2023年5月 【DIY】窓用の防音ダンボール壁を作る

1階の和室を作業部屋にしているが、南側の窓は道路に面しており、西側の窓の向うは2mほど間をおいて隣家が建っている。そのため、作業音が少しでも小さくなるように、南側も西側も雨戸を閉めて、窓と障子の間には板やダンボールを挟んでおり、カーテンも閉めてある。

それでもうるさい丸ノコやトリマーの音漏れは必至なので、作業部屋を整備する一環として、西側の窓だけでも防音壁を作ることにした。

市販の防音素材はコストがかかるので、安く済む方法をネット検索で調べてみたところ、ダンボールの断面を並べて吸音させる方法はそれなりに効果がありそうに思えた。

どれほどの防音効果があるのか、あれこれ考えていても始まらないので、とりあえずやってみるかの精神で始めてみたわけだが、まあこれが大変でした。

目次

ダンボールをカットして防音ブロックを試作する

まず手始めに、ゴミ出し用にまとめてあったダンボールをほどいて、30cm×10cmの大きさに切っていったが、いちいち幅を測定するのが手間なので、10cmと30cmに定規を合わせられるジグを作って作業を効率化した。

ちなみに30×10cmの大きさには何の根拠もなく、積み上げやすいだろうと適当に決めたサイズであった。

ダンボールを10cm幅にどんどん切っていく。
10cm幅に切ったダンボールを、30cmの長さにそろえていく。
10×30cmにカットしたダンボールを、壁紙用のノリで接着していく。
30cmの高さになるまでダンボールを貼り合わせた。

10cm厚で30×30cmの防音ダンボールブロックをどんどん作っていく予定だったが、試作してみてこの調子ではダンボールがいくらあっても足りないと思い、厚みを考え直すことにした。

あるサイトでは、2.5cm厚のダンボールタイルで本格的な防音室を作っていたので、すでに作った10cm厚のダンボールブロックを3等分にカットして、3cmほどの厚みでそろえることにした。

3cm×30cm×30cmのダンボールタイルを作る

ダンボールのブロックをノコギリで3等分した。木材を切るよりずっと簡単だが、それなりに大変。
カットしていく過程で、ノリ付けが甘いところでブロックはバラバラになってしまった。

壁紙を貼るノリがたくさん残っていたので、ダンボールの接着に流用しようと思ったが、壁紙用のノリは接着面がぴったり合っていないと接着強度がでない。そのため、ダンボールによれがあって隙間のあるところはきちんと接着されておらず、ノコギリを入れたときに簡単にバラけてしまった。

すでにカップに出してしまった壁紙用のノリを使い切ったら、木工用ボンドでダンボールを接着していくことにした。

定規を3cm幅に当てられるようにジグを変更して、ダンボールをカット。
3cm幅に切ったダンボールは、長さを30cmにそろえた。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202305_sound_barrier09.jpg
幅3cm×長さ30cmのダンボールで、タイルを作成していく。
積み上がった3×30×30cmのダンボールタイル。

引っ越し時に出たダンボールを幅3cmにカット

引っ越し時に出た大量のダンボールが屋根裏部屋に収納してあったので、それらもすべて3cm幅にカットしたが、同じ大きさのダンボールが揃っていたので、30cmに長さをそろえるのではなく、作業効率を優先してダンボールの折り目に合わせた長さにカットした。

引っ越し時のダンボールは、縦と横、2種類の長さにそろえた。

大きさの違うタイルを壁板に合わせていくのは大変なので、出来上がった30cm四方のダンボールタイルをまず壁板に張り付けて、残ったスペースに長さの違うダンボールを1枚ずつ貼り付けていくことにした。

窓枠左側の防音ダンボール板を作成&設置

ダンボールを支える針葉樹合板を、左側の窓枠に合わせてカットする。
板を持ちやすいように、真ん中あたりに取っ手となる端材をつけた。
左側の板は、サッシの上下の溝にはまるようにした。
窓枠左側の板の大きさが決まったので、ダンボールタイルを接着していく。
取っ手の周りだけ少し残して、ダンボールの接着を終えた。

ダンボールをギリギリまで貼り付けたためか、出来上がった防音ダンボール板を窓枠にはめ込もうとしても、最初は入らなかった。

上部と左側のダンボールを2~3枚減らしても、入るサイズのはずの板が何故かサッシの枠に収まらない。仕方がないので、板をカンナで数ミリ削って、やっと窓枠にはめ込むことができた。

窓枠左側にぴったりはまった防音ダンボール板。取っ手の周りもダンボールで埋めて、左側は完成。

窓枠右側の防音ダンボール板を作成&設置

次は右側の窓枠に合わせて板のサイズを調整。右側は溝がないので、窓枠ぴったりの大きさにした。
防音ダンボール板があっても障子が入るか確認。問題なく入った。
右側の板の大きさも決まったので、ダンボールを木工用ボンドで接着していった。

30cm四方のダンボールタイルを貼り終わった後は、在庫量を確認しながら、2種類の長さのダンボールを1枚ずつ接着していった。

ひたすら作業を続けて、取っ手の周り以外、ダンボールの接着を終了した。
余ったダンボールはこれだけ。
窓枠右側の防音ダンボール板も、少しカンナで削らないと入らなかった。
適当な大きさにダンボールをカットして、隙間をきっちり埋めた。
障子をはめて完成。左側の障子は動かせないが、右側の障子は動かせる。
障子があると、窓との間に防音ダンボール板があることは分からない。

窓の向う側で作業音がどのように聞こえるか、機会があれば妻に確認してもらおうと思う。

あまり効果が感じられないようであれば、板の裏に遮音シートを貼り付けることも考えているが、とりあえず今回はここまで。

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