2021年4月18日 日曜日

八重山 能岳

 531m   543 m

 4時半起床、5時10分出発。圏央道と中央道を走り、八重山駐車場に6時20分到着。3時間ほどで登れる山だが、午後に予定があったので、なるべく早くスタートすることにした。

 コースには花や樹木の案内板が設置されていたので、花を見つけるのが用意だった。一番の目当てだったシュンランも虎丸山へ向かう途中で見つけることができて、満足度の高い山行になった。富士山の展望もよいし、季節ごとの花が楽しめそうなので、何度でも訪れたい山だと感じた。

登山コースデータ
単純標高差 : 213 m
累積標高差 : 430 m
コース距離 : 4.8 km
標準コースタイム : 2 時間 30分
歩行データ
総歩行時間 : 3 時間 15 分
総行動時間 : 3 時間 30 分

※地図をクリックするとルートを引いた国土地理院の地図を参照できます。

 コースタイム

八重山駐車場 6:40 ⇒ 7:50 八重山展望台 7:55 ⇒ 8:15 八重山 8:20 ⇒ 能岳 8:40 ⇒ 9:35 虎丸山 9:40 ⇒ 八重山駐車場 10:10

6:20 八重山駐車場

登山口となる駐車場に到着。駐車場へ続く上り路が狭くて確信がもてず、いったん行き過ぎてから引き返した。先客は5台。1台はトイレの水道で洗車をしていた。

駐車場のすぐ近くに咲いていたシソ科のジュウニヒトエ。

広い登山道から樹林帯へ入る。

イヌサフラン科のホウチャクソウ。花の咲いている場所に案内板があるので、花を見つけやすかった。

黄色が鮮やかなヤマブキ。

群生していたメギ科のイカリソウ。船の碇に似ていることが名の由来だが、変わった形をしている。

昨夜の雨に濡れて黒々としたミミガタテンナンショウ。

セリ科のセントウソウ。

前夜の雨で山全体が濡れている感じだった。

マムシグサ。ミミガタテンナンショウにそっくりだが、近くに案内板があった。

わずかに数輪残っていたイチリンソウ。ニリンソウよりもかなり大きいと感じた。

チゴユリもたくさん咲いていた。ホウチャクソウと同じイヌサフラン科チゴユリ属。

スイカズラ科のツルカノコソウ。

ジュウニヒトエとキランソウの交雑種、ジュウニキランソウ。キランソウが上に伸びた感じで、確かに両方の特徴がある。

花を探しながらしばらく歩くと、傾斜が出てきて明るい道となった。

珍しい緑色の桜、ギョイコウ。

コース上の数か所にベンチが設置されていた。

スイカズラ科のオオツクバネウツギ。

広くて歩きやすい道が続いた。

展望台の手前は傾斜がきつくなった。

7:50 八重山五感の森・展望台

八重山の展望台に到着。

ツツジ科の落葉低木、ドウダンツツジ。

東方面の眺め。左端に陣馬山、右に石老山 (せきろうざん) が見える。

南方面には丹沢の山々が見える。真ん中あたりに檜洞丸。その右は大室山で、左は蛭ヶ岳や黍殻山 (きびがらやま) などの山塊。

南西方面の富士山。右手前に虎丸山、その奥には三ツ峠山が見える。

西方面の眺め。左は扇山で右は権現山。

北方面にはこれから向かう八重山が見えていた。

真っ白な富士山。

展望デッキで記念撮影。

トンビが上空を悠々と飛んでいた。

展望台の傍に咲いていたヤマザクラ。

展望台から少し行くと八重山五感の森の鐘があった。控えめに鳴らして先へ進む。

よく整備された道を上る。

シュンランがないか注意して歩いたが、見あたらなかった。

綺麗なピンク色をしたヤマザクラ。

小ピークに水越八重さんの立派な石碑があった。八重山は、昭和の初めにこの地で生まれ育った水越八重さんが、故郷・上野原と子供たちのために寄付した山であり、それが名前の由来となっている。

石碑を通過してさらに進む。

鮮やかなヤマツツジ。

スイカズラ科のオトコヨウゾメ。

山頂手前の坂を上る。

シュンランがないか、上りながら注意深く左右に目を向ける。

8:15 八重山 531m

山頂に到着。展望は限られていたが、富士山は見えるように一部は開かれていた。

山頂付近に咲いていたヤマツツジ。

八重山からしばらく下ると石仏が鎮座する能岳峠に出た。

峠からはしばらく急坂が続く。

丸太の階段が終わると傾斜がゆるくなった。

オトコヨウゾメに似ているが、どうもコバノガマズミのようだ。

ハリギリの若木。すごい棘だが、幹の直径が20cm を超えるくらいになると棘はなくなる。

ハリギリの葉。ヤツデにそっくりだ。

ヤマツツジにアゲハが止まっていた。

8:40 能岳 543m

能岳に到着。テーブルベンチがあった。

テーブルにカメラを置いてタイマー撮影。

富士山がよく見えていた。

能岳からしばらく急坂となる。

分岐で虎丸山方面へ進んだ。

コース脇で何度か見かけたキク科のヤブレガサ。

シュンランは咲いていないかと、妻は右側、私は左側中心によく見て進んだ。

途中で見かけた夫婦岩。

コース脇に祀られていた馬頭観音菩薩。

全然見当たらないと話していたら、それは突然目に入ってきた。

シュンランは、私の担当であるコース左側にひっそりと咲いていた。

谷側を向いて咲いていたので、谷側に少し下りてシュンランを撮影した。気付けてラッキーだった。

その後もシュンランを探しながら歩いたが、それ以外は見つからなかった。

ところどころで群生していたチゴユリ。

白い斑が入ったミミガタテンナンショウの根生葉。

虎丸山へ向かう分岐に咲いていたシャガ。ほとんどの花はダメになっていた。

虎丸山の手前は補助ロープのある急坂が続いた。

虎丸神社の横を通過。

9:35 虎丸山 468m

虎丸山に鎮座する虎丸神社。養蚕の守護神らしい。

山頂に咲いていたユリ科のサルトリイバラ。

その上にはアオダモの花。

虎丸山から下山開始。

駐車場までアップダウンがいくつかあった。

石の祠を通過。

イカリソウ。時間とともに風が出てきて、花の写真を撮るのが難しくなった。

虎丸山からは地図にないコースだったが、各分岐に道標があったので不安なく進むことができた。

綺麗な形に咲いていたジュウニヒトエ。

5~6名の団体とすれ違った直後に駐車場が見えてきた。

「山ノ神」と「厄神」が祀られた小社。

10:10 八重山駐車場に到着。

駐車場のすぐ手前に咲いていたシソ科のオカタツナミソウ。

八重山駐車場のトイレ。上野原中学の生徒が清掃に協力しているそうで、中はとても綺麗だった。

9台しか停められない駐車場は満車。路駐も1台あった。この後、孫のお世話をするために娘宅へ向かった。