棒ノ嶺 969m 12回目

 久しぶりに週末の天気が良かったので、夏休み登山へ向けてのトレーニングがてら、棒ノ嶺へ出かけた。4時半起床、5時半出発。現地には6時50分に着いた。この日は30度を越える今年一番の暑さとなったが、日陰の続く沢沿いの山道は青々とした緑に囲まれ、涼しくて快適だった。夏に多く見られるはずのカジカカエルは見かけなかったが、白孔雀ノ滝を過ぎたあたりでヒバカリを見つけた。ミソサザイもたくさんいて、以前見つけた巣にまだ住んでいた。蝶やトンボはもちろん、親指大のオオスズメバチにも遭遇し、山はすでに昆虫王国と化していた。山頂では顔に寄ってくる虫たちがうるさかった。運動不足がたたって、最後は筋肉疲労で脚がガクガク震えてしまったが、膝の痛みが出ることもなく、よい運動になった。ハイカーの姿も多く、これまでで一番のにぎわいだったように思う。
 帰りの道路はスムーズで、13時過ぎに帰宅。汗をたくさんかいたせいか、いつも以上に疲れを感じたが、久々に気持ちのよい山歩きであった。


登山日/天候

2009年6月27日 土曜 / 晴れ

ルート所要時間

駐車場7:00→藤懸ノ滝7:20→白孔雀ノ滝7:45→岩茸石8:25→9:05棒ノ嶺山頂9:40→岩茸石10:00→白孔雀ノ滝10:30→藤懸ノ滝10:50→駐車場11:10

難易度データ (≒)

標高差 : 649m / 累積標高差 : 700m / 歩行距離 : 5.8km / 標準歩行時間 : 3時間30分




登山口の横にある「白沢の泉」は枯れていた。#

最初から上りが続くが、久しぶりの坂歩きなので、しばらくは体が重たかった。#

途中、親指大のオオスズメバチが近くまで飛んできたのでビックリした。恐ろしいまでの存在感だった。#

沢の音がいつもより大きいと感じたが、藤懸ノ滝の水量はそうでもなかった。#

最初のゴルジュを通る。前回見つけた巣に出入りするミソサザイを見かけて、なんだか嬉しくなった。#

二番目のゴルジュも越えて、白孔雀ノ滝へ。ここでもミソサザイがキレイな声でしきりに鳴いていた。#

滝を過ぎた辺りで、嫁がヒバカリを見つけた。体長は1m前後、以前見た奴より一回り小さかった。#

ストックで通せんぼをすると、周囲の様子をうかがうようにじっと静止する。#

いったん川に逃げようとしたが、流されそうになってすぐ再上陸し、石の隙間へ隠れてしまった。#

山は青々とした緑が溢れて生命力に満ちており、歩いていて気持ちがよかった。林道を過ぎて東屋で休憩した。

田舎ではよく見かけたモンシロチョウがいた。#

林道からひと上りすると、落ち葉の堆積した歩きやすい道がしばらく続く。#

岩茸石を過ぎると上りが続くが、休憩はせずにそのまま進んだ。#

8:50 権次入峠に到着。峠の手前で過去に何度かニホントカゲを見かけたが、この日はいなかった。#

山頂手前の丸太階段を上る。トレーニングと思ってどんどん上る。息が切れて汗をたくさんかいた。#

9:05 広い山頂に到着。すでに先客が何組もいた。ちょうど日陰のベンチが空いたので、そこで休んだ。#

武甲山や武川岳はよく見えていたが、遠くは薄雲がかかった感じで霞んでいた。#

ベンチでカップ麺を食べていると、小さな虫がうるさく寄ってくる。夏の低山はこれがしんどい。#

山頂の日向で、ヒョウモンチョウがひらひらと舞っていた。翅の裏からするとツマグロヒョウモンかな。#

虫がうるさくて暑いので、30分ほど休んで早々に下山を開始した。#

時間が経つにつれて、すれ違うハイカーの数がどんどん増えていった。何度か水分補給をして一気に下った。#

東屋に着く頃には、筋肉が震えるほど脚にきていた。バイクや自転車が砂利の林道を走って行った。#

林道を過ぎたあたりの山道脇にトンボが止まっていた、アオイトトンボかな。#

白孔雀ノ滝付近のゴルジュでミソサザイを撮影するカメラマンがいた。#

ここでもミソサザイの巣を発見。脚はガクガクしていたが、膝は終始問題なかった。#

駐車場に戻って下界の暑さを実感した。沢沿いの山道とは空気が違っていた。#