引越し前から必要なモノはなるべくDIYで自作するつもりでいたので、1階の和室を作業部屋にして、まずはダイニングテーブルを作ることにした。
電動工具の使用から塗装まで何から何まで未知の体験だが、木工に必要な作業がひと通り経験できるので、作り終えた時にはDIY経験値が一気に上がるはずだ。
必要な工具を揃える
これまではマンション住まいでDIYの経験値はゼロに等しいので、とりいえずDIY関連のサイトやYouTubeをひたすら見てあれやこれやの知識を吸収し、必要な工具類を揃えるところから始めた。
丸ノコ、トリマー、ランダムオービットサンダーなどの電動工具に、スコヤやクランプ、工具箱にワークベンチと連日Amazonでポチポチやっていたら、すぐに10万円を超える出費となってぞっとしたが、買えば数万円もする家具類をこれから沢山つくるのだと自らに言い訳しながら、必要と思われる工具類をひと通り買い揃えた。
ホームセンターで木材購入
近隣で一番大きなホームセンターであるカインズホーム青梅インター店へ何度か足を運び、木材の品ぞろえを確かめながら、テーブルの材木と設計を考えた。
DIYでは安価で加工がしやすいSPF材がよく使われる。規格化されてどのホームセンターにもあるので、当然SPF材を中心に考えるが、経験値を上げるために種類の違う木材も使いたい。
結局、価格も考慮して、幕板はSPF材を使い、脚はホワイトウッド、天板はラジアンパイン集成材で作ることにした。
購入した材木
ラジアンパイン集成材 250×910×1820mm
ホワイトウッド面取 60×60×1820mm 2本
SPF材 38×89×1820mm 4本
合計 15千円位
最初に電動工具を使う練習をしなければならないし、余ったら次の工作に使うつもりだったので、きっちり必要な分ではなく、まずは適当に買ってきた。

簡易的な集塵機を用意する
丸ノコで木材を試し切りしてみたら、木っ端が大量に飛散してしまい、集塵機がないとどうしようもないことが分かった。集塵機を買う予算はないので、マキタのサイクロン一体型の充電式クリーナーを簡易的な集塵機として利用することにした。
洗濯機用の延長ホースでマキタのクリーナーと丸ノコをつなぐだけの簡単なものだが、飛散する木っ端がかなり減った。サイクロン部分がすぐ木っ端で一杯になるので、こまめに木くずを捨てる必要はあるが、これがあるのとないのとでは大違い。

丸ノコガイドを自作する
さまざまなDIYサイトで丸ノコガイドが必要だと書かれており、比較的簡単に自作できるようなので、ダイニングテーブルを作り始める前に丸ノコガイドを自作することにした。
910×1820×4mmのシナベニアを250mm幅と50mm幅を各2枚、真っすぐな直線が出るようにお店で機械カットしてもらい、250mm幅に切ったべニアの真ん中に50mm幅のべニアを木工用ボンドで貼り付ける。その後、丸ノコで50mm幅のガイドに合わせてべニアの端を切り落とすだけ。
1820mmをそのままと、もう1つは適当にカットして、長さの違う丸ノコガイドを3種類作ってみた。

テーブルの脚と幕板をカットする
大きな作業台はないので、カインズで買ったスタイロフォーム1820×910×50mmを下敷きにしたが、しゃがんでの作業となるので足腰にかなりの負担がかかった。そのうち作業台も自作しようかと思うが、それは後回しだ。

脚用の角材であるホワイトウッドを2本クランプして同時にカットする用意をする。テーブルの高さは700mmにするので、天板の厚さ25mm分を引いた675mmの長さで揃える。

Amazonでポチったタジマの丸ノコガイドを使用してカットする。まだ慣れていないので、丸ノコを使うときは緊張した。
コンセントを抜いた状態で刃の高さを決め、スイッチがOFFになっていることを確かめてからコンセントに接続。スイッチをONにして、刃の後ろに入らないようにして作業開始。学んだことを確認しながら慎重に作業した。
さまざまなサイトで電動工具の使い方などを学んだが、よく見るのは「カミヤ先生のDIY家具教室」。YouTubeで動画も見れるのでとても参考になる。丸ノコガイドの作り方もカミヤ先生の教えである。

マキタの電気丸ノコは刃径165mmで、切込は57mmまでなので60mmの角材は1回では切れない。数ミリ残った部分は刃にあさりのない「Z ライフソークラフト 145」でカット。

綺麗に切れたが、手で触ると段差があると分かるので、粗めの紙ヤスリで平らにしておいた。

長さ675mmの脚ができあがった。コンマ数mmの誤差はあるが、DIYなので気にしない。

続いてSPF材をカットして幕板と反り止めつくった。幕板は長さ1380mmと690mmを各2本用意したが、天板の下に見える部分が高さが89mmでは広いような気がしたので、30mmカットして59mmにした。
反り止め2本も59mmにそろえて、長さは710mmとし、角を落としておいた。
鬼目ナットの下穴加工をする

脚と幕板の接続部を加工する前に、用意していたコーナー金具の実際の大きさを紙に落として、溝の位置や鬼目ナットの下穴を開ける部分の大きさを確認。
ちなみにテーブルの構造や作り方の手順については、「週末DIY」の【図解DIY】ダイニングテーブルの基本構造と作り方、専用金具について解説と、「DIY日曜大工で家をつくる」のテーブルの作り方を、超!詳しく解説してみますがとても参考になった。幕板つきの典型的なテーブルを作るつもりでいたので、設計もそのまま真似させてもらった。

テーブルの脚に鬼目ナット用の平面をつくる。材木が柔らかいので、カッターで簡単に加工できた。あまりに材が柔らかいのでテーブルにガタつきがすぐ出そうな気もするが、そのときは脚を新調すればよいだろう。

4本の加工が終了。今回はカッターで事足りたが、堅い材の場合は無理だろうから、そのうち平ノミのセットもそろえようと思う。

鬼目ナット用の下穴を開けるには、ある程度の精度が要求されるので、練習用の角材を用意して実際に穴を開けてみた。
ドリルガイドを使ってみたが、平面部分が小さくてうまく固定できなかった。結局、自分の感覚で穴を開けることにしたが、スターエムのドリルピットは切れ味が鋭くて食いつきがよいので、作業しやすかった。
実際にボルトを入れてみたが、ほぼ垂直に近い穴になった。ちなみに、ボルトを通すコーナー金具の穴には少し余裕があるので、多少垂直からズレていても問題はない。
今回のDIY報告はここまで。次回に続く。