妻の両親から新居購入祝いに金一封をいただいたので、記念品を何か購入することにした。妻と相談して掛け時計を買うことはすぐに決まったが、どの時計にするかで散々迷ってしまった。
鳩時計や振り子時計など、数週間いろんな時計をネット検索して、最終的にアントニオ・ザッカレラの掛け時計に決定したが、これと決めた製品がネット販売店では売り切ればかり。
これは買えないかもしれないと焦ったが、正規販売店の杉岡時計店・本店に電話をすると在庫があった。6月からは値上げになるとのことで、その意味でも幸運だった。
その掛け時計が昨日の午後に届き、本日リビングに設置した。
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ザッカレラの振り子時計「ZC152-001」
実際の時計を手にして、眺めまわすほどに喜びを感じた。デザインはシンプルで、色合いは鮮やかだが派手さはない。何とも言えない上質な味わいがある。レトロな雰囲気もあるが、やわらかな温かみであって古さではない。
レオ・レオーニの絵本を初めて見たときと同じ印象を受けた。形も色合いもシンプルで、誰でも描けそうなのに描けない。センスのよさとしか言いようのない秀逸なバランス。
芸術と呼ばれるものが産み出される過程に決まりはないだろうが、修練された技術や蓄積された知識から生まれるものとは思えない。こうした作品にみられる抜群のセンスは、イタリア人デザイナーの真骨頂かもしれない。