2024年7月 【DIY】神棚を自作する②

神棚自作の後編です。

神殿の扉は錺金具 (かざりかなぐ) で装飾されていることが多いので、0.1mmの真鍮板を使って同じような装飾品を作ってみることにした。

タガネなど彫金用の道具はないので、千枚通しや模型用のテンプレートなど、手元にあるものを使って作業をした。

点描がとにかく面倒で、「何故こんなことをしているのだろう?」と思わなくもなかったが、「大事なことは面倒くさい」との宮崎駿の言葉を頭の中で反芻しながら乗り切った。

それなりの手間と時間がかかったので、リビングに神棚を設置したときは、ひと仕事終えたような達成感を覚えましたよ。

目次

神殿の扉に錺金具をつける

それらしく見える模様を適当に考えて、千枚通しで真鍮板に下書きをした。最初はフリーハンドで描いてみたが、同じものを描くのが難しいので、模型用テンプレートの型枠を組み合わせて、同じ大きさと比率で模様を描くようにした。
真鍮板に千枚通しを押し付けて、点描で下書きが浮き上がるようにした。根気のいる作業でかなり時間がかかった。
点描が終わったら、カッターで切る。
曲線部分は、幼児用の爪切りや、彫刻刀などを使って切り出した。他の部分の錺金具も同じ工程で作業した。
出来上がった扉金具は薄くて扱いづらいので、マスキングテープを利用して多目的ボンドで貼り付けた。
錺金具をつけた扉。
見様見真似で錺金具を作ってみたが、それなりの仕上がりになった。
片方の扉だけ開けた状態。
完成した神殿。

神殿を置く神棚を作る

パイン集成材 (15×250×900mm) を、まずは210mm幅にカットした。
幅210mmにカットしたパイン集成材から長さ520mmの棚板を切り出して、残りを半分にして2枚の側板にした。
側板に破魔矢を載せる穴を開けて、カットラインを下書きした。
クランプする位置を変えながら、ジグソーでゆっくり曲線を切り出していく。
久しぶりにジグソーを使ったが、うまく曲線をカットできた。
神棚のサイドに付ける側板はダボと木工用ボンドで固定して、神殿はボンドで固定せずに、ダボ継ぎで動かないようにした。
大きさを確認してから、棚板と側板を240番のペーパーで研磨した。
棚板に側板を木工用ボンドで接合して、側板が垂直になるようにクランプした。
神棚の前側に欄干を付けることにした。ちょうどよい三角の端材があったので、高さの同じものを選んで支柱にした。
神棚の幅にぴったり合わせた横棒と三角の支柱を木工用ボンドで固定して、欄干が完成。
べニアに神棚の背板をつくったものの、見栄えがいまひとつなので、桐の集成材を追加購入して背板を作った。
神棚に背板を接着。側板の形状から圧着しずらいので、より強力なゴリラグルーを使用した。
神棚にL字金具を装着して準備完了。

リビングに神棚を設置する

ちょうどよい高さに下地があることを確認していたので、水平を確認しながら神棚を壁にネジで設置した。
神殿とカインズで買ってきた神具セットを設置して、神棚の仕上がりを確認。L字金具が悪目立ちするようなら、白く塗ることも考えていたが、許容範囲に思えたので、そのままにしておくことにした。
後日、玄関の壁に飾っていた破魔矢と造花のヒサカキを供えた。
掛け時計の位置も神棚の中心線に合わせて移動した。イメージしていた以上の仕上がりになった。

まだ神殿の中に御札がない状態なので、そのうち好きな神社で御札を入手してこようと思う。

追加 : 神棚の上に雲を付ける

上階に住人が存在する場合、「神様より上に人がいる」として失礼にあたってしまうので、神棚には雲板を設置しなくてはならないと云う。

知ってはいたものの、安直だなぁと感じて気が向いたら付けようくらいに考えていたが、何となく気になるので雲板も自作することにした。

雲板を「文字」にするか、「形」にするかで迷ったが、あまり目立たないように「形」で雲を表現することにした。

模型用のプラ板 0.5mm厚を使うことにした。
適当にデザインを決めて切るだけ。
ハサミとカッターを使って、下書き通りに切ることができた。
プラ板の雲は、てかる方を裏側にして、両面テープで天井に貼り付けた。
B4サイズのプラ板から切り出したが、ちょうどよい大きさになった。
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