蓼科山 2531m

 3時起床、3時半出発。佐久ICを降りてから国道141号をつかい、野沢から蓼科スカイラインで行くつもりだったが、前日調べてみると仙境都市付近が通行止になっていたので、44号、142号、40号と乗り継いで大河原峠へ向かった。予想よりも早く、6時半に到着。天気予報どおりに朝から快晴で、山頂から360度の大展望を楽しむことができた。南・中央・北アルプスに八ヶ岳や浅間山など、四囲に広がる雄大なパノラマは素晴らしいの一言。体調も問題なかったので、だだっ広い山頂で2時間のんびりしてから、双子池と双子山を巡る回遊コースへ進んだ。ゴツゴツした岩のガレ場が続くので、いつも以上に下りで足が疲れた。双子池ヒュッテで足が攣ったり、腰に軽い痛みが出たりと、肉体的には限界に近かったが、来てよかったと思える充実の山登りとなった。
 シルバーウィークの中日なのでそれほど酷い渋滞はないと思っていたのに、帰りは地獄のような渋滞に巻き込まれてしまった。藤岡ICで高速を降りて国道17号に乗ったものの、そこでもノロノロ運転が続いて一時はどうなることかと思ったが、深谷パイパスに乗ってからはぐんぐん走り出して、結局21時前に帰宅できた。山登りよりも、最後は運転でくたくたに疲れてしまった。


登山日/天候

2009年9月21日 月曜 / 快晴

ルート所要時間

大河原峠6:50→将軍平7:50→8:25蓼科山山頂10:30→将軍平11:00→12:05天祥寺原12:15→12:40亀甲池12:50→13:15双子池(雌池)13:25→13:35双子池ヒュッテ14:05→双子山14:30→大河原峠14:55

難易度データ (≒)

標高差 : 445m / 累積標高差 : 840m / 歩行距離 : 9.8km / 標準歩行時間 : 5時間30分




40号を走っていると蓼科山が見えてきた。蓼科スカイラインからは北アルプスがよく見えた。#

6:30 大河原峠に到着。道路は舗装されて走りやすかった。すでに多くの車が停まっていた。#

峠は北側の眺めがよく、正面に浅間山。その左手(オンマウス)には、高妻山、焼山、火打山、妙高山と続く山並が見えた。#

浅間山の右、東側には雲海が広がり、浅間隠山と鼻曲山の頭が見えた。奥には至仏山と燧ケ岳、その右手(オンマウス)には、日光連山も幽かに見えていた。#

朝から快晴で、山頂の眺めに期待が高まる。6:50 わくわくしながら出発した。#

岩や石がゴロつく樹林帯を歩く。最初からけっこう傾斜のある上りが続いた。#

傾斜が緩やかになって縞枯れの開けた所に出ると、正面に蓼科山が見えてきた。#

平坦な道をしばらく歩いて、蓼科山荘のある将軍平に到着。ここまで1時間と、なかなかよいペースだった。#

将軍平からは岩だらけの急登となり、約170mを一気に上る。足場はしっかりしており、落石の心配はなかった。#

ぐんぐん高度を稼いでいく。振り返ると蓼科山荘が小さくなって、前掛山の向こうに浅間山が見えた。#

東側には両神山の頭が雲海に浮かんでいた。その右には御座山や酉谷山も見えた。#

山頂直下を左に巻いて、8:25 山頂北東側の蓼科山頂ヒュッテに到着。#

南東方面には北八ヶ岳。大岳と北横岳が間近に見える。その左手前(オンマウス)には双子山も見えた。#

南方面には八ヶ岳と南アルプス。小躍りしたくなるような雄大な眺めが広がっていた。#

櫛形山、辻山、鳳凰三山(薬師岳、観音岳、地蔵ヶ岳)、高嶺、大唐松山と続く山並。オンマウスは鳳凰三山。#

さらに農鳥岳、北岳、間ノ岳、甲斐駒ケ岳、悪沢岳、塩見岳、仙丈ケ岳と赤石山脈(南アルプス)は続く。#

山頂中央で腰を落ち着けようとする二人をうながし、西側へ移動。大きな火山岩がゴロゴロしていて歩きづらかった。#

中央部に祀られた蓼科神社奥宮。信心深い嫁だけがお賽銭を上げていた。娘はさっさと西側の方位盤へ。#

山頂西側から中央アルプスと北アルプスの名峰を一望することができた。まずは三脚を立てて記念撮影。#

雄大な景色を眺めながらくつろいだ。西の眼下に白樺湖と車山、雲を挟んだ向こうは鉢盛山と乗鞍岳。#

南西方面。仙涯嶺、南駒ケ岳、空木岳、東川岳、熊沢岳、宝剣岳、木曽駒ケ岳と続く木曽山脈(中央アルプス)。手前に守屋山も見える。#

西には御嶽山が見えた。御嶽山は中央アルプスにも北アルプスにも属していないらしい。#

北西方面には飛騨山脈(北アルプス)の山々が並ぶ。北側は霞んでいたが、穂高や槍ヶ岳はよく見えていた。#

右端には美ヶ原高原、手前には女神湖。妙高などの頸城山塊(くびきさんかい)は幽かに見える程度だった。#

9:40 お腹が減ってきたので食事にした。娘はお腹の調子が悪くてネギトロだけを食べていた。#

またしばらく休んでから、八ヶ岳の見える東側へ移動した。気がつくと登山客がかなり増えていた。#

左から硫黄岳、横岳、赤岳、中岳と続く稜線。硫黄岳の手前には天狗岳も見える。登った山を眺めると感慨が沸く。#

左から阿弥陀岳、権現岳、編笠山、西岳。逆光ぎみだったが、ここでも記念撮影。#

下山する前に、八ヶ岳の壮観な眺めを堪能した。裾野に広がり始めた雲が、さらなる風情を加えていた。

10:30 下山開始。間違えて女神茶屋へ続く下山道を行きそうになった。#

左に根子岳と四阿山、中央手前に湯ノ丸山、右には白根山と籠ノ登山。浅間山に連なる山塊を見ながら急坂を下る。#

浅間山の噴煙は見えなかった。将軍平から次々に登山客が登ってくるので、場所によっては渋滞していた。#

どんどん下って将軍平に到着。蓼科山荘は沢山の登山客でにぎわっていた。#

そのまま天祥寺原へ向かった。岩がゴロゴロしていて浮石も多いので、足元に注意して下った。#

涸れ沢のような開けたガラ場に出ると、正面に北横岳が見えた。歩きづらい下りが続いて、足首が疲れてきた。#

双子山の周遊コースを回るハイカーは少なく、静かな山歩きが楽しめた。途中何度か、背丈以上の笹原を通った。#

12:05 天祥寺原に到着。将軍平からの標高差約380mを1時間ちょっとで下った。北西に蓼科山が見えた。#

しばらく平坦な道を歩き、次の分岐を右手に入って亀甲池へ向かった。ここからの登りがけっこう堪えた。#

12:40 亀甲池に到着。干上がって亀の甲羅のようになるという名の由来どおり、完全に水が涸れていた。#

しばらく休んで双子池へ向かった。起伏のある苔むした樹林帯を歩く。この頃にはもうへとへとに疲れていた。

13:15 双子池の雌池(めいけ)に到着。周囲はキャンプ場になっており、テントがいくつか張られていた。#

10分ほど休んで、双子池ヒュッテへ向かった。雌池の北側を半周するとすぐに着いた。#

ヒュッテの先に雄池(おいけ)がある。足の指が攣るほど疲れていたので、のんびり休んでいくことにした。#

娘はここでカップ麺を食べていた。14:05 ゆっくりコーヒーを飲んでから双子山へ出発。

双子山までの標高差は約200m、これが最後と気合を入れて一気に上った。#

明るい草原台地に出ると、双子山の山頂が見えてきた。広々とした台地を気持ちよく歩いた。#

14:30 双子山山頂に到着。風が出てきて肌寒かったが、たどり着いた充実感で気分は爽快だった。#

少し休んで大河原峠へ。いつの間にか雲が増えて、蓼科山や北横岳の山頂付近も雲に覆われていた。#

双子山の山頂から大河原峠はすぐだった。疲れていたので、峠が見えた時は嬉しかった。#

大河原ヒュッテの赤い屋根を見ながら下り、14:55 峠に到着。この後、渋滞地獄で大変な目にあったが、素晴らしい山行だった。#