2017年4月16日 日曜日

ウノタワ 縦走

橋小屋ノ頭 1,163 m 3回目

 3時半起床、4時出発。名郷には5時35分到着。1ヶ月ぶりの山なので、身体の状態を確かめながらゆっくり歩いた。初夏のような暖かい登山日和に恵まれて、稜線からの心地よい眺望と春の花を楽しみながら、静かな山歩きを満喫した。下りの長い林道歩きで若干疲れたが、体力的には思った以上に余裕があった。運動不足気味の嫁も最後までしっかり歩けていた。

 帰りの道は渋滞気味のところもあったが、2時間ほどの運転ですんだ。帰宅後に右足の甲と左足のくるぶしに痛みが出て、左肩の張りも酷くなったが、まずは山登りに出かけられたことを喜びたい。

登山コースデータ
単純標高差 : 783 m
累積標高差 : 1,235 m
コース距離 : 13.8 km
標準コースタイム : 7 時間 10 分
歩行データ
総歩行時間 : 6 時間 55 分
総行動時間 : 7 時間 40 分

 コースタイム

名郷駐車場 6:00 ⇒ 8:15 蕨山 8:25 ⇒ 9:10 橋小屋ノ頭(有間山) 9:15 ⇒ ヤシンタイノ頭 9:35 ⇒ (25分休憩) ⇒ 滝入ノ頭 10:15 ⇒ 鳥首峠 10:50 ⇒ ウノタワ 11:40 ⇒ 12:30 林道 12:35 ⇒ 山中 13:00 ⇒ 名郷駐車場 13:40

 

5:35 名郷に到着。いつもの有料駐車場(700円)に停めて、6:00 登山スタート。

歩き始めてすぐに飲料ボトルを忘れたことに気づいて取りに戻った。5分のロス。

6:25 林道から登山道へ。

谷沿いの薄暗い植林帯をひたすら上る。朝から暖かくてすぐ汗をかいた。

蕨山までは急登続きなので、ゆっくり登る。

尾根に出ると心地よい風が吹き抜けていた。明るい尾根筋に出ても急登は続く。

樹木の切れ間から北東方面が見えた。左の伊豆ヶ岳と古御岳の麓には名郷の集落が見えた。

短いクサリ場を上る。

さらにクサリ場をよじ登る。

西北西側の樹間に、鳥首峠近くの石灰石採掘場が見えた。

山道脇に咲いていたアカヤシオ。

前方に蕨山の山頂部が見えてきた。

ひっそりと咲いていたイワウチワ。ゆっくり歩いていなければ、見過ごしていたかもしれない。

長々と続く尾根の坂を上って、8:10 蕨山の展望台へと続く分岐を通過。

8:15 蕨山展望台に到着。あんぱんを食べてひと休みした。

展望台から見た武甲山と武川岳。潅木が生長して眺めは限られている。8:25 蕨山を出発。

8:45 逆川乗越(大ダル)を通過。

逆川乗越を過ぎると急登が続く。

9:10 橋小屋ノ頭(有間山)に到着。ボトルの飲料水を補充交換。気温か゛高くのて飲料水の消費が早かった。

橋小屋ノ頭から進行方向は西から北へ。鞍部までどんどん下る。

鞍部から上りに変わり、尾根沿いのシカ避けフェンスが出てくるとヤシンタイノ頭まではもうひと上り。

9:35 ヤシンタイノ頭(1,100m)に到着。

ヤシンタイノ頭からは西側の展望が一気に開けて、心地よい尾根歩きが続く。

南西方面。左に有間山、右には日向沢ノと蕎麦粒山。

西方面。左に蕎麦粒山、真ん中あたりに三ツドッケ、右に大平山。

北西方面。左奥に両神山、右から中央の滝入ノ頭まで稜線が延びており、その右奥には大持山と武甲山が見える。

ヤシンタイノ頭から少し進んだ眺めのよい岩場で休憩。おにぎりとカップ麺を食べた。

眺めを楽しみながら、しばし至福の時間を過ごした。

もうほとんど雪がないように見える両神山。

両神山の右には、浅間山が幽かにのぞく。

岩場で25分ほど休憩してから先へ進んだ。

岩の上で日向ぼっこをしていたニホントカゲ。岩の反対側が住処らしく、逃げ込まれてしまった。

途中で10人以上の団体ハイカーとすれ違った。

気持ちのよい尾根歩きが続く。

10:15 滝入ノ頭(1,070.9m)に到着。

南西側に有間山の全体がよく見えた。

歩いて来た稜線。

北側に大持山と1,059mピークが見える。その間に武甲山の頭が少し見えるが、これから向かうウノタワはその手前あたり。

北東方面。左に武川岳、右に伊豆ヶ岳と古御岳。武川岳の手前は石灰石採掘場、伊豆ヶ岳の上は奥武蔵の山並み。

小さなアップダウンを繰り返しながら、眺めのよい稜線をさらに進む。

10:30 尾根から北側斜面を下って鳥首峠へ向かう。

落ちるような急坂を下る。

急坂が一段落してしばらく進むと鉄塔に出る。ここまでくれば鳥首峠をもう近い。

鉄塔のそばにカタクリが咲いていた。

鉄塔から眺めた東側。ここから石灰石採掘場は近い。採掘場の上には伊豆ヶ岳と奥武蔵の山々。

10:50 鳥首峠に到着。ハイカーが5名休んでいた。ここから名郷に下ることもできるが、ウノタワへ向かう。

峠からは樹林帯を上り返す。峠で休んでいた高齢女性ハイカー3人組に抜かされて、みるみる引き離された。

20分ほど上りつめると、眺めのきく鉄塔跡に出た。

鉄塔跡の近くに咲いていたハシリドコロ。

タチツボスミレも一輪咲いていた。

再び樹林帯に入り、ゆるやかに上る。

スズランのような小さな花を咲かせるアセビ。

しばらく下って平坦な場所に出るとウノタワは近い。

11:40 ウノタワに到着。

一度来ているので、今回は山中に下る登山道をすぐ見つけられた。

東側斜面をどんどん下る。疲れはあまり感じていなかった。

しばらく下ると苔むした岩ゴロが右手に広がる。入間川の源流部はこの辺りと思われる。

コガネネコノメソウ。苔岩の近くに群生していた。

ニリンソウ。大きさや葉の形でイチリンソウと区別がつく。

小さな渓流沿いをさらに下る。

よくとおるミソサザイのさえずりが谷間に響き渡っていた。

ヤマエンゴグサ。渓流沿いの湿った所に、小さな花が数種類群生していた。

茎の長いツルネコノメソウ。

こちらはハナネコノメ。

花を愛でながら進むうちに、12:30 林道に出た。

小腹が空いたので、道端でおにぎりを食べてから林道歩きを開始した。

道路脇の落ち葉に留まるアカタテハ。

せっせと林道を歩いて、13:00 山中の分岐を通過。

林道歩きは長かったが、天気がよくて気分は上々だった。

林道脇に咲いていたシロヤブケマン。

名郷の集落に近づくと入間川沿いに満開の桜がお出迎え。この辺りはどこも桜が満開で、帰りの車中からも道路脇に咲く桜を楽しめた。13:40 駐車場に到着。管理人に駐車料金を支払って帰路についた。