八ヶ岳

編笠山 2523.7m  

 2時半起床、3時出発。連休の渋滞予想に反して相模湖IC付近も流れ続け、現地には5時50分に到着した。渋滞で遅くなった場合は飯盛山への変更も考えていたが、予想以上に早く到着できたので気分よくスタートできた。押手川分岐を過ぎてからは固雪のアイスバーンが続き、軽アイゼンを装着して上った。最後の長い急坂は大変だったが、これといった難所はなかった。露岩に覆われた広い山頂は、まさに360度の大パノラマ。南に富士と南アルプス、西には中央アルプス、北西から北にかけては北アルプスがずらりと並び、北東には八ヶ岳の連なりが大きく迫っている。山頂で1時間半ゆっくり過ごしたが、これ以上ない心地よさだった。下りのアイスパーンも軽アイゼンのお陰で順調に乗り切り、ほぼコースタイム通りのペースで歩くことができた。
 その後、清里中央オートキャンプ場へ向かったが、想定時間よりも1時間以上早く着くことができた。最初の八ヶ岳登山は大満足に終わり、間近に仰ぎ見た赤岳・横岳・硫黄岳と続く八ヶ岳の核心部に対する意欲が沸いてきた。


登山日/天候

2009年5月2日 土曜 / 晴れ

ルート所要時間

観音平駐車場6:10→雲海6:55→押手川分岐7:35→9:20編笠山山頂10:55→押手川分岐12:15→雲海12:50→観音平駐車場13:25

難易度データ (≒)

標高差 : 964m / 累積標高差 : 965m / 歩行距離 : 6.8km / 標準歩行時間 : 5時間35分




観音平の駐車場には10台ほどの車が停まっていた。早い時間に着いて本当にうれしかった。#

6:10 身支度を整えて出発。最初は笹に覆われたなだらかな上りが続く。#

ダケカンバやカラマツの樹林帯をひたすら進む。前後にハイカーが何組かいた。#

6:55 雲海に到着。富士山は白く霞んでいたが、上半分だけ見えていた。#

雲海を過ぎるとゴロゴロした岩が目立ち始め、上りも若干きつくなる。#

7:35 押手川分岐に到着。固雪のアイスバーンが増え始め、ひんやりした雪の冷気を感じた。#

傾斜が上がり、露岩とアイスバーンもますます増えて、足場を慎重に選ぶ必要が出てきた。#

8:00 ついに軽アイゼンの出番となった。娘と嫁と3人分装着したので、時間もかかって疲れてしまった。#

足元が安定してペースが戻った。滑りやすいアイスバーンもどんどん上る。アイゼンを装備してきて大正解。#

背後の樹間から富士山が見えた。朝の時間帯が一番よく見えていた。#

時折眺めのよい場所で休憩をとりつつ、延々と続く岩のゴロゴロした急坂を上る。#

ハイマツ帯に入りさらに傾斜は急になった。アイゼンを途中で外したが、その際 嫁が眼鏡を置き忘れてしまった。#

アイスバーンが上の方にも残っており、アイゼンを外す判断が少し早かった。#

体調のせいか息が切れて仕方なかった。やっとハイマツ帯を抜けると、露岩の堆積する開けた斜面に出た。#

9:20 露岩帯をしばらく上ると山頂に到着した。頂から広がる360度の大展望に、思わずテンションが上がった。#

何枚か写真を撮って食事にした。山頂で温かいカップ麺を食べながら至福のときを過ごした。#

左奥に蓼科山、(北)横岳、縞枯山、中央右に天狗岳と根石岳、左に大きく阿弥陀岳。オンマウスは天狗岳と根石岳。#

左に横岳と赤岳、中央にギボシ、右は権現岳。北側には八ヶ岳連峰が大きく並び立っていた。#

八ヶ岳の核心を成す阿弥陀岳、横岳、赤岳と続く山並。オンマウスは八ヶ岳最高峰の赤岳。#

間近に迫るギボシと権現岳。オンマウスは権現岳。山頂部分のゴツゴツした巨岩がよく見える。#

南側には南アルプスがくっきり見えていた。南アルプスを背景にして写真をたくさん撮った。#

西には木曽駒ケ岳や御嶽山など、中央アルプスの峰々が連なる。#

南アルプス。左から辻山、薬師岳、観音岳、地蔵岳、ほぼ中央に高嶺、さらに農鳥岳、西農鳥岳、北岳と続く。オンマウスは日本第二位の高峰、北岳。#

左からアサヨ峰、悪沢山、甲斐駒ケ岳、ほぼ中央に仙丈岳、右に鋸岳と編笠山。オンマウスは甲斐駒ケ岳と仙丈岳。#

中央アルプス。南駒ケ岳、空木岳、ほぼ中央に熊沢岳と桧尾岳、さらに宝剣岳、木曽駒ケ岳、茶臼山。オンマウスは宝剣岳と木曽駒ケ岳。#

左に大棚入山、中央右に冠雪した御嶽山。オンマウスは御嶽山、摩利支天山、継子岳。御嶽山の手前は経ヶ岳。#

西から北方面にかけては、北アルプスの高峰がずらりと並ぶ壮観な眺め。#

北アルプスの手前には美ヶ原高原や車山高原も見える。手前の山は西岳。標札を台にしてタイマー撮影をした。#

他のハイカーも写真撮影に余念がない。娘は携帯でしきりに写真を撮っていた。#

北アルプス。左から乗鞍岳、大黒岳、四ツ岳、ほぼ中央に十石山、右に霞沢岳。オンマウスは真白な乗鞍岳。#

左から前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、あいて南岳、中岳、大喰岳(おおばみだけ)、槍ヶ岳と続く。オンマウスは穂高連峰。#

さらに常念岳、水晶岳、野口五郎岳、燕岳と続く。オンマウスは常念岳と水晶岳。#

まだまだ続いて左から南沢岳、餓鬼岳、龍王岳、ほぼ中央に大汝山(おおなんじやま)、針ノ木岳、剱岳、右に岩小屋沢岳。オンマウスは大汝山、針ノ木岳、剱岳の並び。#

左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳、ほぼ中央に唐松岳、白馬鑓ヶ岳(やりがたけ)、杓子岳、白馬岳の白馬三山、大日岳、右端に白馬乗鞍岳。オンマウスは鹿島槍ヶ岳と五龍岳。#

おまけのアップは南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳と続く山並。オンマウスは白馬三山。#

心置きなく写真を撮って、山頂の景色を堪能した。オンマウスは蓼科山、(北)横岳、縞枯山の並び。#

山頂は風も穏やか。1時間半に渡って、ゆっくりのんびりくつろいだ。#

10:55 下山開始。嫁の眼鏡を探すために同じルートで下ることにした。南アルプスを眺めながら露岩帯を下る。#

東側に三ツ頭(左)と金峰山(右奥)が見えた。その間には甲武信ヶ岳も見えていた。#

下りでは最初から軽アイゼンを着けていたので、露岩帯は歩きづらかった。#

急坂がずっと続くので、落石に気を付けながら慎重に下った。途中で嫁が眼鏡を発見。ラッキーだった。#

アイスバーンは表面が溶け出してツルツル状態。アイゼンなしのハイカーもいたが、さぞかし大変だっただろう。#

何度か上りハイカーとすれ違ったが、下りはとても静かな山歩きが続いた。#

12:15 押手川分岐でしばし休憩。まだ岩がゴロゴロしているが、この辺りから坂はゆるくなって歩きやすくなる。#

12:50 よいペースを保って雲海に到着。ベンチで少し休んでからまた歩き出した。#

雲海を過ぎると長くゆるやかな坂がだらだらと続く。さすがに足に疲れを感じ始めた。#

前を行く家族を途中で追い抜いたが、小学生の娘だけが我々に抜かれまいと急いで先を歩いていた。#

13:25 観音平に到着。50台ほど停められる駐車場は満杯で、路駐している車もあった。20分ほどで身支度を整え、清里中央オートキャンプ場へ向かった。#