感謝や祈りを日常的に捧げる対象として、小さな神棚を作ることにした。大変そうなので後回しにしてきたが、とうとう順番が回ってきた。
切り出しが難しい細い棒状の材が必要だし、ある程度きちんとした物を作りたかったので、主要な材料は買って用意した。桐の集成材や檜の加工材、真鍮の板とL字金具、造花や神具なども合わせて、総額で1万円くらいの出費になった。
何故、神棚を作るのか
私自身は信心深い人間ではないし、自分のために神頼みをしたり願をかけたりすることもないが、歳を重ねるとともに、誰かのために手を合わせたくなることが増えてきて、いつの間にか祈るという行為が身近なものになってきたように思う。
また、友人Hが「神社で手を合わせてから仕事に行く」と言っていたことが忘れられず、「祈り」ということ自体について度々考えてきた。
友人Mには、何か有難い物を頂いた時などに、しばらく供えておく場所として神棚があった方がよいと聞かされて、実際その友人は息子からプレゼントされた夫婦で行ける高級料理店での食事券を神棚の上に置いていた。
そんなこんなで、神棚はあった方がよいと思うに至ったものの、きちんとした神棚は高価なので、やはり神棚も自作することにしたのだ。
目次
神殿本体を作る






















神殿の土台を作る







神殿の片流れ屋根を作る

















脇障子を作って、神殿を組み立てる










試行錯誤しながらの作業が続いて随分時間はかかったが、納得の出来となった。次回は、観音開きの扉に彫金を施して、実際に神棚をリビングに設置するところまで報告します。