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白谷沢登山口の駐車スペースには、すでに2台停車していた。名栗湖の水量は少なくなっていた。#
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カラスザンショウ (烏山椒)。樹皮に鋭い棘があり、まるで鬼の金棒。葉は奇数羽状複葉で鋸歯があり互生する。#
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上り始めはいつもきつく感じる。前回の大霧山同様、かわった樹木を探しながら歩いた。#
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アカメガシワ (赤芽柏)。樹皮は白っぽく縦長のすじが菱形をつくる。長く赤い葉柄が特徴で、若木の葉は浅く分裂するが、成木になるにつれてほとんどが不分裂葉になる。#
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ヤマグワ (山桑)。樹皮は平滑で皮目が散らばるが、成木になるにつれ縦すじが入る。互生で鋸歯のある葉形は多様で、幼木ほど切れ込みが多く、成木になると丸くなる傾向がある。不分裂葉になると見分けづらい。#
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ウリハダカエデ (瓜膚楓)。樹皮は瓜のような緑と黒の縞模様が入り、成長するにつれて菱形の裂け目
(皮目) ができる。葉は対生で鋸歯がある。#
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ダンコウバイ (檀香梅)。スプーンのような葉が特徴的。ピンぼけで樹皮がよく分からないがまず間違いないだろう。#
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樹皮は縦に裂けており、葉はほぼ円形のハート型。遠くて鋸歯の有無がよく分からないが、対生であることからカツラ
(桂) とみた。#
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樹皮は明るい土色で、葉は対生の分裂葉。イロハモミジに似るが、鋸歯の細かさ、切れ込みの深さと裂辺の幅からオオモミジ
(大紅葉) ではなかろうか。#
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ミツデカエデ (三手楓)。3枚の葉がセットになった三出複葉 (さんしゅつふくよう)
で、鋸歯は大ぶり。葉柄は長くて赤い。樹皮は平滑で小さな皮目がある。#
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7:30 藤懸ノ滝に到着。いつもより20分余計に時間がかかった。滝の水量が多いのをまず音で感じ、その後肉眼で確認した。#
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チドリノキ (千鳥木)。クマシデやサワシバの葉によく似ているが、対生 (カエデ科)
なので見分けがつく。樹皮は灰色で平滑。沢沿いでたくさん見かけた。#
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フサザクラ (房桜)。樹皮はサクラ類に似るがサクラの仲間ではない。葉は円形で葉柄が長く、鋸歯が所々で角のように飛び出ているのが特徴。#
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イタヤカエデ (板屋楓)。樹皮は明るい色で浅く縦すじが入る。全縁であることが他のカエデ類との大きな違い。葉の形状に変異が多い。#
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最初のゴルジュに到着。ゴルジュの間を流れる川の水量が多く、渡るのがいつにもまして大変だった。#
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大きな葉で見分けがつくホオノキ (朴木)。樹皮は平滑で白っぽく皮目が点在する。#
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マルバウツギ (丸葉空木)。葉は対生で鋸歯があり、樹皮は縦に裂けて剥がれる。白い花をつけていた。#
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2番目のゴルジュを行く。ここも水量が多いので、慎重に足場を選んで歩いた。#
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所々で登山道が川と化しており、丸太の渡しも浸水していた。#
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羽状複葉のサワグルミ (沢胡桃)。樹皮は縦に長く裂ける。オニグルミやシオジとそっくりだが、直立の長身樹高と小葉の数からサワグルミとみた。#
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山道付近にいたイチモンジチョウとミドリヒョウモン。どちらもすぐ逃げてしまった。#
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葉は対生で丸くて大きい。鋸歯はあまり尖らず波状。似た種類が多く見分けづらいがガマズミではなかろうか。#
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ミズナラ (水楢)。岩茸石の辺りまでくると、頻繁に見かけるようになった。コナラとは鋸歯の大きさと葉柄の長さで判断する。#
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アダラチャン (油瀝青)。葉は互生で全縁。エゴノキに似るが、葉柄が赤く、ちぎると香りがする。樹皮は滑らかで皮目が点々とあり、果実から油が取れる。#
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ヤマザクラ (山桜)。樹皮は赤紫を帯びた褐色で、横長の皮目が目立つサクラ肌。葉は互生で細かい鋸歯がある。#
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樹木を見ながら上るので、他のハイカーにどんどん追い抜かれてしまった。#
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クマシデ (熊四手)。葉は互生でイヌシデより大きく、側脈は20から24対。樹皮は縦の皮目がミミズ腫れ状に連なり、老木になると皮目にそって裂ける。(サワシバは菱形に裂け、葉のつけ根がハート型にくぼむ)
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たぶん、クリ (栗)。葉は互生で鋸歯はクヌギと違って先端まで緑。樹皮は縦に裂けるがクヌギほど深くはない。実をみればすぐ見分けがつくが、樹皮と葉はクヌギにそっくり。#
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ナツツバキ (夏椿)。まだらの剥がれた樹皮がリョウブに似ているが、葉で見分けがつく。互生の葉は、鋸歯が低く、葉脈がくぼんで目立つ。#
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リョウブ (令法)。葉はコナラやミズナラに似るが、鋸歯が細かく葉柄と主脈が赤みを帯びる。大霧山同様、よく見かけた。#
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9:50 やっと権次入峠に到着。峠手前の丸太の階段で立派なニホントカゲの成体を見たが、すぐ逃げられた。#
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山頂手前の坂。丸太の階段は土が削れて浮き上がっており、相変わらず歩きづらい。#
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10:05 山頂に到着。いつもより40分ほど時間がかかった。大きなアンテナを立てて無線をしている人がいた。#
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日差しが強いので日陰で食事をしていると、メタルグリーンに輝く小さなコガネムシが靴の上にとまった。#
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北北西には武甲山や武川岳が見える。オンマウスは伊豆ヶ岳。#
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北から北東方面。遠くは霞んでいた。#
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山頂を歩き回ってニホントカゲを探したが一匹も見つからなかった。膝にサポーターをしてから下山開始。#
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ニホントカゲの成体を見た場所で、今度は幼体が日向ぼっこをしていた。やたら長い尻尾が青く鮮やか。#
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どんどん下る。帰りは早い。#
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ほとんど休むことなく先へ進んだ。暑くなってきたが、日陰の沢歩きは涼しかった。#
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白孔雀ノ滝を過ぎてゴルジュにさしかかる。この辺りまで来ると足が疲労でガクガクになっていた。#
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上から眺めていると危なかしく見えたが無事通過。#
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下りは多くのハイカーとすれ違った。ミソサザイの鳴き声が聞こえていたが、姿は見えなかった。#
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1時間45分で下山。帰りの車もスムーズに進んで3時前に帰宅できたが、やっぱり疲れた。#
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