上がらなかった。

前後に登山者の数が多かった。

12:45 中山峠を通過。中山峠から5分で黒百合ヒュッテ。

木道の周囲は紅葉が始まっていた。

12:50 東天狗岳から60分で山小屋のある黒百合平に到着。多くのハイカーがベンチで休んでいた。

しばらく休んで再スタート。今度は苔むした石がゴロゴロしていて歩きづらかった。

滑らないよう気をつけながら進み、やっと分岐に到着。コースタイム通りに45分かかった。

分岐からは苔むした石ゴロが少なくなって、少しペースが上がった。

14:40 分岐から55分で唐沢鉱泉に到着。コースタイム40分(山と高原地図)はちょっと厳しいかも。

駐車場付近は路駐の車がずらりと下まで続いていた。

最初はすいすい進んだ高速だが、勝沼ICからはずっと渋滞。

連休最終日の渋滞地獄。登山後だけに、ひたすらにつらかった。