那須岳

茶臼岳 1915m 2回目

 連休初日は三本槍岳に登れなかったので、2日目は茶臼岳に登った。早く出発するため、宿泊先の朝食はキャンセルしたが、ペンションのオーナー(?)が6時にパンと飲み物を用意してくれた。
 前回は山頂を往復しただけだったが、今回は茶臼岳の周りをぐるっと歩いてみた。視界に広がる景色は変化に富み、どちらを向いても広々としたスケール感があるので、自然の雄大さを終始感じることができた。 また、歩きやすいコースが続くので長時間の歩行も苦にならなかった。素晴らしい展望と山歩きの楽しさを満喫することができたが、途中で滑落事故を目撃し、前日の凄まじい強風とともに、登山の危険性を 改めて認識する機会にもなった。山登りを安全に楽しむ方法を、もっと知る必要があると実感した。
 帰りの高速は思ったより車が多くて驚いたが、3時間弱でスムーズに帰ることができた。8時過ぎに帰宅したときは疲労困憊していたが、那須は最高に楽しかった。


登山日/天候

2005年4月30日 土曜 / 晴れ

ルート所要時間

那須山麓駅-(ロープウェイ)→山頂駅7:45→8:40茶臼岳山頂9:15→峰の茶屋分岐10:00→10:40牛ヶ首11:20→日の出平11:45→12:25南月山13:10→日の出平13:35 →14:00牛ヶ首14:15→山頂駅14:50-(ロープウェイ)→山麓駅

難易度データ (≒)

標高差 : 225m / 累積標高差 : 475m / 歩行距離 : 7.3km / 標準歩行時間 : 3時間40分




ボルケーノハイウェイ途中の展望台。霞がかかっているが、昨日よりは見えるので、展望に期待が高まる。#

茶臼岳(左)と、朝日岳(右)。走っている車はまだ少ない。わくわくしながら、山に向かう。#

那須山麓駅の無料駐車場に車を停め、7:30のロープウェイ始発に乗った。#

さすが人気の山。始発に乗る人がけっこういた。山頂駅でぐずぐずしていたため、次の便がくる頃にやっと出発。#

2年前は登山靴もストックもなくて歩きづらかったが、今回は余裕です。#

多少霞がかかっているが、背後の東側には広大な展望が広がっている。#

硫黄の臭いはさほどきつくなかった。#

なかなかいいペースで登っていく。これくらいの上りなら楽勝である。#

いまにも落ちてきそうな火山岩と、その右奥には大日岳と思われる白い嶺が見えた。#

火山岩のガレ道を黄色い矢印にそって登っていく。#

あっという間に山頂に到着。2年前は本当に体力がなかったのだと実感した。#

山頂の素晴らしい展望に気分は最高。まだ早いが少しお腹が減ったので、軽く腹ごしらえをした。#

南西方面。左に南月山、中央は白笹山。その右上には黒滝山。中央奥に薄っすら見えるのは高原山と思われる。#

西南西方面。黒滝山のとなりに大佐飛山と男鹿岳が大きく見える。

西側の展望も素晴らしかった。左上の薄っすらと白い嶺は会津駒ケ岳だろうか。

北西方面には、流石山と三倉山が間近に見える。#

北方面。右端に三本槍岳、ほぼ中央に小野岳、その上に白く見えるのは大日岳と飯豊山。#

北北東方面。中央右に朝日岳の岩峰。その上は隠居倉と前岳だろうか。中央奥には、幽かに磐梯山も見える。

北東には安達太良山も見えた。#

山頂で記念撮影をして、下山開始。#

火口にある小さな池は、凍りついていた。#

少し下ると峰の茶屋が見えた。剣ヶ峰の雪渓をトラバースしていく登山者の列を見ていると、人影が落ちて、あっという間に下まで滑落していった。しばし呆然。#

滑落の残像に悩まされながら峰の茶屋手前の分岐に向かう。正面の朝日岳山頂付近には人の姿が見えた。#

北西の雄大な景色を眺めながら歩く。#

昨日と違い、風はそれほど強くない。滑落した人の安否が気になったが、剣ヶ峰の山裾に人影はなかった。#

峰の茶屋手前の分岐で一休み。剣ヶ峰のトラバース・ポイントを眺めながら、怖くてしばらくは無理だなぁとぼんやり考えた。# (パートUに続く)
                              PartU