2019年1月19日 土曜日

大倉尾根を上って三ノ塔尾根で下山

塔ノ岳・三ノ塔

1,491 m 1,205 m 5回目

 3時10分起床、3時45分出発。圏央道から東名を走って、大倉には5時25分に到着。例年この時期は、山頂付近に積雪があるはずだが、コース上にほとんど雪はなかった。2週連続の登山で身体はよく動き、よいペースを維持できた。山頂以外は風も穏やかで、快晴の下、稜線や山頂からの大展望を楽しみながら終日気持ちよく歩くことができた。登りはじめに何度も手術をして癌を克服したという70過ぎの高齢ハイカー2人組の話を聞き、三ノ塔では赤ちゃんを背負って歩く家族を2組見かけた。そのおかげで今年は身体を鍛えてハードな登山に挑戦するぞという意欲がむくむく湧いてきた。

 心配していた帰りの高速道路はスムーズで、2時間弱の運転で17時に帰宅できた。

登山コースデータ
単純標高差 : 1,201 m
累積標高差 : 1,580 m
コース距離 : 16.8 km
標準コースタイム : 7 時間 25 分
歩行データ
総歩行時間 : 7 時間 35 分
総行動時間 : 9 時間

 コースタイム

大倉駐車場 5:55 ⇒ 見晴茶屋 7:00 ⇒ 駒止茶屋 7:40 ⇒ 8:00 堀山の家 8:10 ⇒ 9:05 花立山荘 9:10 ⇒ 9:45 塔ノ岳 10:15 ⇒ 新大日 10:50 ⇒ 行者ヶ岳 11:30 ⇒ 11:50 烏尾山 12:00 ⇒ 12:30 三ノ塔 13:00 ⇒ 牛首 14:00 ⇒ 大倉駐車場 14:55

5:25 大倉 コインパーキング

到着時の駐車場は9割方空いていた。バス停前のトイレに寄ってから、5:55 登山スタート。

観音茶屋のテーブルベンチで上述の高齢ハイカー2人組と話をした。明朗闊達なことに感服した。

6:50 樹間に太陽が昇ってきた。

日の出から数分経つと、周囲がモルゲンロートに染まり始めた。

山の斜面が点々と赤く染まる様子。

7:00 見晴茶屋を通過。ほぼ無風で早朝でもそれほど寒さを感じることはなかった。

見晴茶屋を過ぎてしばらく歩くと、木段が出てきて傾斜も徐々に増してくる。

木段をせっせと上る。2週連続の登山なので、先週よりも身体が軽かった。

7:40 駒止茶屋を通過。

毎回ローラーでならしたようだと感じる固く平らな尾根道。

8:00 堀山の家に到着。ベンチで軽食をとって休憩した。

富士山がよく見えてきた。

堀山の家からは木段の長い登りが連続する。

堀山の家から30分ほどで天神尾根との合流点を通過。さらに「バカ尾根」と呼ばれる大倉尾根の木段が続く。

8:50 樹林帯を抜けて展望が一気に開けた。

朝陽に輝く相模湾。江の島と三浦半島の向こうには房総半島も見える。

花立山荘の手前は、木段が延々続いて一番キツイ。

登山者の姿が増えてきた。みな健脚で、どんどん登っていく。

9:05 花立山荘に到着。

西側には富士山。その左には位牌岳と越前岳、金時山、神山などが並ぶ。

東側の大山と三ノ塔。右には相模湾。

5分休憩して出発。前を行く外人は、半袖にスニーカー、荷物はコンビニ袋と腰のポシェットのみという軽装だった。

ひと上りすると前方に塔ノ岳の山頂が見えてきた。

ペースが上がらない嫁を待つ。花立山荘までの木段でかなり体力を奪われたようだ。

9:25 鍋割山稜との合流点である金冷シを通過。

金冷シまでくると山頂はもう近い。

山頂直下の木段を上る。

9:45 塔ノ岳に到着。山頂に出て風は強くなったが、凍えるような寒さではなかった。

まだ登山者が少ないうちに記念撮影。今回写真をお願いした男性は、構図ばっちりで写してくれた。

北北西側。中央に蛭ヶ岳と不動ノ峰、右は丹沢山で左は大室山。

大室山と蛭ヶ岳の間には、八ヶ岳、金峰山、国師ヶ岳、大菩薩嶺、三宝山などが見えてきた。

八ヶ岳のアップ。左から権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳。

西北西側。中央には同角ノ頭、檜洞丸、大室山が並び、同角ノ頭の左上は御正体山、その向こうは南アルプスがずらり。

南アルプスの右側半分。左から農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳。

南アルプスの左側半分。左から上河内岳、聖岳、中央左に赤石岳、中央右に悪沢岳、さらに小河内岳、蝙蝠岳、塩見岳。

西側には富士山。その左は位牌岳と越前岳。

冠雪した富士山は絵になる。

ジグザグの雪道までクリアに見えてきた。

南西側。真ん中に神山、その右に金時山、位牌岳と越前岳。手前には大倉尾根が一望できる。

南側には相模湾。眼下には秦野市と小田原市の街並みが広がる。

東側の大山(左)と三ノ塔(右)。左手前は木ノ又大日。

北東側の広大な関東平野。筑波山は幽かに見えていた。

おにぎりを食べて、10:15 三ノ塔へ向かった。

下山はいつものように表尾根を木ノ又大日、新大日、行者ヶ岳、烏尾山、三ノ塔と進み、三ノ塔尾根を大倉まで下る。

凍結したところはほとんどなかったので、チェーンスパイクの出番はなかった。

いつもは泥濘地獄となる表尾根も、今回はそれほどひどくはなかった。

木ノ又大日に向かう鞍部から、富士山と塔ノ岳をのぞむ。

木ノ又大日(1,396m)を通過。

10:40 木ノ又小屋に到着。いつもは休憩中のハイカーでにぎわっているが、この日は誰もいなかった。

再びゆるやかに下って上り返す。

10:50 新大日(1,340m)を通過。廃屋と化した新大日小屋の荒廃が進んでいた。

行者ヶ岳から烏尾山、三ノ塔と続く表尾根。何度見てもここからの眺めは素晴らしい。

快晴の下、眼下の大展望を楽しみながらのんびり歩く。明日から大寒なのに春先のような感じだった。

広場のような小ピークと 政次郎ノ頭を越えて、行者ヶ岳へ向かう。このあたりからすれ違うハイカーの数が増えてきた。

ちょうど小団体が行者ヶ岳の方から降りてきて、よいタイミングで渋滞しがちなクサリ場にとりつけた。

クサリ場のある小ピークを超えると行者ヶ岳の山頂は近い。

11:30 行者ヶ岳(1,180m)に到着して一息ついた。

行者ヶ岳から眺めた富士山と塔ノ岳。

行者ヶ岳から烏尾山は、見た目よりも上り返しがゆるいので、それほど大変ではない。

背丈より高い灌木帯の狭い道を進む。

灌木帯を過ぎると烏尾山はすぐ。

背後には塔ノ岳から続く表尾根が一望できる。

11:50 綺麗に整備された烏尾山(1,136m)に到着。空いていたテーブルベンチでひと休みした。

烏尾山から眺めた富士山。

北西側の塔ノ岳と表尾根。

10分ほど休憩して三ノ塔へ。

正三角形の烏尾山荘。

台形型の三ノ塔。近づくほどにその大きさがわかってくる。

木段を鞍部まで下る。

いよいよ三ノ塔の上り返しにかかる。

疲労がたまった足には、この上り返しがルート上で一番キツイ。トレーニングのつもりでがんがん上った。

ひと足先に着いた山頂稜線から振り返ると、塔ノ岳の右奥に丹沢山が見えた。

12:25 嫁も山頂稜線上に出た。

三ノ塔の山頂稜線を進む。ここまで来ると着いたも同然。

稜線の右手、北西側には富士山と表尾根の大展望。

12:30 赤ちゃんを背負った家族など休んでいる登山者は多かったが、ちょうどテーブルベンチが空いたので、そこで昼食にした。三ノ塔休憩所は建て替え工事中で、すっかり解体されていた。リニューアルオープンは、4月1日のなるらしい。

この日も上空にはパラグライダーが飛んでいた。

パラグライダーにまじって、ハンググライダーも空高く飛んでいた。パラグライダーよりも難しそうだし、何かあれば即墜落というイメージが強いので、よく乗るなぁと感心してしまう。

望遠写真で確認すると、下半身がすっぽり覆われた形で、身体がハング(吊る)されている。

13:00 下山開始。

下りが延々と続くが、疲労度はそれほどでもなかったので、快調なペースで歩けた。

間伐された樹林から富士山がよく見えた。

林道を延ばしているのか、工事現場が随分目についた。

14:00 牛首の林道を横切り、再び登山道へ入った。

ゆるやかに上り返して、さらに下る。

14:35 鉄塔を通過して林道に出た。

林道歩きが記憶よりも長く感じられた。

風の吊橋が見えてきた。水無川沿いの秦野戸川公園で遊ぶ子供たちの声が、よく聞こえていた。

風の吊橋を渡って、14:55 大倉に到着。バス停に登山者がずらりと並んでいた。