埼玉屈指の古刹・慈光寺を参拝してきた
三連休の中日に、ときがわ町の巨樹めぐりとセットで、埼玉県屈指の名刹にして文化財の宝庫と言われる慈光寺を参拝してきた。
お寺へ続く慈光坂の途中で、鎌倉から室町時代に建立された青石塔婆 (あおいしとうば) を見て、さらに上った先にある開山堂と鐘楼に寄ってから観音堂などを見て回った。
宝物館では住職の方に色々とお話をうかがい、源頼朝の帰依と庇護を受けて隆盛を極めた慈光寺の話や、お寺を中心に広大な門前町が栄え、建具や和紙、お茶などの産業が興ったということを教えていただいた。
当寺の梵鐘 (国指定重要文化財) が、建長寺の国宝梵鐘や鎌倉大仏の鋳造にかかわった物部重光であることなども話してくださったが、きさくで話好きのご住職であった。
都幾山 慈光寺とは
慈光寺は、秩父山地の東端に位置する都幾山 (ときさん) の東側中腹にある。寺の縁起などによると、興福寺の僧・慈訓 (じくん) が673年 (白鳳2) に千手観音像を刻んで本尊として祀ったことに始まる。その後、鑑真和上の弟子・釈道忠が慈光寺を創建したと云われる。
平安時代になると、清和天皇から「天台別院 一乗法華院」の勅額を賜るほど栄え、鎌倉時代には源頼朝の祈願所となり、田畑1200町歩の寄進を受けて、75坊を擁する大寺院として隆盛を極めた。
室町時代になると寺運は衰えたが、徳川時代には寺領100石が与えられて29坊を擁していた。
1985年 (昭和60) に釈迦堂や蔵王堂などを焼失してしまったが、国宝の慈光寺経 (紙本法華経一品経 しほんほけきょういっぽんきょう) や、重要文化財の開山塔や銅鐘など、数多くの寺宝を有する県内屈指の古刹である。
宗 派 | 天台宗 |
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御本尊 | 十一面千手千眼観世音菩薩 |
所在地 | 比企郡ときがわ町西平386 |
連絡先 | 0493-67-0040 |
納経時間 | 4月~10月 8:00~17:00(12:00~13:00昼休) 11月~3月 9:00~16:00(12:00~13:00昼休) |
駐車場 | 駐車場あり |
【御詠歌】聞くからに 大慈大悲の 善光寺 誓いも共に 深きいわどの 🎵
2021/9/19 (日) 参拝の記録
※ これから観音巡礼を考えておられる方は、坂東三十三観音 公式サイトなどで最新情報をご確認ください。公式サイトには観音巡礼についての基本的な情報が網羅してあるので、とても役に立つと思いますよ !
[ アクセス情報 ] 埼玉県道172号大野東松山線を白石峠方面に向かい、宿信号を右折して慈光坂を上った先にお寺の専用駐車場がある。 青石塔婆は、ちょっと手前の路肩に1台停められるスペースがあるので、短い時間なら停められる。開山堂の前も少し道が広くなっているので、お寺の専用駐車場まで行く前に路駐して、先に見ることもできるだろう。尚、慈光坂の上り口に女人堂があるので、近くの「ときがわトレッキングコース」専用駐車場を利用したかったが、訪問時 (2021.9.19時点) は閉鎖中だった。 |