自室ではフローリングに布団をひいて寝ているが、膝が痛い日は起き上がるのも大変だし、布団に埃が付きやすいような気もするので、以前からベッドを作りたいと思っていた。
和室を洋室に変えたために使用していない新品の畳が6枚あるので、そのうちの1枚を利用して小上がりのような畳ベッドにしようという構想だけはできていたが、いろいろあって後回しとなり、年が変わってやっと着手できる状況となった。
基本設計を考えて、材料を購入する
畳を使用した小上がりやベッドの作り方をDIY関連のサイトなどで研究して、まずは基本設計を考えた。コンセプトはシンプルで作りやすいことと、部屋から運び出せるように分解できるようにすること。
あれこれ考えて、おおまかなベッドの設計が固まったので、必要な木材をカインズで購入してきた。
今回購入した材
ラジアタパイン集成材 25×910×1820mm
2枚
杉 野縁 30×40×1820mm 6本1束 2つ
SPF材1×6 6F 19×140×1830mm 1つ
合計 25千円弱

材をカットする









切り出した部材は、すべて240番のペーパーで研磨して、必要な部分についてはカンナで面取りした。広い面はランダムオービットサンダーで研磨したが、部材の数が多いのでけっこう時間がかかった。
土台となる部材を組み立てる









上下の土台にフレームを付ける




土台の上に載せる上下左右のフレームは、すべて取り外しができるように固定しない予定だったが、上下のフレームについては、付けても運べる重さだし、かえって運びやすくなるので固定することにした。

畳を支えるスノコを組み立てる







土台を繋ぐ両サイドのフレームを組み立てる





完成した各部材
私が人の作ったモノを参考にしているように誰かの参考になるかもしれないので、設計図をアップしたいところだが、手書きの設計図は落書きレベルで私にしか理解できないので、構造が分かるように各部材の写真を載せておこうと思う。







研磨して塗装する
部材を組み立てる前にざっと研磨してあるが、塗装前にもう一度入念に研磨しておいた。



自室で組み立て&完成
翌日、自室に部材を運び、畳ベッドを組み立てて設置した。






3つの土台をサイドフレームのダボだけで固定しているので、強度が足りないようなら取り外しのできる金具で補強しようと考えていたが、組立て後に上に寝転んだりして様子を見ると、通常の使用では土台を離すような力があまり加わらないようなので、そのまま使用することにした。今後、必要を感じたら金具で補強しようと思う。
モノが大きいので、これまで作った家具では一番ハードルが高いと感じていたが、とても満足のいく仕上がりとなった。ベッドに横になる度に、何とも言えない充足を感じる。作業後はいつも手の炎症が悪化して難儀したが、その甲斐は十二分にあった。