今回はダボ穴を開けて長椅子の脚を組み立てるところから。
脚を作った後に全体を組み立ててみると、歪みが出て脚の片側が浮く状態になってしまったが、ほぞ穴を広くすることで脚がしっかり着くようになった。
塗装はワトコオイルを使ってみたが、SPF材部分の色むらが酷くて難儀した。丁寧に研磨して艶が出てくると、それらしく見えるようになった。
座面と脚の受けの間に隙間ができるなどの課題も残ったが、概ね満足できる出来となった。
ダボ接ぎで長椅子の脚を作る





長椅子の座面と脚を組み立てる
両脚を補強用の横桟でつなげてみると、歪みが出て脚の片側が浮く状態になったので、ほぞ穴を広げて調整した。その後、座面と脚の受けをダボ接ぎしたが、作業に熱中して作業中の写真を撮り忘れてしまった。



長椅子をワトコオイルで塗装する
家具は浸透タイプの塗料を使うと決めていたが、仕上がりは塗料の良し悪しによって大きく左右されるので、ケチらずに評判のよいものを使いたい。
ダイニングテーブルには防水性を考えてオスモカラーを使用したが、今回はイギリス生まれのワトコオイルを試すことにした。


塗料を塗っている時に、座面と脚の受けの間に隙間があることに気が付いた。座ってもガタつくことはないので使用に問題はないが、仮組みの時に注意して見ておくべきだった。


ダイニングテーブルを作った際にも感じたが、SPF材は塗料の色が薄くなる。色むらも出るので、SPF材に塗料を塗るなら薄いナチュラル色の方がよいのかもしれない。


時間を置いて布で余分な塗料を拭き取ると、やはり色が落ちる。少し黄色味が強くなって、どうも求める色合いとは違う。どうしたものかとしばし考えて、もっと研磨してみることにした。
400番の耐水ペーパーから徐々に細かくして、どうせやるならと、手持ちで一番細かい5000番のペーパーまで研磨した。手触りはツルツルとなり、使い古したツヤのような鈍い光沢が出て、やっと納得のできる仕上がりになった。
さらに重ね塗りをすると、もっと良くなりそうなので、おいおい試してみようと思う。

ダイニングテーブルと長椅子を作り終えて、よく下調べをして丁寧に作業すれば、独学でも安全に工具を使うことは可能だし、満足の行くモノができると分かった。
技術よりも道具が8割ということも感じた。お金をかけないためのDIYなので、使用頻度の低い道具まで揃えていてはコストが増えて本末転倒だが、技術と経験のなさを補う道具はよく吟味して積極的に活用していこうと思う。
リビングの棚、テレビ台、プラントラック、食器棚、ランドリーラック、妻のデスクと収納ラックなど、作る予定のものは目白押しで、自室の洋室化にいつ取り掛かれるのか途方に暮れるばかりだが、ひとつひとつ丁寧に、楽しみながら自作して行きたい。