南天山 1483m

 3時50分起床、4時半出発。皆野寄居バイパスを過ぎると秩父周辺は濃霧に覆われており、近くの山も霧で真っ白だった。7時10分、現地到着。色づき始めた紅葉を眺めながら渓流を何度も横切る沢歩きは楽しかったが、尾根・沢コース分岐からは急な上りが続いてなかなか大変だった。山道が少し斜めに削れて歩きづらいことも疲労につながった。日差しが出れば霧は晴れるだろうと、山頂でくつろぎながら天気の回復を待ったのだが、最後まで展望はきかなかった。上りでは落ち葉を検分しながら歩いたので随分時間がかかったが、下りはさっさと歩いた。おしゃべりに忙しい娘だったが、この程度の山ならまったく疲れないように見受けられた。
 帰りの車から中津峡の紅葉を眺めた。見頃まではあと数日という印象を受けたものの、赤や黄色に色づき始めた山肌は十分綺麗で、紅葉を写真に収めて歩く人の姿を道路沿いで何度か見かけた。ノロノロ運転が続いて帰宅は17時過ぎとなり、最後は運転に疲れてしまったが、久しぶりに3人揃ってのハイクを楽しめたので満足のいく一日となった。


登山日/天候

2008年10月25日 土曜 / くもり

ルート所要時間

鎌倉橋7:20→法印ノ滝8:25→尾根・沢コース分岐点9:05→10:30南天山山頂11:40→尾根・沢コース分岐点12:25→法印ノ滝12:55→鎌倉橋13:30

難易度データ (≒)

標高差 : 663m / 累積標高差 : 745m / 歩行距離 : 5.8km / 標準歩行時間 : 3時間




鎌倉橋の近くの駐車場に車を停めた。砂利道が長くて運転に神経を使った。#

鎌倉橋のすぐ近くに登山口がある。山は紅葉が始まっており、落ち葉が多かった。#

歩き始めてすぐに娘が小さなカエルを捕まえた。帰りにはさらに小さなカエルを捕まえていた。#

川に近づいたり離れたりしながら沢沿いの道を歩く。前日の雨で山道は濡れていた。#

渓流に渡された小さな丸太橋を何度も左右に渡りながら進む。丸太が濡れて滑りやすいので油断できない。#

小さな滝がいくつもあった。大きめの滝で写真を撮ったが、そこを過ぎるとすぐ法印ノ滝だった。#

法印ノ滝では写真撮影をしている男性がいて、ベストポジションで写真を撮ることができなかった。#

せせらぎの心地よい響きを耳にしながら、色づき始めた森の緑を目で楽しんだ。#

嫁の叫び声がしたと思ったら、道の真ん中で大きなカエルが仁王立ちしていた。前足の太さに目を引かれた。#

上るにつれて紅葉もキレイになっていく。山道の落ち葉を拾いながらゆっくり歩いた。#

ハウチワカエデとイタヤカエデ。#

コミネカエデとウリハダカエデ。#

ハート型のカツラは一箇所に集中して落葉していた。オンマウスの大きなハート型はヒトツバカエデ。#

コシアブラとホオノキの大きな葉。コシアブラはトチノキとそっくりだが小葉に柄があるので見分けがつく。#

尾根・沢コースの分岐で沢コースに入った。ここからは急な上りが続いた。#

つづらおりの急坂をひたすら上った。道が斜めに削れているので歩きづらかった。#

雑木の切れ間から紅葉で色づく谷が見えたが、その向こうは霧でまったく見えなかった。#

娘がどんどん先に行ってしまうので、何度も待つように言わなければならなかった。#

尾根に出てからも上りは続いた。なかなか山頂に着かないので、精神的にも疲れてしまった。#

歩道起点3000mの掲示を過ぎて、尾根コースとの合流点まで来ると、山頂まではあとひと上り。#

スタートから3時間10分、やっと山頂に到着。下で見たカメラの男性が狭い山頂で休んでいた。#

しばらくすると先客もいなくなったので、狭い山頂を我が家で独占。温かいカップ麺がおいしい季節になってきた。#

天気の回復をひたすら待ったが、霧は晴れるどころか濃くなってきた。360度すべて真っ白。#

手頃な木の杭があったので、セルフタイマーで記念撮影。他のハイカーも上ってきたので下りることにした。#

山頂直下はかなり急なので、慎重に下りる。ここでもおしゃべりを止めない娘に集中するように言った。#

下りは尾根コースを選択した。こちらの方が歩きやすくてよく整備されていた。#

下りはどんどん進んだ。コース分岐で団体ハイカーとすれ違い、そこから沢歩きに入った。#

再び丸太橋を何度も渡って、渓流の両岸を順繰りに歩いて行く。少し明るくなって木々の緑が綺麗だった。

簡単なクサリ場を過ぎると法印ノ滝に出る。上りと違い、下りはとても早く感じた。#

誰もいなかったので、今度はベストポジションの真下から法印ノ滝を撮ることができた。#

途中で我慢できなくなり、死角となる場所もないのに山道脇で用を足した。綺麗な紅葉に申し訳ない気分であった。#

家族揃った久しぶりのハイクも無事終了。帰りの車で娘が「こわい話」をしてくれたが、怖いというより面白かった。#