2023年10月 【DIY】納戸に棚を作る

納戸に来客用の布団セットなどをしまうための大きな棚を作ることにした。

これまで納戸の中は、屋根裏部屋にしまうほど使用頻度は低くないが、がさばるので部屋に置きたくないものを無秩序に放り込んだ感じで、布団類や雑多なモノを収納したルミナスラック、書籍用の本棚とダンボール箱などが一杯で混沌としていた。

せっかく畳は処分したのに、畳の上に置いていた布団が床置きになるだけでは変わらないので、布団用に大型の棚を作って納戸の収納力を大幅に上げたい。

畳の解体作業をしている時から、どんな棚を作るかあれこれ考えていたが、脚は作業台と同じ2×4材を2本合わせる構造にして、棚は3段作り、下の2段はすのこ状とすることにした。

購入した材

1×6材 19×140×1,820 @698 8個 5,584円
2×4材 38×89×1,830 @548 4個 2,192円
杉2×4材 38×89×1,985 @680 6個 4,080円
ファルカタ合板 12×910×1,820 1個 2,580円
KD赤松垂木 30×40×1,820 @385  6本セット 2,310円  
合計 16,746円

材はカインズとビバホームを見て回って選んだが、材質のよい2×4材が少なかったので、足りない分は杉の2×4材を使うことにした。

目次

部材を用意する

設計図がわりのメモを頼りに、卓上丸ノコで部材をカットしていく。
短手側の棚受けは、丸ノコに付属していた平行定規を使って、89mm幅の2×4材を70mmにカットした。
クランプが平行定規の邪魔になるので、途中でクランプの位置を変えてカットした。
脚と棚受け用の長い部材を切り出した。
天板ともなる一番上の棚には、ファルカタ合板を使った。
カットした部材はカンナで面取りをする。
面取りの後は、240番のペーパーで研磨していく。

広い板ならオービタルサンダーを使うのだが、今回は細い部材が多いのでハンドサンダーで研磨した。

SPF材はヤニが出ていないものを選んだつもりだが、目に付かないヤニがあるようで、サンドペーパーがすぐ効かなくなるので頻繁に交換した。

部材の長さを確認。卓上丸ノコは正確にカットできるので助かる。
2×材で同じ脚を4本作っていく。まずは木工用ボンドで接着する。
下穴を開けてコーススレッドも打ち込む。
ステンレスの軸細コーススレッドを使用した。
4本の脚ができた。
長手側の棚受けをはめるスペースを残して、短手側の棚受けを固定する。

2本の脚をクランプして、脚と棚受けの角度が垂直になっているか、何度も確認した。脚や柱を垂直に立てるのは、サイズが大きくなるほど難しいので、ここは時間を使って慎重に作業した。

棚を支える左右の脚となるセットを2つ作成。
試しに立ててみると、しっかり自立した。
脚の上には天板でもある上段の棚が載るので、30×40mmの垂木で補強しておいた。
左右の脚ができた。

棚と棚受けを作る

下2段の棚は1×6材を4枚並べて、すのこ状にする。幅を正確に測ってクランプで固定。
短手側の棚受けを19mmカットした時に出た余り材を、1×6材の固定に使う。
木工用ボンドとコーススレッドで固定した。
すのこ棚板が完成。同じ要領でもう1枚すのこ棚板を作成した。
垂木の余り材を集めて、棚受けのストッパーとなる部材をそろえた。
途中で下穴ドリルが折れた。硬いふしでもあったのか、ドリルが少し曲がったと思った瞬間に折れていた。
すぐにAmazonで新たな下穴ドリルを注文。翌日の昼過ぎに届いたので作業を再開した。
すのこ棚と棚受けの柱を実際に置いて、ストッパーの位置を決めた。
ストッパーをつけた長手側の棚受けが4本完成した。
天板は上段の棚板でもあるので、裏側にたわみ防止の補強垂木を木工用ボンドで圧着しておいた。
補強垂木をつけた上段の棚板をひっくり返して、念のためにコーススレッドも打っておいた。
すのこ棚と棚受け柱が水平になるか、1度仮組みして確認した。

部材を塗装する

組立後ではモノが大きくて2階の納戸へ運べないので、先に部材を塗装して、組立は納戸内ですることにした。

作業部屋のスペースも限りがあるので、塗装前と塗装後の置き場所、置き方をしっかり決めてから、作業を開始。塗料はオスモカラーを使用することにした。

一度目の塗装はオスモカラーのウォルナットを使用した。
パケを使って一気呵成に塗装作業をした。まずは棚板から。
左右の脚と長手側の棚受けを塗装して、1度目の作業を完了した。
翌日、オスモカラーのノーマルクリアで2度目の塗装をした。
2度目の塗装は、塗料の乗りがよいので手早く進んだ。
2度目の塗装を完了。

棚を組立&設置する

2階の納戸へ運ぶ前に、脚の裏に傷防止のフェルトを付けた。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202310_closet_shelf_37.jpg
組立用の下穴も開けておいた。

棚は入口正面向きできなく、サイド向きにして納戸の奥に設置する予定だったが、組立作業を開始してすぐに分かったのは、外側からコーススレッドを打つだけのスペースがないということだ。

棚を入口向きにすれば、外側からコーススレッドを打つスペースができて組立ては可能だが、組立後に棚の向きを変えることができないので、そのまま入口向きに棚を設置するしかなくなる。

それでは、作り付けの棚のように納戸の奥行に棚の幅をぴったり合わせた意味がない。

棚の片脚を戸の外に出してコーススレッドを打つことは可能だが、戸の高さよりも棚が高いので、今度は棚の片脚が納戸内に入らなくなる。2×4材の長さをそのまま生かした高さにしたことがあだとなった。これまで入口の大きさを考えないでモノを作って何度も苦労してきたのに、その教訓をすっかり忘れていた。

ちょっと考えてやり方は思いついたのだが、今度はその面倒臭さを考えて、作業が進まなくなった。もっと簡単にできる方法を探したかったのだ。しばらく頭を悩ませたが見つからず、結局面倒臭い方法でやることにした。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202310_closet_shelf_38.jpg
まずは片脚を出した状態で仮組みして、梯子や書籍で長手側の棚受け4本の支えを用意した。
納戸内側の脚をビス打ちしてから外側の脚を外し、長手側の棚受けを支えながら納戸内の脚を壁際へ移動した。
納戸内の脚を壁にぴったり付けたら、外側の脚を倒して部屋の中へ移す。
外側にあった脚を納戸内に入れたら、再び棚受けと脚を組立ててビスで固定すれば外枠は完成だ。
納戸の奥へ棚を移動させてから下段の棚板を入れた。これも幅がぴったり過ぎて隙間がなかった。
中段の棚板と天板がわりの上段棚板を入れて完成。取り出し不可能な大棚ができた。
この後、本棚を設置して布団類も移したが、棚の収納力が抜群なので一気に整理が進んだ。

今回、納戸用の大きな棚を作ってみて分かったのは、ほぼ同じ構造で2段ベッドが作れるということだ。棚板と棚受けの強度だけを上げればよいので、コストもそれほど変わらない。

ないとは思うが、万が一、娘夫婦に孫用の2段ベッドを頼まれても、請け負うことができるだろう。実際に作らなくても、できると思うだけで楽しいではないか。これは副次的な嬉しい発見であった。


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