2010年6月6日 日曜日

日光白根山

2577.6 m



 3時起床、3時20分出発。当初は太郎山へ登るつもりだったが、天気がかなり良さそうなので前夜に白根山へ変更した。5時50分現地到着。関越道で群馬側から入ったが東北道の方が早かったようだ。歩き始めてすぐ残雪の多さに驚いたが、事前に残雪情報を得ていなかったためにアイゼンを携帯しておらず、不安を抱えながらの山行となった。弥陀ヶ池から登る北側ルートは山頂下まで雪が残っていたので、五色沼を回って東側から登った。天気は早朝から快晴で、360度の大パノラマが広がる山頂は、団体を含めた多くのハイカーで賑わっていた。広い山頂部でのんびり休みながら、名だたる名峰が一望できる最高の展望を十二分に堪能することができた。
 帰りは東北自動車道を使った。羽生IC手前で軽い渋滞が発生していたが、2時間半の運転で済んだ。下調べ不足は大いなる反省材料だが、今回も日光山系の魅力を強く感じる素晴らしい山行となった。


単純標高差 : 843 m
累積標高差 : 960 m
コース往復距離 : 12 km
標準コースタイム : 6 時間 25 分


総歩行時間 : 6 時間 25 分
総行動時間 : 8 時間 5 分

菅沼登山口 6:10 → 弥陀ヶ池 7:55 → 8:25 五色沼 8:35 → 避難小屋 9:00→ 10:10 日光白根山山頂 11:40 → 避難小屋 12:20 → 五色沼 12:35 → 弥陀ヶ池 13:00 → 菅沼登山口 14:15




すでに多くの車が停まっていた。茶屋のトイレに寄ってから出発。#


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広く緩やかな道から樹林帯へ入る。歩き始めてすぐ雪の道となった。#


完全な雪山状態だったので、アイゼンを持参しなかったことを悔やみながら進んだ。#


ズルズル滑るので体力を奪われる。どこまで行けるか不安を覚えながらジグザグに続く坂を歩いた。#


1時間45分で弥陀ヶ池に到着。木道から白根山を仰ぎ見て、是が非でも登りたくなった。#


下から見ると山頂下のルートにも雪が残っていたので、東側へ回ることにした。#


右手に白根山を見ながらしばらく歩くと、エメラルド・グリーンに輝く五色沼が見えてきた。#


沼のほとりまで踏み跡を探しながら雪の坂を下る。見た目よりも下りが長かった。#


歩きづらい雪道に苦戦しながら30分で五色沼に到着。白根山の東側を巻くように沼のほとりを進む。#


前白根山への分岐に手頃な岩石があったので、そこでしばらく休憩した。#


避難小屋の先ですれ違ったおじいさんが、この時期これほど残雪があるのは珍しいと話していた。#


おじいさんもアイゼンなしで登っていたので、行ける自信が出てきた。#


森林限界を越えると雪はなくなった。振り返ると五色沼の対岸に五色山と前白根山が見えた。#


ザレた急坂を上る。下からはすぐ登れそうに見えたが、森林限界を越えてからが長かった。#


雪の残る斜面も踏み跡がしっかりついていたので問題なかった。#


皇海山の向こうに富士山が見えてテンションが上がった。富士山の手前には雲取山も見えた。#


高度が上げるにつれて雄大な景色が広がって行く。息を切らしながら急坂を上った。#


やっと上り切ったと思ったら、山頂はもう少し先だった。山頂部では多くのハイカーがくつろいでいた。#


広い火口跡を進み、10:10 白根神社の小祠が祭られている山頂部に到着。#


眺めの良い場所にリュックをデポしてすぐ隣りの山頂へ向かった。#


順番待ちをしてドイツ人ハイカーに写真をお願いした。岩峰の方々へ移動しながら写真を撮ってまわった。#


どちらを向いても素晴らしい眺望。雄大な日光連山の手前には五色沼の全景も見えた。#


東側の中央は太郎山、女峰山、大真名子山、男体山と続く日光連山。左奥は那須岳と高原山、右には中禅寺湖。オンマウスは南側。火口跡の右向こうは皇海山、赤城山、錫ヶ岳。ずっと奥には富士山や北岳も見えた。#


西側。左奥から八ヶ岳、榛名山、子持山、浅間山、北アルプスの峰々と続く。北アルプスの手前は武尊山、谷川岳、至仏山などが連なる。北側には平ヶ岳、燧ケ岳、守門岳、浅草岳、会津駒ケ岳、七ヶ岳などが見えた。#


北東方面。中央に三本槍岳、右に茶臼岳と手前に大佐飛山。オンマウスは高原山。#


東方面。左から万太郎山、女峰山、小真名子山、大真名子山。オンマウスは男体山。#


南方面。右手前に錫ヶ岳、中央に赤城山(黒桧山)、その奥には甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山。オンマウスは間ノ岳と北岳。その手前は御座山。#


南西方面。左に八ヶ岳、右に北横岳と蓼科山。手前は榛名山。オンマウスは浅間山と右に籠ノ登山。左手前は子持山と浅間隠山。#


西方面。左に穂高岳、中央に四阿山、右に槍ヶ岳。オンマウスは本白根山、その奥には燕岳や水晶岳、右には針ノ木岳と北アルプスの山々が続く。#


左から立山、鹿島槍ヶ岳、五龍岳。オンマウスは武尊山。左奥に白馬山、右には谷川岳。#


中央手前が谷川岳と一ノ倉岳。左上に苗場山、中央奥に妙高山と火打山。オンマウスは朝日岳。#


北西方面。左から巻機山、至仏山、下津川山。オンマウスは左から八海山、中ノ岳、平ヶ岳、越後駒ケ岳。#


北北西方面の燧ケ岳。左は荒沢山。オンマウスは燧ケ岳の右奥に見えた守門岳と浅草岳。#


北方面の会津駒ケ岳。オンマウスは北東の七ヶ岳。その右は小野岳。#


山頂に人がいなくなったのを見計らってパノラマ撮影。その後、お腹が減ったので移動。(パノラマ写真)#


日光連山と中禅寺湖を眺めながらのんびり昼食にした。これ以上の贅沢はない。#


90分たっぷり休んでから、11:40 下山開始。眺めを楽しみながらどんどん下る。#


さすがに下りは早くて、あっという間に雪の残る樹林帯に入った。#


雪の照り返しが強烈だった。白内障の予防にサングラスの必要性を感じた。#


五色沼から弥陀ヶ池へ上り返す樹林帯の手前で、シカがひょっこり現れた。#


奥日光でもシカの食害が問題になっているようだが、この日は3頭のシカを見た。#


五色沼から雪の上り返し。前の女性が遅かったので、途中で一気に抜かした。#


13:00 山頂から80分で弥陀ヶ池に到着。陽が高くなり、湖面がキラキラと輝いていた。#


踏み跡がしっかりできて、場所によってはステップも切ってあったので下りは楽だった。#


団体ハイカーを追い抜いてからは、前を行く老夫婦がよいペース・メーカーになってくれた。#


坂が緩やかになると菅沼登山口はすぐ。最初はどうなることかと思ったが、素晴らしい1日になった。#




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