八ヶ岳縦走 1日目
阿弥陀岳 2805m 赤岳 2899.2m 横岳 2829m 硫黄岳 2760m
当初はキャンプ中の晴天に阿弥陀岳と赤岳に登ろうと考えてたが、1週間よい天気が続くようなので、前日に山小屋へ予約を入れて1泊2日で縦走することにした。3時半起床、4時出発。川越から諏訪南まで高速を利用して、現地には6時50分に到着した。美濃戸口から「やまのこ村」駐車場まで狭い未舗装の凸凹道が続き、キャンプ道具を乗せた車では非常に怖かった。晴天の下、快調に歩き始めたものの行者小屋まで長く感じられ、阿弥陀岳を登り終える頃にはかなり疲弊していた。赤岳の上りで若干気分が悪くなり、日帰り縦走など今の体力では絶対に無理だとよく分かった。阿弥陀岳と赤岳の山頂付近は霧に覆われて遠望はきかなかったが、中岳の山頂からは見事な眺めを楽しむことができた。 |
登山日/天候 |
2009年8月24日 月曜 / 晴れ時々くもり |
ルート所要時間 |
[1日目] やまのこ村駐車場(美濃戸)7:20→9:50行者小屋10:05→11:05阿弥陀岳のコル11:20→11:55阿弥陀岳12:20→12:50阿弥陀岳のコル13:10→13:25中岳13:55→15:10赤岳15:40→赤岳天望荘16:10 |
難易度データ (≒) |
標高差 : 1,199m / 累積標高差 : 1,710m / 歩行距離 : 17.3km / 標準歩行時間 : 10時間10分 |
中央道から八ヶ岳をのぞむ。美濃戸口からの林道は大きな凸凹の連続で実に怖かった。# |
やまのこ村の駐車場に車を停めた。2日で2千円。分岐で迷いそうになりながら南沢コースに進んだ。# |
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小さな橋を何度か渡りながら沢沿いの道を歩く。傾斜の緩やかな山道がひたすら続く。# |
微妙な坂で足腰に疲労が蓄積されて行く。山道脇に綺麗なトリカブトが咲いていた。# |
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日当たりの良い涸れ沢のような場所に出ると、正面に硫黄岳から赤岳に続く稜線が見えてきた。# |
9:50 行者小屋に到着。予想以上に時間がかかり、やっと着いたという感じだった。# |
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硫黄岳から阿弥陀岳までの稜線全体が一望できた。写真は阿弥陀岳と中岳。# |
ゆっくり休んでから中岳道を進んだ。シラビソの樹林帯をジグザクに上って行く。# |
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視界が開けて赤岳と中岳が見えた。稜線上にガスがかかり始めていることが気になった。# |
息を切らせてガレた急坂を上り終えると、阿弥陀岳と中岳のコルに出た。# |
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阿弥陀岳のコルにリュックをデポして阿弥陀岳へ向かった。壁のように岩場が急なので、落石に気をつけた。# |
梯子の後も急な岩場が続く。幸い前後に人がいなかったので、慌てずに自分のペースで上れた。# |
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みるみる高度を稼いで背後のコルが遠くなり、中岳の尾根道がよく見えた。山頂にはなかなか着かなかった。# |
11:55 阿弥陀岳山頂に到着。残念ながら霧で何も見えなかった。ベニヒカゲが山頂で休んでいた。# |
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霧が晴れるのを待つ間、嫁と娘は膝を抱えて寝ていた。写真はミネウスユキソウとミヤマアキノキリンソウ。# |
霧の中を下山開始。下りも落石を起こさないよう細心の注意を払った。途中、霧の切れ間に行者小屋が見えた。# |
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高度が下がるほどに嘘のように霧が晴れてきた。赤岳から横岳へと続く稜線上に赤岳天望荘も見えた。# |
中岳の向こうには八ヶ岳最高峰の赤岳。赤岳の右側には茅ヶ岳が見えていた。# |
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急坂を慎重に下る。阿弥陀岳を降りた途端に、山頂の霧が晴れた。山の天気は本当に変わりやすい。# |
12:50 阿弥陀岳と中岳のコルに戻ってきた。オニギリを食べてゆっくり休んだ。# |
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北側。峰の松目から硫黄岳に続く稜線の向こうには、蓼科山、天狗岳、根石岳と続く北八ヶ岳の山並も見えた。# |
硫黄岳から横岳に続く稜線。なだらかな硫黄岳とは対照的に、横岳は荒々しい岩峰のピークが連なっている。# |
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中岳へ向けて出発。肉体的な疲れだけではなく、阿弥陀岳の霧で精神的にもダメージを受け、体が重たかった。# |
中岳の稜線をゆっくりと上る。後ろを振り向くと、阿弥陀岳の山頂までつながる山道がよく見えた。# |
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霧がきれいに晴れて、南側に三ツ頭、権現岳、編笠山と続く山並が見えた。# |
13:25 中岳山頂に到着。霧が晴れて眺めがよくなったので、ここでもゆっくり休むことにした。# |
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三脚をセットして赤岳をバックに記念撮影。他のハイカーはいなかったので、満足いくまで撮ることができた。# |
西には恨めしいほど阿弥陀岳がよく見えた。山道脇にウメバチソウが咲いていた。# |
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30分ほど眺めを堪能してから、文三郎尾根の分岐がある赤岳と中岳のコルへ向かった。# |
正面にはコルから赤岳に続くジグザグの山道と文三郎道がよく見えた。# |
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5分ほどで中岳のコルまで降りてきた。一息ついてそのまま赤岳へ向かう。# |
文三郎道から重そうな荷物を背負った強力が現れたが、上るのは我々より速い。背後には中岳と阿弥陀岳。# |
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岩屑の斜面をジグザクに上って行く。だんだんと疲れを感じてペースが上がらなくなってきた。# |
しばらく行くとクサリの付けられた急な岩場となった。酸欠のためか気分が悪くなってきたので、ゆっくり上った。# |
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最後の岩場で疲労困憊してしまった。15:10 山頂直下の梯子を登って、やっと赤岳山頂に到着した。# |
西側にそびえる阿弥陀岳。手前の中岳が随分下に見える。赤岳頂上小屋の前で登山客がくつろいでいた。# |
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赤嶽神社の祠がある南峰で、霧が晴れるのを待ちながらのんびり休んだ。30分後、天望荘へ向かった。# |
霧の切れ間に天望荘と横岳に続く稜線が一瞬見えた。赤岳頂上小屋のある北峰を通って天望荘へ下った。# |
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岩屑のザレた急坂を下る。傾斜がきついので足元に集中した。逆からの上りはかなり大変なのではなかろうか。# |
天望荘は見えているのに、なかなか着かない。疲れのせいか、見た目よりも距離を感じた。# |
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16:10 この日の宿である赤岳天望荘に到着。受付は食堂の手前、入ってすぐにあった。# |
個室で一息、食事は17:30から。山菜のてんぷらと温かい味噌汁が美味しかった。# |
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山小屋の前で夕陽を眺めた。阿弥陀岳と雲海の向こうに沈み行く太陽を見る。# |
中央アルプスの向う側に日が沈む。やはり山で眺める日の入りは格別だ。この日の日没時間は18時28分だった。 |
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中央アルプスのシルエットが茜の空に浮かんでいた。薄紅に染まる東側の雲海も綺麗だった。# |
穂高連峰に槍ヶ岳など、北アルプスの名峰もシルエットとなって雲に浮かんでいた。最高のご褒美を頂いた。# |
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霧が晴れて北側に横岳と硫黄岳が現れた。その奥には蓼科山もくっきりと見えた。# |
30分ほど夕暮れの絶景を眺めていた。早朝から活動してぐったり疲れていたが、気分よく休むことができた。 |