2022年3月21日 月曜日

上り : 日影沢林道 下り : 小下沢林道

景信山

727 m

 4時10分起床、4時35分出発。日影沢には5時45分到着。また間が空いてしまったので、無理なく歩けて春の花が見られる場所ということで、裏高尾へ出かけることにした。当初は小仏城山東尾根コースで城山まで上るつもりでいたが、登山口が分からなかったので、そのまま日影沢林道コースを進んだ。

 期待通り、小下沢ではハナネコノメなどの花をたくさん見ることができたし、比較的静かな山歩きが楽しめた。いつも使用するストックを忘れるという失態もあったが、体力的には十分余裕があったので、ストックなしでも問題なく最後まで歩くことができた。

 いつでも多くの人で賑わう山域だが、アクセスがよい上に、コースによってはそれほど混まないことも分かったので、季節の花を探しにまた出かけようと思う。

登山コースデータ
単純標高差 : 487 m
累積標高差 : 880 m
コース距離 : 11 km
標準コースタイム : 4 時間 20 分
歩行データ
総歩行時間 : 5 時間 50 分
総行動時間 : 6 時間 55 分

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

日影沢林道P 6:05 ⇒ 8:25 城山 (小仏城山) 8:50 ⇒ 小仏峠 9:10 ⇒ 9:40 景信山 10:00 ⇒ 小下沢キャンプ場跡 11:30 ⇒ 木小沢梅林 12:50 ⇒ 日影沢林道P 13:00

5:45 日影沢林道 無料駐車場

身支度を整えている間に路肩の駐車場はほぼ満車となった。

6:05 駐車場を出発。小仏城山東尾根コースへ入るつもりだったが、登山口が分からなかった。

東尾根コースの登山口が分からないままキャンプ場に到着。

引き返すのも何なので、そのまま林道を進むことにした。

沢沿いに咲いていたユキノシタ科のコチャルメルソウ。

ユキノシタ科のヨゴレネコノメ。

林道沿いに花を探しながらのんびり歩いた。

群生していたユキノシタ科のヤマネコノメソウ。

ヤマネコノメソウの接写。

途中、茶屋関係と思われる車が3台城山方面へ上がっていった。

林道沿いではスミレが点々と咲いていた。タカオスミレかな。

植林の伐採地に出て、景色が変わってきた。

こちらもスミレの仲間。

車止ゲートを通過する。

これもタカオスミレだろうか。

葉の形からエイザンスミレかなぁ。

伐採地を過ぎると南側の眺めがよくなった。

スミレの仲間。

南側に見えた大山(右)と仏果山(真ん中あたり)。

垂れ下がったキブシの花穂。特徴的なのですぐ見分けがつく。

サトイモ科のミミガタテンナンショウ。

林道沿いの花々を楽しみながらのんびり歩き、やがて城山の電波塔が見えてきた。

城山の電波塔。

8:25 城山 (小仏城山) 670m

城山の茶屋に到着。

城山の山頂標。

城山から眺めた南東方面。右は高尾山。

南西方面にちょっとだけ見えていたのは大室山だろうか。

広々とした庭園に咲いた花々。

八重咲のスイセンとヒアシンスだろうか。

ヒメリュウキンカかな。

大ぶりのラッパスイセン。

ムスカリがこんなところにも。

ハナモモかな。

8:50 城山を出発。

城山茶屋。

こちらは春美茶屋。

少し進むと真っ赤なウメ?が咲いていた。

小仏峠へ向かう。

途中、南西方面に相模湖が見えたが、その先に見えるはずの富士山は雲の中だった。

しばらく下ると人影と小屋の屋根が見えてきた。

9:10 小仏峠を通過。

大きなヤツデの葉。

小仏峠からは上り基調が続く。

樹間に景信山の山頂部が見えた。

9:40 景信山 727m

景信山の茶屋に到着。

南西方面の丹沢は雲の中。

南東の高尾山方面。

茶屋のそばにミツマタの花が咲いていた。

ひと休みしてから茶屋の奥にある山頂へ移動。

景信山の山頂標。

北方面の眺め。男体山が幽かに見えていた。

東方面。

東側には東京のビル群が幽かに見えていた。

山頂の隣にあるテーブルベンチでおにぎりを食べた。それなりに人はいたが、思ったほどではなかった。

10:00 下山開始。

道標に従い、小下沢へ下る。

しばらく下った後は、トラバース気味の道が続いた。

タチツボスミレかな。

小下沢から登ってくる人たちと度々すれ違った。

10:45 砂利窪

小下沢の支流にあたる砂利窪まで下りてきた。

ユキノシタ科のツルネコノメソウ。

ツルネコノメソウ。

必ず見たいと思っていたユキノシタ科のハナネコノメ。

今回はハナネコノメの群落をたくさん見ることができた。

赤い葯が鮮やか。

沢沿いにたくさん花が咲いていたので、なかなか前へ進めなかった。

ハナネコノメの群落。

ハナネコノメの接写。

次は横から。

花を探しながら進む。

沢沿いに咲いていたキク科のフキノトウ。

ヨゴレネコノメも方々で咲いていた。

砂利窪を歩いているうちに、少し日射しが出てきた。

カヤツリグサ科のカンスゲ。

11:30 小下沢キャンプ場跡地

小下沢キャンプ場跡地にある景信山登山口に到着。

登山口近くで黄色い花を咲かせていたアブラチャン。ダンコウバイに似るが、アブラチャンは沢沿いに多く見られ、ダンコウバイは尾根筋に多い。

ダンコウバイの葉芽はふっくらしているのに対し、アブラチャンの葉芽はつんと尖る。

広々としたキャンプ場跡地を通過。高尾の森作業小屋の脇から小下沢林道へ進む。

キンポウゲ科のニリンソウ。

沢沿いを進む。

ムラサキ科のヤマルリソウ。

アブラナ科のユリワサビ。

マルバスミレ?

エイザンスミレかな。

カエルの卵だろうか。

シャベルカーの横を通過。ちなみに明日から木下沢林道は災害復旧工事で通行止。

32*

路駐の車があると思ったら、そこが木下沢梅林だった。

木下沢梅林は多くの人で賑わっていた。

満開の白梅。

木下沢梅林の入口付近。

中央自動車道。

中央自動車道のすぐ下を走るJR中央本線。

人の流れに従ってJRの高架下へ。

高架下をくぐる。

13:00 日影沢林道の駐車場に到着。日影沢付近は人が多かった。

駐車場付近で見つけたキンポウゲ科のアズマイチゲ。

写真を撮る際に足を踏み出さないよう注意を受けたが、隣に路駐車が並ぶ土手だったこともあり、その剣幕に多少の違和感を覚えた。帰宅後、高尾山のことを調べていると、東京都レンジャーの方のインタビューから、高尾山は常にオーバーユースの問題を抱えており、中でも日影沢周辺は花の荒廃が顕著であると知った。以前はあったニリンソウのお花畑が消えてしまったらしく、高尾の花を愛する人たちにとっては許せない思いがあるのだろう。人が大勢入る都心近くに多種多様な花々が維持されているのは、花を守ろうとする人たちの努力があってこそであり、以後、わたしも細心の注意を払おうと反省した次第。