二子山 882.7m  焼山 850m

 4時半起床、5時出発。芦ヶ久保には6時半に着いた。登山口のある芦ヶ久保駅のすぐ隣りに道の駅があるので、ハイカーが多いのではないかと思ったが、そうでもなくて終始静かな山歩きを楽しめた。二子山から焼山へ向う際、何も考えずに先をゆく嫁の後について行ったら、知らない場所に出てしまった。嫁はこっちだろうと感覚的な判断で進んだらしく、コースを示す標識を確認していなかった。何の迷いもなく進む姿につい私も油断した。しかも尾根歩きが続いてとりあえず先へ進めたため、間違いに気づくまでに時間がかかってしまった。二子山の雄岳と焼山からの展望は素晴らしかったが、1時間余分に歩いた上に、アップダウンのきついコースだったので、最後はかなり疲れた。
 行きは川越を通って299号を使ったが、帰りは川越の渋滞が心配だったので140号に乗った。有料バイパスを使って2時間の運転で帰宅。アクシデントもあってかなり疲れたが、今回も楽しいハイクだった。


登山日/天候

2009年3月28日 土曜 / 曇りのち晴れ

ルート所要時間

芦ヶ久保駅6:45→二子山(雌岳)8:30→二子山(雄岳)8:40→鉄塔9:20→二子山(雄岳)9:50→10:30焼山11:20→二子山(雄岳)12:00→芦ヶ久保駅13:30

難易度データ (≒)

標高差 : 573m / 累積標高差 : 910m / 歩行距離 : 7.9km / 標準歩行時間 : 4時間50分




道の駅「果樹公園あしがくぼ」の第二駐車場に車を停めて出発。登山口の近くにトイレがあると助かる。#

線路下の小さな暗いトンネルをくぐると、すぐに上りの登山道となる。#

沢沿いの山道はどこか棒ノ嶺に似た雰囲気。早朝にもかかわらず数名のハイカーに追い抜かれた。#

岩の上に根を下ろした巨樹の脇を通る。樹の横には小さな祠が祀られていた。#

ミソサザイのきれいな鳴き声が頻繁に聞こえた。カケスも多く、何羽も林の向うへ飛んでいった。#

ミソサザイの番が巣から我々を遠ざけようと、誘うように近くで鳴く。ある程度、巣から遠くなると戻っていった。#

沢を離れて上って行くと尾根に出る。林の向うに二子山を見ながらさらに上る。ところどころに霜柱が立っていた。#

山頂手前はかなりの急坂。足元が滑りやすく、帰りの下りが少々心配になった。#

8:30 雌岳に到着。展望はないので、そのまま先へ進んだ。#

下って上り返すと10分で雄岳の山頂に到着。少し進んだところに眺めの良い場所があった。#

西方面には武甲山と両神山がひとつのフレームに収まる素晴らしい眺めが広がっていた。#

北西方面。秩父市の向うに浅間山、御荷鉾山、榛名山、赤城山などの山並が続く。オンマウスは榛名山。#

大持山と小持山の手前には、焼山から蔦岩山へ向う稜線が見える。オンマウスは小持山と武甲山の間に見えた酉谷山(黒ドッケ)。#

写真を撮っていた場所のすぐ隣りに焼山へ向う下りの登山道があったのだが…。#

南東の尾根道へ進む嫁。何も考えず後に続いた私も悪かった。いつも忘れた頃にやられるのだ。#

途中で南東方面が見渡せた。中央右の伊豆ヶ岳の向うには、横浜のビル群がかすかに見えていた。#

踏み跡のない危険な岩稜に出たので先頭を交代。ちょっとおかしいと感じたが、クリアできたので先へ進む。#

尾根道が山道っぽく見えるので、疑心暗鬼のままとりあえず進むが、林道が見えてますます怪しくなってきた。#

道なき道を行き、鹿のフンだらけの鉄塔下まで行き着いてしまった。どこで間違えたか分からないまま、結局 雄岳まで引き返した。#

雄岳に戻ると登山道を示す標識があった。武甲山を前方に見ながら、長い急坂を降りてゆく。風が強かった。#

下り切ってさらにアップダウンを繰り返す。背後には二子山と、間違えて進んだ鉄塔(甲仁田山)が見えた。#

焼山手前の急坂は滑りやすくて上るのに苦労した。小さな落石を起こして後ろの人に注意された。#

10:30 山頂到着。武甲山の麓にある巨大なプール型のものが目についた。菱光石灰工業の設備工場らしい。#

見晴らしのよい場所に丸太のベンチがあったので、そこでくつろいだ。オンマウスはうっすら見えた赤城山。#

武甲山と並びで見えた両神山。オンマウスは群馬と埼玉の県境にある別の二子山。#

真白な浅間山もよく見えた。オンマウスはその隣りの西御荷鉾山と東御荷鉾山。#

北東方面には二子山と甲仁田山。嫁のカップ麺を蹴飛ばしてこぼしてしまい、今回は分けて食べた。#

東の千葉、茨城方面。オンマウスは山頂の様子。#

山頂を独占してのんびりしていると、にぎやかな女性2人組が上ってきた。11:20 下山開始。#

苦戦が予想された山頂直下の急坂。落石が心配だったが、誰もこないうちに無事下り終えた。#

前方に二子山を見ながら進む。すでにこの時点で足に疲労を感じていた。#

落ち葉に覆われた山道を何度か上り下りすると、雄岳手前の急坂が現れる。谷間は帰りも風が強かった。#

雄岳直下の急坂をひたすら上る。こんなに下ったかなぁと思うくらい上りが長い。#

雄岳から下って上り返す。ちょっとした迂回路を通って、雌岳の山頂には行かずにまた下りに入った。#

雌岳からの下りも急ですべりやすかった。ロープが掛けられていなければ大変だっただろう。#

「ドドーン」と採掘工事の音がしたので見てみると、武甲山あちこちから粉塵が上がっていた。#

急坂が終わって尾根道に出ると歩きやすくなる。尾根から左に入ってどんどん下って行く。#

膝に違和感はあったが痛みは出なかった。落ち葉の堆積した山道を過ぎて沢の源頭部に近づいてゆく。#

山道は左岸から右岸となり、徐々に沢から離れてゆく。帰りはミソサザイの声があまり聞こえなかった。#

13:30 芦ヶ久保に到着。アップダウンが多くて疲れたが、よいトレーニングになった。#