2022/9/27 北海道旅行4日目 斜里岳登山

目次

今回の登山について

今回の北海道旅行では雌阿寒岳と斜里岳を最優先に上ろうと考えていたが、快晴続きの天候に恵まれて、登山ツアー前半で計画どおり道東の百名山2座に登ることができた。

沢沿いの旧道コースを上りに使い、登頂後は尾根歩きが続く新道コースで下ったが、予想以上に素晴らしいコースだった。

渡渉が連続する沢沿いの旧道コースはアスレチックのような楽しさがあり、熊見峠を経由する新道コースは解放感抜群の尾根歩きが続いた。山頂は360度の大展望が広がっており、スタートからゴールまで登山の醍醐味と北海道の大自然を満喫できた。

斜里岳について

アイヌ語でオンネヌプリ(大きな山、年老いた山)と呼ばれていた斜里岳は日本百名山のひとつであり標高1,547mです。東北海道の背骨を形作る千島火山帯に属し、知床連山と雄阿寒と雌阿寒に代表される摩周・屈斜路火山列の中間に位置した成層火山です。山頂からは知床連山、国後島、摩周湖、屈斜路湖、野付半島など東北海道一円の大パノラマが広く見渡せます。
ウェブサイト『斜里岳登山情報』きよさと観光協会 より

清岳荘から旧道コースで斜里岳山頂へ

予報通り、早朝から晴れていてテンションが上がった。5:25 駐車場を出発。
登山道に入ってしばらくすると車道歩きとなる。
北海道らしい大きなフキの葉が目に付いた。
再び登山道に入るとすぐ沢沿いの道となり、渡渉の連続となった。
何度も沢を渡渉しながら進む。妻がストックに体重をかけすぎるので、見ていてハラハラした。

下二股までは渡渉の連続で、最初の方だけ回数を数えていたが、おそらく20回近くは沢を渡ったと思う。

沢が増水していれば一気に難易度が高くなるコースだが、この日の水量はそれほどでもなかったようで、危険を感じるような場所はなく、登山靴が水浸しになるようなこともなかった。

要所で赤テープや矢印があるので、渡渉箇所もわかりやすかった。

6:40 旧道と新道の分岐となる下二股を通過。沢沿いの旧道コースを進んだ。
旧道に入ってからは滝の両岸を上っていくことが多くなる。写真は羽衣の滝。
羽衣の滝の上部を上る。
万丈の滝を通過。コース中、素晴らしい滝が次々と出てきた。
右は竜神の滝。
霊華の滝。
霊華の滝の右岸を上っていく。
これほど滝のすぐ近くを上っていくコースは初めだったが、とても楽しかった。
上から眺めた霊華の滝。足を滑らせたら大変だ。
沢から離れたのでもう終わりかな、と思ったら、再び沢沿いの道となった。
山頂はどこだろうと探しながら歩いたが、旧道コースから斜里岳山頂は見えないようだ。
旧道コースの最後の方は、跨げるくらいの細い沢を上っていく。
8:50 新道と合流する上二股に到着。5分ほど休んでから先へ進んだ。
前方に馬の背が見えてきたが、まだ斜里岳の山頂は見えない。
南東側に1508mピークが大きい。南斜里岳は1508mピークの後ろにある。
胸突き八丁のガレた急坂を上っていく。
9:35 馬の背に到着。ようやく斜里岳の山頂 (右奥) が見えた。
北東側に海別岳 (うなべつだけ) が見えた。
海別岳の左奥には、羅臼岳や硫黄岳など知床連山が見えていた。
短い休憩を挟んで、山頂へ向かう。
岩ガレの急坂を上る。
先ほどまでいた馬の背が小さくなっていく。
山頂手前の肩には、斜里岳神社の奥宮が祭られていた。
お社過ぎるとと山頂まではひと上り。
10:10 斜里岳山頂に到着。

斜里岳山頂の展望

南側の眺め。真ん中に1508mピークでその左が南斜里岳。右奥には標津岳 (しべつだけ) も見える。
東側の眺め。右奥は武佐岳 (むさだけ) 。
北東側の知床方面には海別岳が見える。
北側には斜里町の街並みとオホーツクの海。
南西側には摩周湖 (左) と屈斜路湖 (右) が見えていた。
独立峰の山頂だけあって、はるか先まで見える360度の大展望であった。
山頂で見かけたヒオドシタテハ。

斜里岳山頂から新道コースで下山

10:50 下山開始。
私の腕に留まって、しばらく休んでいたクジャクチョウ。こんなこともあるのかと驚いた。
雄大な景色を眺めながら下る。
11:10 馬の背を通過。
ザレの急坂を慎重に下る。
11:35 上二股で小休止。小さなテントは、携帯トイレを使用するための携帯トイレブース。
上二股から新道コースへ進む。ハイマツ帯のゆるやかな上りが続いた。
背後の斜里岳が遠くなっていく。
熊見峠までは思いのほか上りが続き、妻はかなりしんどそうだった。
展望抜群の尾根歩きが続く。
新道コースをしばらく進むと、隠れていた斜里岳山頂も見えてきた。
ゆるやかなアップダウンが続く。
解放感抜群の尾根歩きにテンションが上がった。
熊見峠の少し手前から見た斜里岳と尾根にのびる新道コース。
東側の1508mピーク (左)。
12:40 熊見峠に到着。峠まで上り返しはキツかったが、展望のよい尾根歩きは素晴らしかった。
熊見峠からは一気に下る。
ハイマツ帯を過ぎて、ミネカエデが綺麗に黄葉した樹林帯の下りに入った。
樹林帯の急坂をどんどん下っていく。
13:35 下二股で旧道コースと合流。その後は渡渉の連続。
車道に出るともう着いたような気になったが、疲労のためか、最後の車道歩きがやたらと長く感じられた。
14:40 清岳荘に到着。天気にも恵まれて、素晴らしい山行になった。

下山後の行動記録

下山後は、道の駅 ハバスランドさっつるへ移動。施設内の温泉で登山の汗を流した。利用するつもりでいたコインランドリーは、残念ながらなくなっており、道の駅の店員さんから、斜里町までいかないとコインランドリーはないと教えてもらった。

翌日は旭山動物園をのんびり見て回って、中休み的に登山の疲れを癒すつもりだったので、旭川方面へ移動してコインランドリーを探すことにした。

道の駅 パパスランドさっつるの駐車場から、夕陽に染まる斜里岳が見えた。

眠くてしょうがないし、足はガチガチに硬直してくるし、肩膝腰と体中の関節が痛いしで、旭川への移動は本当にツラかった。

旭川に入ってからコインランドリーを探すのにも手間取ってしまい、結局21時半過ぎにコインランドリーに到着。洗濯を済ませて車中泊の場所である道の駅 ひがしかわ道草館に着いたのは23時近くになっていた。

古いネット情報をあてにして時間を無駄にしてしまったが、古い情報がそのまま流布しているのは、自分で足を運んでいない人が、ネット情報だけをまとめて新たに記事を書いているからだろう。旅行の際にどうやって必要な情報を集めるか、ちょっとした反省点となった。

北海道旅行5日目 旭山動物園に続く。

※ 斜里岳登山の詳細はこちら → https://mt.ubo-do.com/mt-report/sharidake.html

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