1階の和室を作業部屋にしているが、南側の窓は道路に面しており、西側の窓の向うは2mほど間をおいて隣家が建っている。そのため、作業音が少しでも小さくなるように、南側も西側も雨戸を閉めて、窓と障子の間には板やダンボールを挟んでおり、カーテンも閉めてある。
それでもうるさい丸ノコやトリマーの音漏れは必至なので、作業部屋を整備する一環として、西側の窓だけでも防音壁を作ることにした。
市販の防音素材はコストがかかるので、安く済む方法をネット検索で調べてみたところ、ダンボールの断面を並べて吸音させる方法はそれなりに効果がありそうに思えた。
どれほどの防音効果があるのか、あれこれ考えていても始まらないので、とりあえずやってみるかの精神で始めてみたわけだが、まあこれが大変でした。
ダンボールをカットして防音ブロックを試作する
まず手始めに、ゴミ出し用にまとめてあったダンボールをほどいて、30cm×10cmの大きさに切っていったが、いちいち幅を測定するのが手間なので、10cmと30cmに定規を合わせられるジグを作って作業を効率化した。
ちなみに30×10cmの大きさには何の根拠もなく、積み上げやすいだろうと適当に決めたサイズであった。




10cm厚で30×30cmの防音ダンボールブロックをどんどん作っていく予定だったが、試作してみてこの調子ではダンボールがいくらあっても足りないと思い、厚みを考え直すことにした。
あるサイトでは、2.5cm厚のダンボールタイルで本格的な防音室を作っていたので、すでに作った10cm厚のダンボールブロックを3等分にカットして、3cmほどの厚みでそろえることにした。
3cm×30cm×30cmのダンボールタイルを作る


壁紙を貼るノリがたくさん残っていたので、ダンボールの接着に流用しようと思ったが、壁紙用のノリは接着面がぴったり合っていないと接着強度がでない。そのため、ダンボールによれがあって隙間のあるところはきちんと接着されておらず、ノコギリを入れたときに簡単にバラけてしまった。
すでにカップに出してしまった壁紙用のノリを使い切ったら、木工用ボンドでダンボールを接着していくことにした。




引っ越し時に出たダンボールを幅3cmにカット
引っ越し時に出た大量のダンボールが屋根裏部屋に収納してあったので、それらもすべて3cm幅にカットしたが、同じ大きさのダンボールが揃っていたので、30cmに長さをそろえるのではなく、作業効率を優先してダンボールの折り目に合わせた長さにカットした。

大きさの違うタイルを壁板に合わせていくのは大変なので、出来上がった30cm四方のダンボールタイルをまず壁板に張り付けて、残ったスペースに長さの違うダンボールを1枚ずつ貼り付けていくことにした。
窓枠左側の防音ダンボール板を作成&設置





ダンボールをギリギリまで貼り付けたためか、出来上がった防音ダンボール板を窓枠にはめ込もうとしても、最初は入らなかった。
上部と左側のダンボールを2~3枚減らしても、入るサイズのはずの板が何故かサッシの枠に収まらない。仕方がないので、板をカンナで数ミリ削って、やっと窓枠にはめ込むことができた。

窓枠右側の防音ダンボール板を作成&設置



30cm四方のダンボールタイルを貼り終わった後は、在庫量を確認しながら、2種類の長さのダンボールを1枚ずつ接着していった。






窓の向う側で作業音がどのように聞こえるか、機会があれば妻に確認してもらおうと思う。
あまり効果が感じられないようであれば、板の裏に遮音シートを貼り付けることも考えているが、とりあえず今回はここまで。