ついに研磨と塗装の段階まできた。身体の節々が痛くて、緩慢な動きしかできないことに変わりはないが、ここまで来ると終わりが見えているので、作業の大変さよりも楽しさが勝ってくる。
最後に変な失敗をしないように、ゆっくりのんびり作業を進めた。
床を研磨する
床材の凹凸や汚れを取り除き、塗料の吸い込みが均一になるように、床全体を研磨していく。
使うのが細かいペーパーであればあるほど表面は滑らかになるが、あまり細かいペーパーで研磨すると塗料の乗りが悪くなる。
そのあたりのバランスから、ソフトウッドと呼ばれる杉やヒノキの針葉樹は180番あたりのペーパーが、ハードウッドと呼ばれるオークやウェルナットなどの広葉樹は240番あたりのペーパーがよく使われるようだ。
手元に240番のペーパーが複数枚あったので、240番で研磨することにした。
部屋全体の研磨が終わったら、再び掃除機をかけて、堅く絞った雑巾で水ぶきをした。毛羽立ちが露わになったところで再度研磨するためだが、手で触ると1度研磨したとは思えないほど凸凹が分かるようになった。
2度目の研磨も240番のペーパーを使用した。ランダムサンダーの音が大きくて、長時間の研磨作業は気が引けたが、ここは妥協できないので、時間をかけて丁寧に全体を研磨した。
オスモカラーで床を塗装する
オスモの塗料は伸びがよく、コテパケも使いやすいので、1回目の塗装作業はすいすい進んだ。あっという間に塗り終わった感じがした。
速乾性のフロアクリアーエクスプレスは、塗ったそばから乾いていく印象で、塗料の吸い込みがよい部分は、塗り忘れたかと思うくらいすぐに表面が乾いていた。ちなみに仕様書の乾燥時間は3~4時間となっている。
塗装翌日のフローリングの状態
ついに和室のフローリング化をやり終えた。節のある木目と色合いが自分の好みにぴったりで、ずっと眺めていられる。自分で好きな床材を選んだのだから、そうなって当然とも言えるが、やはり自分で施工したことが大きいように思う。苦労したからこその愛着があり、これはDIYの醍醐味かもしれない。
そうした感慨はあるのだが、壁一面の本棚作成や、押し入れの改良など、この先もやらなければならない作業が目白押しなので、すぐに頭はそちらへ向かっていた。
どんどん作業を続けて9月中には自室を完成させたいところだが、無理をするとまた関節炎が酷くなるので、10月中にできればよいくらいの気持ちで作業を進めたいと思う。