富士山 3775.6m
第1日 本八合目登り編
朝6時起床、6時40分出発。関越、圏央、中央と高速を乗り継ぎ、東富士五胡有料道路の須走ICで降りた。新五合目須走口の手前はジグザグのキツイ上り坂が続き、ローギアのアクセルべた踏みでも車がノロノロとしか進まないので止まってしまうかとひやひやした。9時35分、須走口の駐車場に到着。今回はコースが変化に富むこと、下山が一番楽であること、そして比較的すいていることを考えて須走口からの登山を決めたのだが、平日なのに車が一杯なので驚いた。 |
登山日/天候 |
2008年7月29日 火曜 / くもり時々晴れ |
ルート所要時間 |
新五合目 須走口9:55 → 11:20新六合目 長田山荘11:35 → 12:10本六合目 瀬戸館12:20 → 13:20七合目 大陽館13:45 → 14:30本七合目 見晴館14:45 → 15:15八合目 下江戸屋15:25 → 本八合目 胸突江戸屋 15:45 |
難易度データ |
標高差 : 1,826m / 累積標高差 : 1,900 / 歩行距離 : 1日目 5.4km / 標準歩行時間 : 1日目 6時間30分 |
高速から富士山が見えた。あの山頂に登るのかと思うとわくわくしてきた。 |
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駐車場はほぼ満車。狭いところに無理やり車を停めた。 |
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売店で金剛杖を一本購入。これから登る団体や休憩している人たちで山小屋付近はにぎやかだった。# |
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小富士遊歩道との分岐を左に入り、古御嶽神社に上がる。 |
いよいよ富士登山のスタート。 |
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新五合目付近は霧が出ていた。 |
ダケカンバやミヤマハンノキなどの樹林帯を出たり入ったりしながら上っていく。 |
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ときおり霧が晴れて山頂が見える。下から見ると遠い。 |
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ゆるやかな砂礫の斜面を上り、1時間半で新六合目・長田山荘に到着。# |
水分を補給して再出発。深い霧が出たと思ったら、すぐ流れていく。 |
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低灌木帯をゆっくり歩く。 |
霧の晴れ間に青空が見えて、しばらく天気の崩れはないと一安心。 |
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2時間少々で本六合目 瀬戸館に到着。 |
「合目」は由来も基準もあいまいなので、どこまで上ったかよく分からないが、とりあえず海抜2,700mまで上ってきた。 |
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ここでも金剛杖に焼印を入れてもらう。手間の割りに料金は高いが、焼印が増えるとちょっと嬉しい。 |
見晴らしのよい瀬戸館で携帯食を食べた。 |
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遠くの方に須走口の下山道が見えた。砂走りをする人たちが砂塵を上げていた。 |
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抜けるような青空がのぞくと気持ちが高揚する。午後に天気が崩れるはずだが、そんな気配は感じなかった。 |
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流れていく雲に手が届きそうな高さまできた。 |
深い霧が強い日差しを遮ってくれるので、快適に上ることができた。いつの間にか森林限界を超えていた。 |
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七合目の大陽館が見えてきた。 |
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ジグザグに上りがきつくなってきたので、深い呼吸を意識しながら上る。 |
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13:20 約3時間半で大陽館に到着。 |
嫁と娘はここでカップラーメンを、私はスニッカーズを食べた。 |
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13:45 大陽館を後にしてさらに上る。 |
体調に問題はないがとにかく長い。あとどれくらいか、先が気になり始めた。 |
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足元を見下ろすと上ってきた距離を感じる。山小屋が米粒のように小さくなっていく。 |
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隣の下山道を登山者がどんどん下りて行くのが見えた。 |
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見晴館が近づいてきた。娘はどんどん先を行くが、さすがに疲れてきたのでゆっくり上る。 |
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約4時間半で本七合目 見晴館に到着。 |
天気も丁度いい具合で、ここまではすごぶる順調。 |
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八合目 下江戸屋を見上げながら、ゆっくり着実に歩く。 |
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眼下にはもくもくとした積雲が広がる。いつの間にか雲のかなり上まできた。 |
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霧が出たと思ったら突然現れる紺碧の空。この変化が思った以上に精神的な励みとなった。 |
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15:15 5時間ちょっとで八合目 下江戸屋に到着。 |
ここまで来たら気分的には着いたも同然。10分ほど休んで先へ進んだ。# |
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早く着き過ぎかと思っていたら、胸突江戸屋の手前で雨が降り出し、最後は慌てて上った。 |
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15:45 ついに宿泊先の本八合目 胸突江戸屋に到着。ここまで5時間50分。頑張りました。# |
嫁の到着を待って宿泊の手続きをした。 |
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チェックイン後、寝床に案内される。リュックの幅しかスペースはなく、ひじょうに狭かった。 |
大きく重なり合ってひかれた布団は誰の分だかわからず、埃っぽくてすぐ鼻炎になってしまった。 |
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17:00 夕食のカレーをいただく。高度3400mの山小屋では仕方ないとも言えるが、量が少ない。 |
もう寝るだけなので、トランプをしたり足をマッサージしたりして、しばしくつろいだ。 |
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突然山小屋の外が豪雨となって雹が降り出した。すぐに止んだが、変わりやすい山の天気に改めて驚く。# |
17:50 山小屋から影富士が見えた。くっきりとは見えないが、ちょっと得した気分。 |
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山小屋の外は風が強くて肌寒いが、薄く染まる夕焼け雲をしばらく眺めていた。 |
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雲海から飛び出るように発達した積雲が橙色に染まっていく。 |
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知らないおじさんが声を掛けてきて写真を撮ってくれた。体調も万全で、これなら余裕だねと話していたのだが…。# |
厚木の祖父母へ現状報告。何もすることがないので、19時過ぎには横になったのだが、ほとんど寝られなかった。 |