今回の登山について
今回の北海道旅行では、道東の雌阿寒岳と斜里岳には必ず登りたかったので、1座目の樽前山登山から道東方面へ強行軍で移動したが、広い北海道を思い知らされることとなり、雌阿寒温泉登山口に着く頃には疲労困憊していた。
当日は疲労が心配だったが、夜中に何度か目が覚めた割にはすっきり目が覚めた。起きてすぐに天気を確認すると、終日晴れの予報が出ていたので、疲れなど吹き飛んだ。
ヤマレコなどのレポートを見て雌阿寒岳登山を楽しみにしていたが、期待にたがわぬ素晴らしさであった。噴煙が上がる巨大な火口の迫力には目を見張るものがあり、活発な火山活動を続けている山であることがダイレクトに伝わってきた。
通常であれば、それほど大変さを感じるようなコースではないはずだが、運動不足と前日の疲れからか、登りでの妻の失速がひどくて、翌日の斜里岳が少し心配になった。それでも、天気が良ければ何とかなると思っていた。
ちなみに、今回の登山では妻が持ってくるはずのカルピスウォーター500mlを車に忘れ、私は飲料ボトルを知らぬ間に落としてなくすというアクシデントがあり、下りのオンネトーを過ぎたところで飲み物がなくなってしまった。特に問題はなかったが、少し油断があったと反省した。
雌阿寒岳について
雌阿寒岳は 阿寒湖の南西に位置する阿寒山群の主峰で、約2万年前から火山活動を開始し、何度も噴火を繰り返し10の山が複雑な山体を形成した複式火山です。主峰のポンマチネシリは標高1499mで約4000年前にでき、現在も活発な火山活動を続けています。南側の寄生火山である阿寒富士(標高1476m)は約2000年前に誕生しました。
山麓部はアカエゾマツ、トドマツを中心とした森林におおわれ、標高1000m付近からハイマツ帯となり、1100mを過ぎると岩石と砂れき帯となります。
ウェブサイト 『阿寒湖畔エコミュージアムセンター』より
雌阿寒温泉登山口から雌阿寒岳山頂まで
雌阿寒岳山頂からの景色
雌阿寒岳山頂からオンネトー経由で下山
オンネトーは雌阿寒岳の西側にある堰止湖で、アイヌ語で「年老いた・大きな(オンネ)」「湖・沼(トー)」を意味する。見る位置や天候などから湖水の色が変化することから、五色沼とも呼ばれている。
遊歩道の入り口がどこにあるか分からなかったが、湖畔近くを適当に歩いていたら、それらしき道に出たのでそのままオンネトー沿いを進んだ。
下山後の行動記録
アイヌ伝統の木彫りの民芸品を買いたいと思っていたが、なんせ値段が高い。昔は各家庭にあったと思えるくらい、熊の置物はどこででも見かけたものだが、それも少し大きいものになると数万円もする。この値段では買えないなぁというのが正直なところで、断念せざるを得なかった。
今回の北海道旅行では、有難いことに毎日晴れて、毎日登山という状況が続いたため、移動が忙しくて登山の合間に美味しいものを食べられなかった。私は山にさえ登れれば平気なのだが、せっかく北海道に来たのだから、何かご当地の美味しいものを食べるべきだった。
20時過ぎに斜里岳登山口の清岳荘に到着。山荘は閉まっており、あたりは真っ暗だったが、ふと見上げると満天の星空が驚くほど綺麗だった。
友人宅を出るとき、三脚を持っていけと半ば強引に持たされたのだが、それが役に立った。後で写真を確認して、天の川がはっきり分かるので驚いたが、三脚がなければデジカメでここまでの写真は撮れなかっただろう。
北海道旅行4日目 斜里岳登山に続く。
※ 雌阿寒岳登山の詳細はこちら → https://mt.ubo-do.com/mt-report/meakandake.html