2020年4月5日 日曜日

ウノタワ

天神山 1,130m

 4時起床、4時35分出発。名郷には6時5分到着。新型コロナウィルスで不要不急の外出は控えるべきだが、人に会うわけではない山登りは許容範囲と考えてウノタワへ。歩き始めは天気予報どおりの快晴で、苔観察をしながらのんびり歩いていたが、徐々に天気が崩れ始めて鳥首峠に着く頃には雨雲が広がっていた。当初は大持山、武川岳と縦走して下山の予定だったが、雨が来そうなのでウノタワから山中へ下山することにした。案の定、下山途中に小さな霰(あられ)が降り始め、やがて本降りとなって最後はずぶ濡れとなった。横倉林道は歩行可能だが、崩落している箇所がいくつもあり、復旧するまでは通行を控えた方がよいと感じた。

 下山すると名郷の公衆トイレでバイクや自転車の方たちが雨宿りをしていた。終日晴れの予報が完全に外れたわけだが、遠くの空は青空がのぞくという奇妙な天気だった。早く下山したこともあり、帰りは渋滞もなく14時半に帰宅。雨に降られたことは数えるほどなので、よい経験になった。

登山コースデータ
単純標高差 : 750 m
累積標高差 : 925 m
コース距離 : 9.8 km
標準コースタイム : 4 時間 50 分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 40 分
総行動時間 : 6 時間 10 分

 コースタイム

名郷駐車場 6:20 ⇒ 大場戸分岐 6:35 ⇒ 7:25 鳥首峠登山口 7:30 ⇒ 鳥首峠 8:50 ⇒ 天神山 9:30 ⇒ 9:50 ウノタワ 10:15 ⇒ 林道終点 11:15 ⇒ 大場戸分岐 12:15 ⇒ 名郷駐車場 12:30

6:05 名郷 有料駐車場

6:20 名郷の駐車場を出発。

ソールの張替えを終えたローバー・バンフプロ。この日が張替え後の初使用となった。

白岩入を挟んだ対岸には満開の桜が並んでいた。

6:35 大場戸橋手前の分岐に到着。左の白岩方面へ向かう。

横倉線は依然通行止だが、「歩行者は注意して」と訂正されており、歩行は可能であると認識した。

白岩の林道終点まで長い林道歩きが続く。

白岩渓流園のキャンプ場を通過。駐車場には10台近く停まっていた。

何度も足を止めて、道路脇の苔を観察しながら歩いた。

苔に覆われたコンクリートの壁。

7:25 鳥首峠登山口がある白岩の林道終点に到着。一番奥に車を停めて、立ち話をしている人たちがいた。

鳥首峠登山口のすぐ脇に群生していたクリンソウ。

上着を脱いで一息入れてから登山道へ。

早朝は天気予報どおりの快晴だった。

荒廃した砕鉱場跡を通る。

次は白岩集落跡を通過。

白岩入沿いを上っていく。

苔に覆われた岩。ゆっくりと苔を見ながら歩いた。

白岩入の源流部は倒木か間伐か分からない樹々が散乱していた。

九十九折りの急登になると峠は近い。スギの植林は枝打ちされてよく手入れされていた。

8:50 鳥首峠に到着。

尾根まで上がって天気が崩れ始めていることがよく分かった。

さらに樹林帯を上る。

鉄塔跡の眺めのよい場所に出た。

西側の眺め。長沢背稜の上にどんよりとした層雲が広がっていた。

東側の遠くは明るいが、頭上に広がる雲は雨雲に見えた。

再び樹林帯に入って坂を上る。

9:30 天神山を通過。

一瞬陽が差して晴れの可能性を感じたが、太陽はすぐ雲に隠れて二度と出てこなかった。

天神山を過ぎてからアセビがよく目についた。

広い尾根をしばらく下るとウノタワが見えてきた。

9:50 誰もいないウノタワに到着。

沼があったと思われる広場のようなスペースに、スギゴケ類がびっしり生えている。

倒木に座っておにぎりとミニカップ麺を食べた。

10:15 下山開始。雲行きが怪しいので、大持山方面へ向かうのではなく、山中へ下山することにした。

九十九折りの急坂をどんどん下る。

毒をもつハシリドコロ。

苔が広がる場所まで来た。ゆっくり苔観察をして苔採集もしようと思っていたら、小さな霰が降ってきた。

そのうち雨に変わったのでストームクルーザーを着て、下山を急いだ。

横倉入の源流沿いまで下りてきた。

雨で苔が生き生きとしてきたが、カメラを出すのがはばかられるほど雨脚が強くなってきた。

足もとが滑りやすいので注意して進む。晴れの予報だったので雨はないだろうと思っていたが、予想を完全に裏切られた。

11:15 林道終点に出た。ここからは延々と林道歩きが続く。

最初に出てきた崩落地。

崩落した土砂の上を歩いて越えた。

次に出てきた崩落地は道路の半分が陥没していた。

崩落地が連続する場所を慎重に越える。

土砂の上を越えるとまた土砂の山。

崩落していない場所も大岩が落ちてきそうに見える場所は多々あった。雨だとさらに危険度が増すわけで、歩きながらリスクの大きさをひしひしと感じていた。

11:45 妻坂峠からの道と合流する山中分岐を通過。

完全に崩落した第5号橋が見えてきた。

どうやって通るのだろうと一瞬思ったが、左側に踏み跡があった。

左の山中入まで下りて対岸に渡る。

踏み跡に従って、へつるように山側を進む。

完全に崩落していた第5号橋。

無事に林道に出た。

12:15 大場戸分岐を通過。雨脚は強まるばかりだった。途中でレインコートを持たないずぶ濡れの登山者が、走って我々を抜かして行った。

12:30 名郷の駐車場に到着。トイレの横でバイクと自転車のツーリスト達が雨宿りをしていた。集金にきた方に駐車料金700円を払って、名郷を後にした。思いもよらない雨に見舞われたが、それはそれで楽しかった。