2023年4月 【DIY】姿見付きコートハンガーを作る

学生時代に購入した姿見が玄関の壁に立て掛けてあり、いずれ粗大ゴミとして処分することも考えていたのだが、姿見付きのコートハンガーとして再利用することにした。

本体はシンプルな構造にしたこともあり、25mm厚のパイン集成材と垂木の残りなど、手持ちの端材で足りた。

目次

古い姿見を解体する

鏡を固定している背板はタッカーで固定されていた。
ノミで背板を削り、ステープル (芯) をペンチで引っこ抜いていく。
すべてのステープルを抜いて、背板と鏡を外す。
作り直すつもりでいた外枠が、意外としっかりしたものだったので、そのまま再利用することにした。
サンドペーパーでマットブラックの塗料をすべてこそぎ落とす。

塗料を落とすことが今回の作業では一番大変だった。マスクをせずに作業をしていたのだが、後で黒い痰と鼻水が出て驚いた。マスクは絶対にしないとダメだと反省した。

コートハンガーの土台を作る

丸ノコと卓上スライドノコで部材を切り出す。
底板は四隅をカット。棚板は姿見が載らない後ろ側の角をカットした。
底板と棚板をボーズ面トリマーで面取りした。
部材はすべて240番のペーパーで研磨。
いつものようにダボ継ぎで組み立てる。
仮組みして確認。
ボンドをつけて本組みした後、念のためにビス打ちして、ビス頭を埋木しておいた。

土台に支柱と姿見を付ける

姿見の背板は、4mm厚のシナベニアで新しく用意した。
新しい背板がぴったり合うように微調整する。
手持ちのシナベニアでは高さが不足していたので、背板は2枚になってしまった。
姿見の下部に補強材を取り付ける。
姿見と支柱を上部でつなぐ材を用意する。
姿見とのつなぎ材を支えるための三角材を、支柱に取り付ける。
三角材の上面が水平になるように、ダボとボンドで支柱に接着する。
土台の脚に支柱を固定する。ボンドを塗ってダボ継ぎして、外側からビスを打った。
支柱を固定したので立ててみた。
姿見を支えるつなぎ材も、しっかり固定した。

オスモカラーで塗装する

鏡を入れる前に、すべての部材を塗装する。
オスモカラーのウォルナットで1度目の塗装を終了。
翌日、オスモカラーのノーマルクリアで2度目の塗装をした。
塗りたては艶々だが、時間とともに落ち着いた色合いになる。
塗り直した姿見の外枠。よい感じになった。

姿見を組み立てる

組み立てる前に、鏡本体をガラスマジックリンで綺麗にした。
購入から30年以上経過して、それなりに傷はあるものの、まだまだ使えそうだ。
外枠に鏡を設置。
塗装を終えた新しい背板で鏡を固定する。
鏡に当たらないように、背板の端に釘を打って鏡を固定した。

コートハンガーの土台に姿見を設置する

姿見の下部に付けた補強材と土台の棚板をダボで固定する。底板の裏にはフェルトを貼っておいた。
姿見の上部とつなぎ材もダボ継ぎする。
外枠を貫通しないように、ダボ穴の深さを慎重に測って、姿見の上部に穴を開けた。
姿見を固定する前に、支柱にフックを1つ付けておいた。
姿見をボンドとダボで固定した。

鹿の角で装飾する

飛龍山に登った時に拾った鹿の角2本で、コートハンガーを装飾することにした。

すぐに鹿の角を外せるように、ゴムロープで括り付けることなども考えたが、鹿の角を他に利用することはないように思えたので、しっかり固定することにした。

四角い角材に鹿の角を固定する溝を掘った。
角の角度などを考えて、何度も合わせながら溝を掘った。
溝に合わせた鹿の角をネジで固定する。

鹿の角はそれぞれ2本の長い4Mボルトで固定することにした。交錯するボルトがぶつからないように角材に下穴 (3.8mm径) を開けた。

角材から出てくるボルトの角度や位置に合わせて、鹿の角に穴をあける。

細いドリルから徐々に太くして、ボルト径と同じ4mmの穴を開けた。鹿の角は表面が固く、最初はなかなか穴が開かないが、堅いのは表面5mmほどで、奥の方はもろいように感じた。

角材の底には、支柱とつなぐダボ穴を開けておいた。
鹿の角を固定する前に、角材をブライワックスのジャコビアンで塗装した。
角材と鹿の角の下穴にボンドを注入してからボルトで固定した。
次に鹿の角を支える小さな支柱を作った。
実際に鹿の角を載せて、支柱の長さや角度を微調整した。
支柱ができたので、こちらもブライワックスのジャコビアンで塗装する。
鹿の角をコートハンガーに固定して完成。

完成したコートハンガー

玄関に姿見付きコートハンガーを設置。
鹿の角に帽子などをひっかけるイメージだったが、角の位置が高すぎたかも。
満足の行く仕上がりとなった。しばらくは自己満足に浸れそうだ。

鹿の角を固定している角材の上に、何か人形でも座らせたいと思っているので、ピッタリくるものを気長に探したいと思う。

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