2016年11月13日 日曜日
酉谷山・三ツドッケ
1,718 m 1,576 m 3回目

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コースタイム
東日原P 6:15 6:45 一石山神社 6:50 ⇒ 一石山 7:40 ⇒ ミズナラ巨木 8:00 ⇒ 人形山 8:10 ⇒ 篶坂ノ丸 9:05 ⇒ 9:40 ウトウノ頭 9:45 ⇒ 長沢背稜合流点 10:30 ⇒ 行福ノタオ 11:00 ⇒ 酉谷山 11:25 ⇒ 七跳尾根分岐 12:30 ⇒ 13:00 ハナド岩 13:10 ⇒ 13:35 三ツドッケ 13:50 ⇒ 一杯水避難小屋 14:10 ⇒ 東日原P 15:35

5:55駐車場に到着。先客は3台で、出発の準備をしている登山者もいた。まずはおにぎりを食べた。

6:15 登山スタート。日原鍾乳洞方面へ向かう林道脇に綺麗な紅葉がたくさん見られた。

小川谷橋を渡って右の鍾乳洞側へ進む。周囲の山の斜面は綺麗に色づいていた。

6:45 登山口の一石山神社に到着。

石標の隣にクマ出没情報あり。

前日見たサイトに工事のため神社から迂回路を行くとあったが、見あたらずに5分ほどうろうろ。何のことはない、去年歩いた道が迂回路だった。

運動不足が続いていたので、最初から続く急登をゆっくり上った。朝の気温は10度ほどでそれほど寒くはなかった。

まだ樹林帯は薄暗かったが、しばらく上ると紅葉が目につくようになった。

7:25 朝陽が昇って樹林帯を明るく照らし始めた。ここで車に日焼け止めを忘れてきたことに気付いた。

紅葉写真1 日差しが入るとすぐに、周囲の鮮やかな紅葉に目を奪われた。山行の印象どおり、今回は紅葉写真をこれでもかと載せます。

紅葉写真2

紅葉写真3

紅葉写真4

紅葉写真5

紅葉写真6

紅葉写真7

紅葉写真8 1週間位遅かったかなと思っていたが、1,000m付近はまさに紅葉ピークであった。

7:40 一石山(1,007m)を通過。標札板が朽ちていて、ほとんど文字が読み取れなかった。

一石山から少し傾斜が緩くなった。紅葉はまだまだ続く。

紅葉写真9

紅葉写真10

紅葉写真11 紅葉していないグリーンが混ざるのもまたよい感じ。

紅葉写真12

紅葉写真13

紅葉写真14

紅葉写真15

紅葉写真16

紅葉写真17 稜線上は落葉が敷き詰められていた。

紅葉写真18

紅葉写真19

金袋山(きんたいさん)のミズナラを示す道標に従う。

尾根が広くなってきたので踏み跡に注意しながら進んだ。

紅葉写真20 紅葉したタワ尾根の東側斜面。

紅葉写真21

8:00 ミズナラの巨木に到着。

推定樹齢800年の古木だが、上部の葉が綺麗に黄葉していた。

ミズナラの先は踏み跡がほとんどなかったが、注意深く周囲を見渡すと進路を示す赤テープが見つかった。

紅葉写真22

北東側の樹間にこれから向かう長沢背稜が見えた。

8:10 人形山(1,176m)に到着。

お腹が減ったので、周囲の紅葉を楽しみながらおにぎりを食べた。至福の時間。

紅葉写真23

紅葉写真24

紅葉写真25

紅葉写真26

少し疎林が続いてこの辺から上のピークは過ぎたかなと思うと、再び鮮やかな紅葉に囲まれるということが続いた。

紅葉写真27

紅葉写真28

紅葉写真29

紅葉写真30

小ピークをいくつも越えて進む。人の気配はなく、静かな山歩きが続いた。

8:40 金袋山(1,325m)に到着。前回は山頂標を見逃したが、今回も気付かずに通過しそうなった。

紅葉写真31

紅葉写真32

紅葉写真33

落ち葉で踏み跡がほとんど見あたらないので、尾根を外さないように進んだ。

紅葉写真34

紅葉写真35

紅葉写真36

紅葉写真37

紅葉写真38

紅葉写真39

紅葉写真40

9:05 篶坂ノ丸(すずさかのまる 1,456m)に到着。

標高1,500m付近まで上ると、ダケカンバなどの疎林となった。この辺りで紅葉は一段落。

西側の樹間に天祖山の採石現場が見えた。

北東側は長沢背稜の山並みが見えるが、まだまだ遠い。

岩場の急登を進む。足に疲労を感じてスピードがでなくなってしまった。

9:40 ウトウノ頭(1,587m)で小休止。 この時点で蕎麦粒山を追加するのは無理だと感じていた。

ウトウノ頭からはいったん下って上り返す。

樹間から酉谷山(左)と日向谷ノ頭が見えた。鞍部の下には酉谷避難小屋が小さく見えていた。

どこがルートか分からないようなヤセ尾根を進むが、一度来ているので不安はなかった。

途中からモノレールの軌道に沿って上る。後方から鈴の音が聞こえて、初めて人の気配を感じた。

10:30 長沢背稜に合流。ここからは歩きやすい一般ルートとなるので一安心。東側にこれから向かう三ツドッケなどの山並みを見ながら、なだらかな長沢背稜を進んだ。

少し年配のトレラン女性が追いついてきて、あっという間に見えなくなった。同じコースを歩くと言っていたが、驚くほどの健脚ぶりであった。

11:00 酉谷山への分岐となる行福(みょうふく)ノタオに到着。ここからの上りはひじょうにキツかった。

西側の樹間に和名倉山(左)が見えた。その右奥には御座山も見える。

右太ももが攣りそうになり、完全に失速。水分を補給してごまかしながら上る。

いったん傾斜はゆるやかになるが、まだ上りは続く。完全に足にきていて、ひじょうに長く感じた。

西北西の樹間に見えた両神山。

両神山の右奥には浅間山も幽かに見えていた。

山頂手前の急登を上る。右足がすぐ攣りそうになるので、休み休み上るしかなかった。

11:25 やっと酉谷山(1,718.3m)に到着。

山頂は南東側の展望がよく、左に大岳山、真ん中あたりに御前山と石尾根の六ッ石山が重なり、右には鷹ノ巣山が見える。鷹ノ巣山の手前はウトウノ頭で、石尾根の奥には丹沢山系が並ぶ。

南側の樹間には富士山も見えていた。酉谷山の山頂から富士山がこんなによく見えるとは思わなかった。

少し休むつもりでいたが、ガイドに伴われたおばさん3人組がかしましいので、そのまま先へ進むことにした。

しばらく尾根伝いをゆるやかに下る。
周囲の写真を撮ろうとデジカメを取り出す時、左のショルダーベルトにつけたポシェットが空になっていることに気が付いた。 一瞬、何故カメラがそこにないのかパニックに陥る。ズボンのポケットを探るがそんなところにあるわけはなく、カメラを落としたと認識するまで数秒かかった。 酉谷山で写真を撮ったわけだから、デジカメは山頂までの間にある。絶対に見つかるはずだと思い、カメラを探しながら上り返した。見落とせば無駄な時間が余計にかかってしまうので、ゆっくり慎重に歩いた。 しばらく上り返しても見つからないので、見落としたかとじりじり焦り始めた時、落葉の上に置かれたような状態でカメラが見つかった。落葉で足元がやわらかい下りを勢いよく歩いたときに落ちたらしい。厚い落葉で落とした音に気付かなかった反面、壊れなかったのも落葉のお陰であった。

デジカメ発見現場。

デジカメを見つけて安堵したが、時間をロスしてしまった。かしまし3人組に追いつかれないように先を少し急いだ。

酉谷山の尾根から南側へ下る。

数分で酉谷山の迂回路と合流。少し下に酉谷山避難小屋の屋根が見えた。

再びなだらかな長沢背稜の登山道をどんどん進む。

20分ほど歩くと酉谷山が樹間に見えた。

日向谷ノ頭や坊主山のピークを南側に巻いて進む。

ちょっとの上りでもキツく感じるようななってきた。12:30 七跳尾根との分岐を通過。

桟橋を通過。丸太が古く見える桟橋もあって、少し心配になった。

ハナド岩で休みたいと思い、まだ着かないかと時計ばかり気になった。

13:00 やっとハナド岩の分岐に到着。

ハナド岩から南側の眺め。左から大岳山、御前山、真ん中当たりに石尾根の六ッ石山、右に鷹ノ巣山。石尾根の上に丹沢の山並みと三頭山の山頂部が見える。幸いハナド岩には誰もいなかったので、おにぎりを食べて10分ほど休憩した。

南西側の眺め。左から日蔭名栗山、高丸山、七ッ石山、真ん中あたりに雲取山、右に芋木ノドッケと白岩山。手前に延びるのがタワ尾根で、真ん中あたりにウトウノ頭、右のピークが長沢背稜と合わさる滝谷ノ峰。雲取山とウトウノ頭の間は天祖山。

北西側の眺め。左から芋木ノドッケと白岩山、滝谷ノ峰、真ん中に酉谷山で右は長沢背稜の山々。

眼下の紅葉。足はガクガクになっていたが、あとは三ツドッケの上りだけなので気分的には楽だった。

ハナド岩からしばらく歩いて三ツドッケと迂回路の分岐に到着。休憩したので、上りで足が攣るようなことはなかった。

13:35 三ツドッケ(1,576m)にやっと到着。ほぼ同時に2人組の男性登山者が逆側から上ってきた。

北東側の眺め。左にシャクナン尾根の小ピーク、その右奥には武甲山、小持山、大持山、笠山、堂平山、武川岳、伊豆ヶ岳など奥武蔵の山々が並ぶ。

東側の眺め。左に有間山、中央に蕎麦粒山、右に川苔山。とても疲れていて、ここから蕎麦粒山のピストンを追加するなど、いまの体力では到底無理と思い知ったが、鍛え直していつかチャレンジしたい。

南側。左から本仁田山、大岳山、御前山、石尾根の六ッ石山、三頭山などが見える。手前の稜線は滝入ノ峰とヨコスズ尾根。

御前山の上には雲海に浮かぶ丹沢の山並みが見えていた。

南西側の眺め。左から鷹ノ巣山、日蔭名栗山、高丸山、七ッ石山、右に雲取山。雲取山の手前は天祖山。後で写真をチェックして、去年来たときとまったく同じ構図を写真を撮っていることに気が付いた。

今回は富士山もしっかり見えた。足が完全にへたっていたので、靴を脱いで足全体を入念にマッサージした。

西側の眺め。左から高丸山、七ッ石山、雲取山、芋木ノドッケ、白岩山、滝谷ノ峰、右端に酉谷山。

13:50 下山開始。いったん下って上り返す。

隣のピークを越えてから一杯水避難小屋への下りとなる。

紅葉写真41 ヨコスズ尾根も素晴らしい紅葉が広がっていた。

紅葉写真42

紅葉写真43

落ち葉を踏み分けどんどん下ると、一杯水避難小屋が見えてきた。

誰もいないようなので中をのぞいてみた。

紅葉写真44

紅葉写真45

紅葉写真46

落ち葉でふかふかの道を進む。

上ばかり見て歩くのでそのうち首が痛くなってきた。

紅葉写真47

紅葉写真48

紅葉写真49

紅葉写真50

紅葉写真51

紅葉写真52

30分もすると尾根の東側を歩くようになり、日陰のコースになった。

登山道の左は植林された針葉樹林で、右の斜面は自然林となっていた。

紅葉写真53 右側斜面の紅葉が日差しを受けて鮮やかに輝いていた。

ガクガクする膝をストックで支えながら、九十九折りの急坂を頑張って下った。

足が限界にきていたので、東日原の民家が見えたときは本当にうれしかった。

15:35 東日原の駐車場に到着。疲れ切ってはいたが、紅葉を満喫した充実感で一杯だった。

帰りの渋滞地獄で見上げた月。やけに大きく見えると思って車内から撮影したが、翌日はスーパームーンだった。
3時20分起床、3時45分出発。始発で九州出張へ行く嫁を大宮まで送ってから奥多摩へ向かい、東日原には5時55分に到着した。標高800mから1,500m付近の紅葉がピークを迎えており、鮮やかに色づいた紅葉が競い合うかのように延々と続いた。この日は遠望もきいて、富士山まで見えていた。時間が許せば三ツドッケから蕎麦粒山までピストンしたいと考えていたが、酉谷山の手前で足が攣りそうになって失速し、時間的にも体力的にもコースの追加は無理だった。下山路のヨコスズ尾根でも見事が紅葉が見られて、一日晩秋の紅葉狩りを楽しめた。
帰りは奥多摩から青梅街道を抜けるまでノロノロ運転の渋滞が続き、帰宅するのに3時間近くかかったが、不思議と眠くはならなかった。今年の紅葉はいまひとつと聞くことが多かったが、タワ尾根の紅葉は去年以上に素晴らしかった。