納戸に来客用の布団セットなどをしまうための大きな棚を作ることにした。
これまで納戸の中は、屋根裏部屋にしまうほど使用頻度は低くないが、がさばるので部屋に置きたくないものを無秩序に放り込んだ感じで、布団類や雑多なモノを収納したルミナスラック、書籍用の本棚とダンボール箱などが一杯で混沌としていた。
せっかく畳は処分したのに、畳の上に置いていた布団が床置きになるだけでは変わらないので、布団用に大型の棚を作って納戸の収納力を大幅に上げたい。
畳の解体作業をしている時から、どんな棚を作るかあれこれ考えていたが、脚は作業台と同じ2×4材を2本合わせる構造にして、棚は3段作り、下の2段はすのこ状とすることにした。
購入した材
1×6材 19×140×1,820 @698 8個 5,584円
2×4材 38×89×1,830 @548 4個 2,192円
杉2×4材 38×89×1,985 @680 6個 4,080円
ファルカタ合板 12×910×1,820 1個 2,580円
KD赤松垂木 30×40×1,820 @385 6本セット 2,310円
合計 16,746円
材はカインズとビバホームを見て回って選んだが、材質のよい2×4材が少なかったので、足りない分は杉の2×4材を使うことにした。
部材を用意する
広い板ならオービタルサンダーを使うのだが、今回は細い部材が多いのでハンドサンダーで研磨した。
SPF材はヤニが出ていないものを選んだつもりだが、目に付かないヤニがあるようで、サンドペーパーがすぐ効かなくなるので頻繁に交換した。
2本の脚をクランプして、脚と棚受けの角度が垂直になっているか、何度も確認した。脚や柱を垂直に立てるのは、サイズが大きくなるほど難しいので、ここは時間を使って慎重に作業した。
棚と棚受けを作る
部材を塗装する
組立後ではモノが大きくて2階の納戸へ運べないので、先に部材を塗装して、組立は納戸内ですることにした。
作業部屋のスペースも限りがあるので、塗装前と塗装後の置き場所、置き方をしっかり決めてから、作業を開始。塗料はオスモカラーを使用することにした。
棚を組立&設置する
棚は入口正面向きできなく、サイド向きにして納戸の奥に設置する予定だったが、組立作業を開始してすぐに分かったのは、外側からコーススレッドを打つだけのスペースがないということだ。
棚を入口向きにすれば、外側からコーススレッドを打つスペースができて組立ては可能だが、組立後に棚の向きを変えることができないので、そのまま入口向きに棚を設置するしかなくなる。
それでは、作り付けの棚のように納戸の奥行に棚の幅をぴったり合わせた意味がない。
棚の片脚を戸の外に出してコーススレッドを打つことは可能だが、戸の高さよりも棚が高いので、今度は棚の片脚が納戸内に入らなくなる。2×4材の長さをそのまま生かした高さにしたことがあだとなった。これまで入口の大きさを考えないでモノを作って何度も苦労してきたのに、その教訓をすっかり忘れていた。
ちょっと考えてやり方は思いついたのだが、今度はその面倒臭さを考えて、作業が進まなくなった。もっと簡単にできる方法を探したかったのだ。しばらく頭を悩ませたが見つからず、結局面倒臭い方法でやることにした。
今回、納戸用の大きな棚を作ってみて分かったのは、ほぼ同じ構造で2段ベッドが作れるということだ。棚板と棚受けの強度だけを上げればよいので、コストもそれほど変わらない。
ないとは思うが、万が一、娘夫婦に孫用の2段ベッドを頼まれても、請け負うことができるだろう。実際に作らなくても、できると思うだけで楽しいではないか。これは副次的な嬉しい発見であった。