大持山 1294.1m 小持山 1273m

 娘はビーズのアクセサリー人形を作りたいと言うので、嫁と2人でハイクに出かけた。4時起床、4時40分出発。現地には6時20分に到着した。都県境の仁田山から有間山、鳥首峠、大持山、小持山そして武甲山に至る11kmの稜線は奥武蔵有数の縦走コースとして知られているが、今回は妻坂峠から大持山、小持山と登ることにした。天気は9時頃から曇りの予報だったので、展望はあまり期待していなかったが、下山するまで晴天が続き、素晴らしい眺めを楽しむことができた。大持山から小持山へと続く岩稜歩きも予想以上に楽しめた。ハイカーの姿もそれほど多くなく、静かな山歩きができたのも良かった。車だと縦走することが難しいが、魅力的なコースなので、いつか縦走にチャレンジしてみたい。


登山日/天候

2006年11月18日 土曜 / 晴れ

ルート所要時間

駐車場6:35→妻坂峠7:10→8:35尾根分岐点8:45→8:55大持山山頂9:15→10:10小持山山頂10:40→大持山山頂11:15→11:20尾根分岐点11:50→妻坂峠12:30→駐車場13:05

難易度データ (≒)

標高差 : 752m / 累積標高差 : 940m / 歩行距離 : 9.1km / 標準歩行時間 : 5時間5分




大鳩園キャンプ場から白岩に向かう途中で林道に入り、終点の妻坂峠登山口に駐車。#

上り始めるとちょうど朝陽が射し込んできた。早朝から快晴で気持ちよくスタートできた。#

急坂ではないものの延々と上りが続く。沢筋から檜の植林を通過して鎌倉街道の一部である妻坂峠に出る。#

武蔵国の名将・畠山重忠も通ったと云われる妻坂峠の樹間から、武甲山と秩父の街が見えた。#

東に大きい武川岳を背にして大持山へ向かう。峠からしばらく行くと上りがキツくなる。#

途中でヤマガラやキツツキ科のコゲラをたくさん見かけた。随分ねばったが、結局いい写真を撮れなかった。#

土嚢が引き詰められた急坂が終わってもまだ上りが続く。残っていた紅葉を楽しみながら、ひたすら歩く。#

檜の植林と自然林にはさまれた山道をさらに上ると、縦走コースと合流する尾根の分岐点に出た。#

尾根の分岐は東から南にかけての展望がよく、武川岳や伊豆ヶ岳など奥武蔵の山並みが一望できる。#

開放感溢れる雄大な展望を楽しみながら、丸太のベンチでゆっくりした。#

分岐から大持山山頂はすぐだった。狭い山頂だが他のハイカーがいなかったので、のんびり休憩した。#

山頂は南西の展望がよく、大平山、雲取山、西谷山などの山々を見渡すことができる。#

山頂から自宅に電話して娘の様子をうかがう。写真を十分撮ってから小持山へ向かった。#

岩尾根を上り下りする。快晴の尾根歩きが心地よく、キツイ上り返しもさほど苦にならなかった。#

見晴らしのきく場所が何箇所もあり、眺望を楽しみながら歩いた。#

登ってきた稜線の向こうに武川岳と前武川岳、その奥ほぼ中央に伊豆ヶ岳と古御岳が見える。樹間に武甲山を見ながらさらに進む。#

これを登ったら小持山山頂かと思ったが、見晴台のような露岩の突き出た偽りのピークだった。#

露岩からの眺めは素晴らしく、南には川苔山、蕎麦粒山、三ツドッケなどが見えた。#

南西から西にかけては、酉谷山、唐松尾山、白石山などが見える。#

西には甲武信岳や三宝山だけではなく、冠雪した赤岳、横岳、硫黄岳、根石岳、天狗岳など八ヶ岳も見えた。#

さらに北西方面には、両神山や浅間山も見えた。オンマウスは浅間山(手前は赤久縄山)。#

荒々しい山容の両神山。誰もいなかったので、ゆっくりと写真を撮れた。娘にも見せてやりたかったなぁ…。#

前方に大きい武甲山を見ながら小ピークを下り、さらに岩稜を上り返す。#

急な岩稜を巻くようにして上る。危険を感じるほどでもなく、適度に山登りらしくて良い。#

ついに小持山山頂に到着。山頂付近は霜柱が立っていた。#

北方面の武甲山。山頂へ続く縦走コースの尾根道がよく見えた。秩父側の削りとられた山容とは表情が異なる。#

北西方面。左から浅間山、四阿山、鼻曲山、浅間隠山、西御荷鉾山、東御荷鉾山。御荷鉾山の奥には本白根山と横手山も幽かに見えた。#

北方面(武甲山の左)。榛名山や子持山が幽かに見えた。雲と見分けが難しいが、子持山の左奥には仙ノ倉山、万太郎山、谷川岳なども見えていた。#

武甲山の右手には、日光白根山、太郎山、男体山などの日光連山も見えた。#

お腹が空いていたが、山頂は狭いので尾根の分岐まで戻って食事をとることにした。#

上りは見た目よりも簡単。膝が疲れてしまい、復路は下りがしんどかった。#

小持山と武甲山が遠くなっていく。大持山山頂を越えて尾根の分岐へ向かう。#

尾根の分岐にある丸太のベンチで食事にした。いつの間にか雲が多くなり、暗くなってきた。#

食事が済んで再び下り始める頃には霧も出てきた。山頂付近にいる間、天気が持ってくれて良かった。#

妻坂峠までは急な下りが続く。後ろ向きになって下りたり、蛇行したりして膝への負担を減らした。#

妻坂峠からは早かった。帰りは渋滞もなく16時前に帰宅。娘不在は残念だったが、素晴らしい一日であった。#