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自宅を出たときはまだ暗かったが、すぐに明るくなってきた。三日月がくっきり見えていた。#
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広い駐車場はすでに3割程度埋まっていた。ナレイ沢広場の前後では、樹木の多様性に目を惹かれた。#
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波状の縁が特徴的なブナやイヌブナ、大きな掌状複葉のトチノキもそこかしこで見かけた。#
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スプーンのような葉が特徴的なダンコウバイと、沢沿いの道でよく見かけるフサザクラ。#
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ハリエンジュとあってピンとこなかったが、ニセアカシアの別名だった。アメリカ原産で卵型の羽状複葉をもつ。#
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ウラジロノキかと思ったらヤマハンノキだった。確かに樹皮は裂けていない。果実や花芽が一年中つくらしい。#
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ホソエカエデ。葉も樹皮もウリハダカエデにそっくりだが、葉柄が赤いことで見分けがつく。#
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バッコヤナギは初めて見た。葉は互生で波状の鋸歯がある。しわ模様の葉が特徴的。老木の樹皮は縦に裂ける。#
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二俣吊橋を渡り、いよいよ渓谷美の世界へ近づいて行く。前後に数名のハイカーが歩いていた。#
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対岸の大久保の滝を遠くに見てから階段を上ると、三重の滝まではもうすぐ。#
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三重の滝の観瀑台へ向かう。先客がちょうど移動したので、ゆっくりと滝を楽しめた。#
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落差はないが、水量は豊富でとエメラルドグリーンの川床が美しい。#
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三重の滝からは笛吹川に沿って渓谷内を歩いていく。ひんやりした風と渓流の音が心地よい。#
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人面洞を過ぎてしばらく歩くと竜神の滝が見えてくる。その脇を上っていくと恋糸の滝が樹間に見えて、さらに上る。#
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上りきって下ると、次は貞泉の滝が見えてくる。近くまで行くとその迫力がダイレクトに伝わってくる。#
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西沢の侵食によってできた母胎渕。滝壺の底から湧き上がる雲のような泡に目を奪われた。#
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さらに歩くとカエル岩が現れる。口からゲロを吐いているように見えるのは私だけだろうか。#
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方杖橋を渡り、深緑の中を上っていく。今度は右手に渓流を見ながら進むことになる。#
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西沢渓谷最大の滝、「七ツ釜五段の滝(下部)」。さすが日本の滝百選、素晴らしい眺めである。#
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歩いてきた橋を右手に見ながら巻くように上ると、七ツ釜五段の滝の上部がよく見える場所に出る。#
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七ツ釜五段の滝の上部。空も晴れてきて、滝壺の綺麗なグリーンが美しい。#
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形や向きが異なる滝が段々畑のように続く。自然の見事な造形。#
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七ツ釜五段の滝からしばらく行くと、川原に降りられる道があったので、降りてみることにした。#
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場所も時間も丁度良かったので食事にした。山頂で食べるカップ麺に匹敵する美味しさだった。#
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滝の上展望台までキツイ上りが続く。ひと汗かいてベンチとトイレのある折り返し地点の展望台に到着。#
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帰りは木材搬出に使われていた旧トロッコ道をいく。よく整備された道のところどころにレールが出ていた。#
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さわぐるみ橋の上から、鶏冠山(とさかやま)がよく見えた。笠取山でもよかったかと、少し惜しい気もした。#
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旧トロッコ道には小さな橋がたくさん架かっている。足元の金網を覗くとゾクゾクした。#
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大展望台からの眺めは木々に遮られていた。4号橋の向こうに山の神が現れる頃には疲れを感じ始めていた。#
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もうそろそろかなと思っていると、林道に出た。#
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林道に出ると日差しの強さを感じた。山側のコンクリート壁にミドリヒョウモンがとまっていた。#
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コンクリート壁の隙間は、ニホントカゲたちの棲み家になっていた。警戒してなかなか出てこない。#
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綺麗な尻尾をうねうねとくねらす幼体を捕まえようと、しばらく奮闘したが徒労に終わった。#
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30分ほど道草をしてから子酉(ねとり)大橋を渡り、ナレイ沢広場ヘ。次はヘビだと探しながら歩いたものの、ゲートの手前まできてしまった。#
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ふと横を見るとのっそり動く大きなヘビの姿が。ゲートを出た嫁を思わず呼び戻した。#
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アオダイショウは木の根元に巻きついて静止した。最後に大物を見て、大満足で帰路についた。#
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